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新型ホンダ PCXシリーズ|新しくなった外観・シャシー・エンジンを解説

  • 2020/12/12
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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ホンダ PCXシリーズのリヤサスペンション構造図。従来モデルに対し、アクスルストロークを10mm増加させて乗り心地を向上。

ホンダの人気スクーター「PCX」「PCX160」「PCX e:HEV」がフルモデルチェンジを受け、2021年1月28日(木)に発売。ここでは新しくなった外観・シャシー・エンジンを解説。ホンダ PCXシリーズは、一体どこが、どう進化したのだろうか?
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

シンプルな2バルブから、吸排気効率に優れた4バルブに進化!150は149cc→156ccに排気量アップ

ホンダ PCX(125)......35万7500円(消費税10%込)

ホンダ PCX160......40万7000円(消費税10%込)

ホンダ PCX e:HEV......44万8800円(消費税10%込)

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フルモデルチェンジされた124ccのホンダ PCX。149ccのPCX150は156ccに排気量アップされ、「PCX160」として生まれ変わった。リヤブレーキのディスク化、ホイールは前後14インチから前14インチ&後13インチの異径サイズとなるなど、細部に渡り変更。
 ホンダPCXは、「高級感のあるスタイリング」、「快適で上質な走り」、「優れた環境性能」を持つスクーターとして2009年、“Personal Comfort Saloon”を開発キーワードに誕生。
 日本では、2010年に販売を開始。以来、従来の125ccスクーターの枠を超えた、ワンランク上の上質感と快適で余裕ある走りが広く受け入れられ、現在ではグローバルなプロダクトブランドとして、ホンダのコミューターの代表格としての一翼を担っている。

 当初は125ccモデルのみで誕生したが、2012年には多くの低フリクション技術を採用し、燃費性能を向上したエンジン「eSP」を搭載するとともに、速度レンジの高い郊外や、高速道路での走行を視野に入れた150ccモデルを追加。

 2014年には全灯火器をLED化することで、燃費性能とスタイリッシュさと高級感をさらにアップ。2018年には、フレーム形態をアンダーボーン構造からダブルクレードル構造に変更することで、より上質な乗り味を実現。

 また、「走る喜び」を体感できるHYBRIDモデル、EV体験を広げるELECTRICモデルを加えるなど、シリーズを拡充。常に進化を続けてきた。今回のフルモデルチェンジでは、走行性能をさらに向上するとともに、先進の装備を充実させることで、PCXならではの進化を実現し、魅力を高めている。

開発の狙い、それは「Personal Comfort Saloon」としての更なる進化

●ワンランク上の上質さを感じさせる外観&走行性能の実現
・余裕を感じさせる、伸びやかでエレガントな造形
・光の立体感を演出した、灯火器のアップデート
・様々なシーンにマッチする、豊富なカラーバリエーション
・タイヤサイズのワイド化による力強い外観表現と、安心感を与える高い走行性能の両立

●全域で力強い動力性能の実現
・低フリクション技術、先進技術を適用したエンジン「eSP+(イーエスピープラス)」の採用
・スロットルボディ径(Φ26mmから28mm)の拡大による、吸気効率の向上

●日々の快適性と利便性、安心感を高める先進の魅力装備の採用
・大容量ラゲッジボックス(30L)の採用(e:HEVタイプ=24L)
・USB Type-Cソケットの採用 
・Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)の採用
・スマートキーシステムタイプのトップボックスの採用(オプション設定)
・Honda SMART Keyシステムの採用〕※
・1チャンネルABSの採用※
・アイドリングストップ+ACGスターターシステムの採用※
・e:HEVシステムの採用※

※の技術は2018年発売モデル(以下、従来モデルと表記)より継続採用。

フロント周り&リヤ周りのスタイリング

 灯火器は、その光り方によって車両の印象に大きな影響を与える。今回、PCXシリーズが目指したのは、PCXらしさと、さらなる進化を光で表現すること。

 灯火器にはフルLEDを採用。ヘッドライト、テールランプ共に新設計とし、PCXらしさ&さらなる進化を光で表現している。スタイリッシュな雰囲気を演出するLED灯火器は、軽量コンパクト化や省電力化などにより、各性能の向上にも寄与。

