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国内でも発売決定の「ホンダ レブル1100」、100万円以下の超コスパプライスもありえる?

  • 2020/12/04
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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並列2気筒1084ccエンジン搭載のレブルシリーズ最高峰モデル。カラーは全2色。写真はガンメタルブラックメタリック。

ホンダは欧米仕様のニューモデル「レブル1100」を発表。レブルは各国で250/300/500がリリースされているが、新登場のレブル1100はシリーズ最高峰となる並列2気筒1084ccエンジンを搭載。「豪華さを追求しないこと」をコンセプトに、低価格の9299ドルに設定(北米価格/6速MT仕様)。レブル1100は国内でも発売が予定されており、国内での発売価格にも注目が集まっている。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)

マニュアルトランスミッション(6速MT)とデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の2種類をスタンバイ

ホンダ Lebel(レブル)1100……9299ドル(6速MT・約96万7000円)/9999ドル(DTC・約104万円) ※北米での価格・日本円は1ドル=104円で換算

余裕のあるポジションで、街乗りからロングツーリングまで幅広くこなせる大型クルーザー、ホンダ レブル1100。

ホンダ Lebel(レブル)1100を動画でチェック

Features and Benefits - The All-New 2021 Honda Rebel 1100
カラーは2色あり。写真はボルドーレッドメタリック。
全長2240mm、ホイールベース1520mmのロー&ロングフォルムが特徴。
180mm幅の180/65-16超ワイドタイヤを装備して、ビッグクルーザーならではの迫力あるリヤビューを演出。
レブル250やレブル500を踏襲した、シリーズならではのワイルドなフォルムが特徴。
ホイールはフロント18インチ、リヤ16インチの異径サイズをチョイス。
シート高は700mmの超ローポジションに設定。
クルーザーならではのゆったりとしたライディングポジションを確保。

 国内では2020年12月現在、250と500が発売中のレブルシリーズ。特に普通自動二輪免許で乗車できる250は、扱いやすいエンジンや取り回しの良いボディにより、性別や年齢を問わず幅広い層に支持されている。

 今回、欧米で発表されたNEWモデル「レブル1100(欧州名はCMX1100 REBEL)」は、レブルならではの水冷4ストロークSOHC4バルブ並列2気筒はそのままに、シリーズ最高峰となる排気量1084ccに設定。大排気量の大型クルーザーながら、市街地走行、ロングツーリング、ワインディングでのスポーティな走りまで、様々なシチュエーションにて楽しめる1台として完成。

 フレームはΦ35mmのチューブラースチールフレームを採用。外観は250や500を踏襲した、レブルシリーズならではのワイルドなイメージ。シート高は700mmの超ローポジションに設定。レブル250&500のシート高は690mmで、わずか10mmアップに抑制されている。

 エンジンはCRF1100Lアフリカツイン用をベースとした、排ガス規制「ユーロ5」適応の270度クランク型水冷SOHC4バルブ並列2気筒1084ccを搭載。最高出力は87ps/7000rpm(CRF1100Lは95ps/7500rpm)、最大トルクは9.9kgf・m(CRF1100Lは10.1kgf・m)を発揮する。CRF1100Lに比べ、レブル1100は低回転での扱いやすさを重視した、クルーザーならではのテイストに仕上げられているのが特徴だ。

 フロント周りは、酸化チタンコート処理を施したインナーパイプと、2ピース構造のボトムケースを組み合わせたΦ43mm正立フロントフォークに、ラジアルマウント式4ピストンキャリパー+シングル式Φ330mmディスクブレーキを採用する。リヤ周りはΦ50.8mmの丸パイプを採用したスイングアームに、ピギーバックスタイルのリザーバータンク付きツインショックをコーディネイト。

 ホイールはY字型のスポークを備えた鋳造アルミニウムタイプを採用。250と500は前後16インチだが、レブル1100はフロント18インチ、リヤ16インチの異径サイズをチョイス。タイヤはフロントに130mm幅の130/70-18、リヤに180mm幅の180/65-16のワイドタイプを選択して、ビッグクルーザーならではの迫力ある足元にアレンジ。スポーティな走りと、快適な乗り心地を両立しているのもポイントだ。

ガンメタルブラックメタリック

低価格ながら「ライディングモード」「トラコン」など最新の電子制御システムを装備

 レブル1100の最大のポイントは、「豪華さを追求しない」をコンセプトにコストダウンを図り、ビッグバイクとしては驚異的な低価格を実現したところ。同系エンジンを搭載する2021年型のアフリカツインに比べ、3分の2以下という驚愕の価格には、ただただ驚きだ。

 ミッションは「マニュアルトランスミッション(6速MT)」に加え、左手でのクラッチ操作を省いたオートマチックの「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」の2種類をスタンバイ。レブル1100は低価格を実現しつつ、

