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やっぱりカッコいい、今でも欲しい。ヤマハ初期型BW'S(3AA)

  • 2020/12/30
  • モト・チャンプ編集部
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人気に押される形で、短命に終わってしまったヤマハBW’S。そのため程度の良い個体は非常に少なく、見つけたら買い!なのだ。

PHOTO:モルツ
REPORT:佐藤大介
取材協力:TDF

モトチャンプ 2020年6月号

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スポーツのヤマハが放った 渾身の? ファニーバイク

80年代のヤマハスクーターラインナップを振り返ると、初代ジョグにはピレリを履いたスペシャルエディションを用意。スポーツモデルのチャンプはRSを出し……ってな感じでストイックに実用性と走りを求めていたことが分かる。
 
そんな硬派なヤマハが80年代後半に割り切ったスクーターを出してきた。それがビーウィズだ。背景にはちょっとしたオフロードブームがあり、XLR250RやDT200Rなんかが売れていた。さらに古いXLをストリートで乗りこなす若者が出始めたころだ。そのあたりの需要を見越したモデルという認識だったように思う。

巨大タイヤがド目立ち!

エンジンはヤマハ伝統の縦型シリンダー。ファットな10インチチューブレスタイヤを採用。オフ テイストのBW'Sに対し、ロードパターンタイヤ とキャリアを装備したのがこのスポーツだ。
加工することなく太足が可能。BW’Sと同形状のホイールは再塗装シルバー。
当時の原付シートがメットインに合わせ大きくなったのに対 し、BW’Sのシートはスタイル優先で仕上がっている。シートはノーマル (スポーツ)ではめずらしいディンプル表皮×ツートーンだけど、撮影車は張替え済み。
リヤショックはYSS製をチョイス。

ただ、ヤマハらしいスポーツ性が欲しいという意見があったのか、その後ビーチボートのようなカラフルなカラーから一転、渋めのカラーをまとったビーウィズ・スポーツをラインナップしてきた。こいつはカラーのみならずオフパターンのタイヤからハイグリップタイプに変更したことで、スーパーモタードイメージ(当時でいうスーパーバイカーズ)を付加することに成功している。
今このスポーツを見ると、メットイン前提になりつつあったスクーターのなかでは非常にすっきりとしたフォルム。ヤマハらしいストイックさもあり乗っているだけで「映え」るデザインだといえる。

他にないユーロ風味が◎ アフターパーツも豊富

駆動系はかのボクスンの後継機、 チャンプCX由来の長いスイングアーム(駆動系)が特徴。主なユニットは後年のギアに受け継がれているからリペアパーツが使える。乗り味はおいしいところで変速するヤマハら しいセットだ。

ちなみに海外では、MBK(フラ ンスのバイクメーカーでヤマハの現地関連会社)から「ブースター」という名で発売されており、2015年くらいまで2スト50ccのまま売っていた。そのため、ユーロ系のパーツが入手しやすいのがうれしい。ノー マルで乗っていても目立つし、パーツもあるから長く乗れてユーロ風カスタムもできる。いいんじゃないすか、これ。

元祖はCX!

お尻の大きなオンリーワン 【88年3月】チャンプCX

BW'Sのファットタイヤ、TW200並の存在感なんだけど、装着を実現できたのは、チャンプCXのクランクケースがあったから。機構の元祖のみならず独創性という意味でもCXは元祖といえる。

最小ビーチクルーザー【88年4月 】 BW'S
原付版TW200【89年1月】 BW'S SPORTS

【当時の人気モデル】シート下収納がないと 売れない時代が到来

ヘルメット義務付けによる需要の高まりによって荷室の増大はマストになり、60km/hまでなら交通をリードできるパワフルなモデルが次々と登場。原付は「便利な乗り物」として一大市場を形成した。逆にこの2点を満たさないものは生き残れない時代だったのだ。

【88年】HONDA ディオ:DJ・1でどうしてもジョグに勝てなかったホンダの起死回生作。広いメットインはフロアタンクという革新的レイアウト採用のおかげ。
【89年】YAMAHA ニュージョグスポーツ:シリンダーを水平に寝かせたエンジンが特徴。そのおかげで、シート下 収納を犠牲にせず、スリムなフォ ルムを実現した。

BW'S・SPECIFICATIONS
●サイズ:1735×630×1030mm ●エンジン形式:空冷2ストローク単気筒 ●総排気量:49cc ●最高出力/最大トルク:6.0ps/0.67kgm ●乾燥重量:65kg ●タイヤサイズ(前・後):120/90-10・130/90-10 ●当時価格:14万9000円

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