 ヘッドライト部分のデザインは、ロービーム・ハイビーム共に、PCXらしさの表現として横一列に配置。そこから車体後方に大きなフローを感じさせる、シグネチャーランプのラインをつくり、車体デザインとのマッチングも良好。

 また、シグネチャーラインをフォローするように、細い5本の光のラインを並行して配置。このような新しい発光技術を取り入れることによって、存在感を大幅にアップ。

 従来モデルのリアビューは、 「X」に近い形状の赤い光が印象的だっただ、新型のテールランプのデザインは、それに更なる磨きをかけ、立体的な光り方を目指した。

 車体後方から前方に伸びる、レンズに沿ったテールランプの赤い光は、「X」の一部を構成するとともに、今までのPCXには無かった「光の立体感」を表現。上下に割れたテールランプの「X」をつなぐように、ストップランプを発光させている。これは2本の細いラインが強い光を放つ、「マルチオプティクス」技術を応用したものであり、新しいPCXの先進性を強調する部分だ。

メーター&ハンドル周り

 新設計のメーターは、大型で視認性の高い大型液晶を中央に配置。各種インジケーターをバランスよく配置し、豊富な情報量を分かりやすく表示。今回、新たにバッテリー電圧低下警告灯を設定(※注:e:HEVタイプはエラー警告灯)。バッテリー電圧低下警告灯は、エンジン始動時に規定のバッテリー電圧を下回った場合に点灯し、バッテリー上がりを未然に認識することができる。

 メーターは従来のPCXのイメージを継承しつつ、「進化の表現」と「視認性の向上」を目指してデザイン。LCD中央部の横バー型のゲージデザインと、左右に続くウインカーやベゼルのデザイン的な関連性をより強化することで、一層ワイドに、かつ車体の水平基調の伸びやかなイメージにアレンジ。

 ベゼルのデザインは、左右にワイドに伸びた立体形状が内側に戻り、ウインカーへ続くように折り返すことで、メーターが非点灯時でもデザインコンセプトが感じられる造形としている。

 初代PCXから継承し続けているクローム・バーハンドルは、PCXのアイコニックな部分。シンプルな構成のハンドルはそのままに、クランプ周りのカバーを一新。車体のデザインに合わせて、角形状の造形としている。

エンジンカバー、エアクリーナー、マフラー

 従来モデルから「FUNCTION LINE」をモチーフとしたデザインを踏襲し、機能性と意匠性を併せ持ったエンジンカバー形状を採用。エアクリーナーの形状は、ソリッドな形状かつシャープな面構成とし、メカニカルで一体感のあるフォルムにデザイン。締結ボルトも新形状とし、メカニカルな演出に寄与している。

 マフラーのサイレンサーは、外筒形状を楕円形状にデザイン。車幅方向への張り出しを抑えると共に、マフラーエンドを高い位置に配置することで、機能的でシャープなイメージを演出。マフラーエンドカバーはシルバーカラーにコーディネイトして軽快感をさらに強調。

カラーリングのポイント

NEWカラーのマットディムグレーメタリックは、PCXとPCX160に採用。
 高級サルーンを思わせるようなPCXのボディは、ひとつの「塊」で構成され、それに施されるカラーリングは車両のイメージを強く印象付けるものとしている。

 今回、PCXのイメージリーダーカラーとして、「Metal Touch」というコンセプトのもとに、先進性を表現する金属感、本物感、力強さをアピールする、グリーン系の色相を持った「マットディムグレーメタリック」を新たに採用。

 歴代のPCXの定番カラー「パールジャスミンホワイト」と「キャンディラスターレッド」は、PCXらしさの象徴として採用。エレガントなイメージのキャンディラスターレッドは、ブラックの内装色の組み合わせにより引き締まった印象とした。

新型PCXシリーズの全カラーをチェック

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新設計のエンジンは…...時代をリードする先進技術の採用による高出力&環境性能の両立