・3つのプリセット(スタンダード、レイン、スポーツ)と1つのユーザーカスタマイズを備えたライディングモードを装備
・3段階調整可能なトラクションコントロールである「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」を採用
・ウイリーコントロールを導入
・クルーズコントロールを導入
・イグニッションキーで開くシートを採用
・シートの下にUSBタイプCの電源ソケットを装備
・シート下に容量3Lの収納スペースを確保
・フルLEDの灯火類を採用
・LCDタイプの反転表示メーターを採用

 など、最新の電子制御システムや実用性抜群の装備を導入。レブル1100は国内でも発売予定されており、国内での発売価格にも注目が集まっている。

ビッグクルーザーながら、贅肉を削ぎ落したスリムな形状。車両重量は6速MTが223kg、DCTが233kg。

ホンダ レブル1100 各部をチェック

CRF1100Lアフリカツイン用をベースに、バルブタイミングやリフト量を変更し、さらに強いパルス感を獲得した1084ccエンジン。
エンジン本体や関連パーツ、マフラーはすべてブラックカラーに統一。
水冷SOHC4バルブ並列2気筒1084ccエンジンは、最高出力は87馬力を発揮。メインキーシリンダーは左サイドカバー横に設置。
Φ35mmのチューブラースチールを採用したフレームはデザインも重視。
サイレンサーはオーバル形状を採用。出口はツイン化し、エンドカバーはシルバーカラーにアレンジ。
Φ43mm正立フロントフォークに、ラジアルマウント式4ピストンキャリパー+シングル式Φ330mmディスクブレーキを組み合わせる。
前後フェンダーの素材は樹脂製ではなく、1mm厚のスチール製を採用。
Y字型スポークにデザインされた、軽量でオシャレな鋳造アルミニウムホイール。
フロントフォークはインナーパイプに酸化チタンコート処理を実施。
容量13.6Lを確保した燃料タンク。燃費はWMTCモードでDCTが18.86km/L、6速MTが20.40km/L。
アメリカンテイストを存分に盛り込んだ存在溢れるテール周り。
タンデムシートは簡単に取り外し可能。シングルシート仕様にもスタイルチェンジOKだ。
タンデムシートを取り付けた状態。
Φ50.8mmの丸パイプを採用したスイングアームに、ピギーバックスタイルのリザーバータンク付きツインショックを組み合わせる。
リヤは180mm幅の180/65-16ワイドタイヤを装着してヘビー級フォルムにアレンジ。
シート側に向かって絞り込まれたガソリンタンク。容量は13.6L。
写真はクラッチレバーを省いたDCT仕様。DCT仕様は左グロップ横にパーキングブレーキを装備。
パイプハンドル、ブレーキレバー、バックミラーもブラックカラーにアレンジ。
テールランプ消灯時。
ヘッドライプやウインカーと同様、テールランプもLED化。
ヘッドライト消灯時。ヘッドライト&ウインカーはLED化。
LED2灯が点灯するロービーム。イカリングも点灯。
ハイビームはLED4灯+イカリングのすべてが点灯。
メインキーをオンにした状態。メーターは反転表示のLCDタイプを採用。
メインキーをオフにした状態のメーター。
メーターの外観はコンパクトなイメージにデザイン。

オプションの「STREET アクセサリー」装着車

ボルドーレッドメタリック
ガンメタルブラックメタリック
オプションのヘッドライトカウルを装備。
カスタム度の高いメッシュシート。
メッシュ×ブラウンカラーのシート。
荷物を積むのに便利なリヤキャリア。
タンデムシートを取り外し、キャリアを装着したバージョン。
標準カラーのタンデムシート。
ブラウンカラーのタンデムシート。

オプションの「TOUR アクセサリー」装着車

ボルドーレッドメタリック
ガンメタルブラックメタリック
クリアシールドを装備したフロントカウル。
スモークシールドを装備したフロントカウル。
ツーリングに便利な大型のリヤサイドバッグ。
リヤサイドバッグは取り外し&持ち歩きも可能。
リヤサイドバッグ取り付けステー。
タンデム走行に安心の背もたれ付きタンデムバー。

主要スペック(欧州仕様車CMX1100 REBEL) 

※【カッコ内】はDCT仕様車
全長×全幅×全高:2240mm×853mm【834mm】×1115mm
ホイールベース:1520mm
最低地上高:120mm
シート高:700mm
車両重量:223kg【233kg】
エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ並列2気筒 270°クランク
総排気量:1084cc
ボア×ストローク:92mm×81.5mm
圧縮比:10.1
最高出力:64kW(87ps)/7000rpm
最大トルク:98N・m(9.99kgf・m)/4750rpm
燃料タンク容量:13.6L
変速機形式:6速リターン【6速DCT】
キャスター角:28゜
トレール量:110mm
前タイヤサイズ:130/70B18M/C
後タイヤサイズ:180/65B16M/C
前ブレーキ:Φ330mmシングルディスク
後ブレーキ:Φ256mmシングルディスク

【実走燃費29.7km/L】大きすぎず、小さすぎず、両足べったり、理想のサイズ感。|ホンダ・レブル250試乗

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