 パワーユニットのねらいは、時代をリードする先進技術の採用による高出力、環境性能の両立。パワーユニットは新設計のエンジン「eSP+(※注)」を採用。4バルブ機構などによる出力の向上と、フリクション低減につながる技術を適応することで、従来のエンジンを上回る出力特性と優れた環境性能を達成。

 また、停車後自動的にエンジンを停止し、発進時はスロットル操作だけでスムーズに再始動するアイドリングストップ・システムを継続採用することで、高い環境性能と停車時の騒音低減を実現。

※注:「eSP+」とは、環境対応型コミューター用エンジン「eSP」に付加価値技術を採用することで、高い環境性能だけでなく、出力の向上とフリクションの低減を実現。高出力と優れた環境性能を併せ持つ、新世代環境対応型コミューター用エンジンの総称。eSP: enhanced(強化された)Smar(t 洗練された、精密で高感度な) Powe(r 動力、エンジン)の略。

 新型PCXの「eSP+」に採用した技術内容は以下の通り。

●出力向上技術
・4バルブ機構の採用
・ボア×ストロークの変更と高圧縮比化
・クランク周りの高剛性化
・ピストンオイルジェット機構の採用

●フリクション低減技術
・油圧式カムチェーンテンショナーリフターの採用
・ローラーロッカーアーム※
・オフセットシリンダー※
・スパイニーシリンダスリーブ※
・ダブルコグベルトの採用※

※技術は従来モデルより継続採用。

4バルブ機構を採用し、ボア径×ストローク長を変更

 シリンダーヘッドは従来の2バルブから、4バルブ機構を採用。バルブ総面積の拡大により、混合気の吸気効率と燃焼ガスの排気効率を高めることで、高出力化を達成。

 また、ボア径を拡大することで、バルブ面積を拡大。加えて従来よりもショートストローク化することにより、摺動抵抗を低減すると共に、圧縮比をアップ。これらにより出力向上に寄与している。

・PCX:ボア径φ52.4⇒53.5㎜ ストローク量57.9⇒55.5㎜ 圧縮比11.0⇒11.5
・PCX160:ボア径φ57.3⇒60.0㎜ ストローク量57.9⇒55.5㎜ 圧縮比10.6⇒12.0

クランク周りの高剛性化

 クランクシャフトは新設計とし、剛性を向上。クランク右側ベアリングにはローラーベアリングを採用。これらにより、高回転時の慣性力と燃焼エネルギーにより、発生するクランクシャフトのたわみを抑え、目標出力の達成、騒音や振動の低減に寄与。

 また、CRF450R等にも取り入れられている、高出力化技術であるピストンオイルジェットを採用。ピストンの裏側にエンジンオイルを噴射することで、効率的に冷却を行い、ノッキングなどの異常燃焼の発生を抑えながら点火時期の進角を可能とし、出力向上を実現している。

油圧式カムチェーンテンショナーリフターの採用で、フリクションを低減

 油圧で発生する減衰力により、チェーンの振れを抑制。メインスプリングの張力で、テンショナーを速やかにチェーンに追従させ、フリクション低減と騒音、振動の抑制を高いレベルで両立。これにより燃費性能の向上に寄与するとともに、静粛性が長期間に渡り持続する、高いタフネス性を実現。

駆動系 はプーリーサイズを変更。クラッチ&ミッションシャフトも見直し

 出力が向上した新しいエンジンの特性に合わせて、ドライブ/ドリブンフェイス径の拡大と形状を最適化。さらにミッションレシオの見直しを行ったことで、動力性能を向上しつつ、フリクション低減と静粛性向上を実現。またクラッチの形状変更&ミッションシャフトのサイズアップにより、クラッチの接続特性と振動特性を向上して、より滑らかな走り出しを獲得。

スロットルボディ径はΦ26mmからφ28mmに拡大

 吸気系は新設計とし、エアクリーナーからインレットパイプまでを構成する各部品の吸気経路を拡大。スムーズに繋ぐとともに、スロットルボディ径をΦ26mmからφ28mmに拡大することで、吸気効率の向上を図っている。また、スロットル低開度から力強いドライバビリティを実現するため、新たに整流板(特許出願中)を採用。

 新設計の排気系は、マフラー内部の膨張室をつなぐパイプをストレート構造にすることで、排気抵抗を低減。またキャタライザーの配置を最適化し、排気ガスの浄化性能をアップ。これにより力強い走りと高い環境性能を達成し、国内3次規制値をクリア。

新型PCXシリーズの車体と足周り

 街中における軽快性と、全ての速度域で安定感のある走行を両立し、日常の使い勝手をさらに進化させた車体パッケージを実現するため、フレームを完全新設計。ボディカバーの幅を従来モデル同等に保ちながら、フレーム骨格をシンプルにするとともに、エンジン搭載形式を変更。これらにより、ラゲッジボックス容量を、従来モデルの28Lから30L( e: HEVタイプは23Lから24L)に拡大。

 初代から受け継がれる、PCXシリーズの魅力であるゆったりとしたライディングポジション。新型は「ワンランク上の乗車感」の更なる向上を目指し、従来モデルに対してフットスペース平面部を車体前方と外方向へ、それぞれ30㎜拡大したフロアステップと、従来モデル同等の着座位置の自由度が高いシートとの相乗効果により、様々な体格のユーザーに自由度の高いライディングポジションを実現。

快適で上質な走りを実現するため、フレームは完全新設計

 軽量化と剛性の最適バランスによる「快適で上質な走り」を実現するため、フレームを完全新設計。フロント周りは、ヘッドパイプの角度変化を抑えるために、ねじれ中心を考慮することでスムーズな旋回性能を実現。

 リヤ周りは、ヘルメット等の収納性に配慮し、シンプルな1本のパイプでの構成としながらも、リヤクッションの固定形態をブラケットタイプとすることで、リヤクッションの作動性向上に寄与。

 CAE解析により、各部を構成するパイプ径や肉厚、材質の選定や、これらの接合位置を最適化することで、フレームボディ単体でマイナス760gの軽量化を達成。従来モデルと同等以上の軽快なハンドリングと、取り回しやすさを実現。

 新型には、新たにラバーマウント構造ハンドルホルダーを採用。ラバーサイズ、硬度の最適化と新規エンジン懸架方式により、車体からライダーの手へ伝わる不快な振動を軽減した、心地よいライディングを可能にしている。

リヤホイールは14インチから13インチに小径化

写真はPCX160(キャンディラスターレッド)。

 高い安心感と快適で軽快な走りを両立するアルミ製ホイールは新設計とし、フロント14インチ(MT2.75)、リヤ13インチ(MT3.50)を採用。5本のY字スポークデザインは高級感と軽快な走りを演出し、剛性バランスの最適化を図っている。

 タイヤは従来のフロント100/80-14、リヤ120/70-14から、フロント110/70-14、リヤ130/70-13のワイドサイズに変更。タフなルックスを表現するとともに、太いトレッド幅と豊富なエアボリュームにより、リニアなハンドリング性能と快適な乗り心地を獲得。

 ブレーキシステムはフロントのみが作動する1チャンネルABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を全タイプに設定。フロントはΦ220mmのディスクブレーキを継続採用、リヤブレーキには新たにΦ220mmのディスクブレーキを設定。

※注:ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。

進化したリヤサスペンションで乗り心地も向上

 乗り心地の向上を目指し、アクスルトラベルの伸長を実施。サスペンションがストロークする時のベンディング応力の発生を低減するために、エンジンリンクとサスペンションの取付け角度を最適化。また、リヤサスペンションレシオを変更することで、アクスルストロークを従来モデルに対して10mm増加させ、95㎜に設定。

 これにより、スムーズなストロークで路面凹凸からの突き上げをしなやかに吸収することを可能とし、エアボリュームを増加したリヤタイヤの衝撃吸収性との相乗効果により、優れた乗り心地を発揮。

 また、スプリングの線径をアップし、スプリングの内側に樹脂ケースを採用することで防塵性を向上するとともに、リヤ周りの外観に力強さを付加することに寄与している。

電子制御システムのHonda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)を導入

 スリップしやすい路面での安心感を提供する「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」を新たに採用。HSTCは、前後輪の車輪速センサーにより、後輪のスリップ率を算出。算出されたスリップ率とスロットルポジションセンサーにより、検出したスロットルバルブ開度に応じて、燃料噴射量制御。これによりエンジントルクを制御し、後輪のスリップを抑制する最新の電子制御システム。

 メーター内にはHSTCインジケーターを装備し、インジケーターの点滅によりシステムの作動をライダーに通知。路面の状況に応じて、スピードメーターのマルチファンクションスイッチでON/OFFの選択が可能。

※注:Honda セレクタブル トルク コントロールは、スリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、Hondaセレクタブルトルクコントロールを装備していない車両と同様に無理な運転までは対応できません。

実用性の高い便利なアイテム

シート下ラゲッジボックス(PCX / PCX160)
シート下ラゲッジボックス(PCX e:HEV)

フロントインナーボックス内にはUSB Type-Cソケットを装備。
 シート下ラゲッジボックスの容量は、28Lから30L(e:HEVタイプは23Lから24L)に拡大し、日常の使い勝手における多様な荷物の積載が可能。また、フルフェイスヘルメット1個(ヘルメットのサイズや形状によっては収納できない場合あり)の収納を可能としている。

 フロント左側には、乗車姿勢でも使いやすいインナーボックスを継続採用。インナーボックス内には、スマートフォンを充電可能な「USB Type-Cソケット(5V、3A以下)」を配置。従来モデルのアクセサリーソケットからUSBソケットに変更し小型化することで、ペットボトルなどを収めるのに十分なスペース(1.7L)を確保。収納容量を増やすとともに、荷物をより出し入れやすくしている。

写真左は給油時フューエルタンクリッド内キャップ固定イメージ。写真右はフューエルタンクリッド。

リヤグラブレールの形状は肉厚を最適化。
 燃料給油時に燃料タンクキャップを固定できるスペースを、燃料タンクリッドに設定(特許出願中)して、給油時の利便性をアップ。

 リヤグラブレールの形状は、肉厚を最適化することで、マイナス310gの軽量化を実現。完成車重心から遠い部位を軽量化し、マスの集中に寄与することで、軽快なハンドリング、取り回しやすさを実現。またパッセンジャーのグリップポイントの細部形状を最適化することで、握りやすさを向上している。

便利な「Honda SMART Keyシステム」を採用

メインスイッチノブ、シーソー式スイッチ(PCX)
スマートキー(PCX)
メインスイッチノブ、シーソー式スイッチ(PCX e:HEV)
スマートキー(PCX e:HEV)

 利便性の高いスマートキーシステム「Honda SMART Keyシステム」を継続採用。スマートキーを携帯して車両に近づき、メインスイッチノブを回すことで、キー操作なしのスマートなエンジン始動を可能にしている。

 また、盗難抑止機構として、メインスイッチノブは内蔵されたクラッチ機構により空回りすることで、無理な力でのハンドルロック解除を防止。メインスイッチノブ横のシーソー式スイッチによって、シートとフューエルリッドの開錠操作が可能。

 スマートキーには、オーナーが車両のそばにいる時に、他の人によるメインスイッチノブの操作を無効とするHonda SMART KeyシステムのON/OFFスイッチと、車両のウインカーを点滅させて自車の位置を知らせるアンサーバックスイッチ、そして車両に装備された防犯のためのアラーム(別売)をスマートキー
から設定するためのアラームスイッチを装備。

純正アクセサリーも充実

 従来より好評のラインナップに加え、新たにナックルバイザーや、ボックスの開錠動作をボタンスイッチの操作のみで可能とし、ボックス専用のメカニカルキーを携行する必要がない、スマートな使い勝手を実現したスマートキーシステム対応のトップボックスを採用。各アクセサリーはPCX開発チームによる同時開発にて、機能性はもちろん、車体との高いマッチングを図っているのが特徴。

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