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見た目も、ホイールも変わった! スマホ連携機能も新追加!新型ホンダ・CB1000Rを解説

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2018年に「新世代CB」としてデビューしたCB1000R。デビュー後約3年を機に外観デザインやカラーリング、さらに新装備の採用等でマイナーチェンジを受けて新登場。国内の販売計画は年間700台。新装備追加も価格は据え置かれて3月25日から新発売される。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
取材協力●株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン

ホンダ・CB1000R .......1,670,900円(受注生産車)

キャンディークロモスフィアレッド
マットベータシルバーメタリック
マットバリスティックブラックメタリック

プレミアムな外観デザイン。さらに磨きが掛けられて魅力度アップ。

 2018年4 月に「新世代CB」としてデビューしたCB1000R 。ホンダ伝統のCBブランドを受け継ぐ新たな上級ネイキッドスポーツ車として、話題をまいた事はまだ記憶に新しい。
 同年12月にはETCを標準装備しカラーバリエーションも追加。昨年2月には3タイプのカラーリングが一新されていたが、今回は細部まで使用部品の変更等、かなり多岐にわたるマイナーチェンジが施された。
 直ぐその違いに気付くのは、キャストホイール・デザインとヘッドランプ。その他にもサイドカバーやラジエターカバー、そしてアルミダイキャスト製シートレールの色使いも一新されている。
 エンジンを中心にメカ部分が一塊にギュッと凝縮された個性的な基本デザインこそキープされているが、LED式ヘッドランプはスラントされて、明らかに新鮮なフロントビューが構築された。
 ちなみにボディカラーは赤、艶消し黒、同シルバーの3タイプが揃えられているが、ホンダがCB1000Rのイメージカラーとして特にこだわりが込められているのは赤である。
 キャンディークロモスフィアレッドと呼ばれるそれは、太陽の彩層を意味する名称で、オフィッシャルサイトによれば、Hondaの情熱の象徴となることを願ってつけられたと説明されている。
 次世代高輝度着色アルミフレークのベースコートに、ナノ顔料カラークリア、さらにオーバーコートクリアを重ねた3層構造のキャンディー塗装が施されている。
 その贅沢かつ丁寧な工程を経た塗装は深い陰影を披露し、確かにその輝き具合は、立体的な燃料タンクの造形によく映える。

 もうひとつのトピックは、車両とスマートフォンをBluetoothで連携し、ハンドルスイッチや音声入力でスマホの音楽再生や通話等の操作を可能とするHSVCS(Honda Smartphone Voice Control system)を新搭載。
 もちろんETCや5段階切り換えができるハンドルグリップヒーターも標準装備されており、プレミアム感タップリな仕上がりを誇っている点も見逃せない。
 1Lクラスとしては非常にコンパクトに仕上げられたエンジンは、基本的に変更は無いがセッティングの部分で微細に熟成されてきていることは間違いないだろう。 
 アシストスリッパー機構付きクラッチは操作が軽くロングツーリングでも快適。強引なシフトダウン(エンジンブレーキ)でも後輪が暴れる心配が少ない点も安心できる。
 もちろんクラッチとアクセル操作なしでシフトチェンジできるクイックシフターも標準装備されている。
 またスロットル他の電子制御系を活用したライディングモードも3種類がプリセットされている。詳細は次の表に詳しいがスポーツ、スタンダード、レイン、の3種類の組み合わせを簡単にチョイスできるだけでなく、予めオーナーの好みに合わせたユーザー(自分)モードも設定できるから嬉しい。
 いずれにせよ、リッタークラス・ネイキッドスポーツの中でもひときわプレミアムな魅力が漂う上級モデルとして一段と磨きのかけられた仕上がりが印象的である。

ユーザーの好みに応じたオリジナル設定も可能。全部で4つのライディングモードを備えている。

ディテール解説

丸型を基調としたヘッドランプはスラントしたノーズデザインに変更。もちろんLED式だ。上下ビームを分ける中央の水平帯には、Hondaのロゴプレートが採用されている。
キャストホイールも細いスポーク・デザインに一新。高剛性を確保しながら、薄肉化が徹底されている。ラジアルマウントされた油圧ブレーキキャリパーはTOKICO製の対向4ピストンタイプ。ローターサイズはφ310mm。
トルクフルな出力特性を発揮する水冷DOHC16バルブ4気筒エンジンは、ショートストローク・タイプの998cc。電子制御式スロットルボディはφ44mm。右出しの大容量マフラーには2本のテールパイプを備える。
リヤホイールは左側片支持方式のプロアーム。モノショックのスプリングは高強度材の使用で軽量化を徹底。安定した性能発揮が期待できる分離加圧式のダンパーが採用されている。ブレーキはφ256mmのディスクローターに2ピストンキャリパーを組み合わせる。
若干アップされたテーパードパイプバーハンドルを装備。フロント油圧ブレーキのリザーバータンクも専用デザインが奢られている。
5インチTFT液晶ディスプレイを使用したマルチインフォメーション・メーター。バックライトは自動調光され、表示レイアウトも4パターンから選択できる。
造形にこだわりが感じられるダブルシート。アルミダイキャスト製のサブフレーム(シートレール)は黒からアルミ色に変更された。

⬛️CB1000R主要諸元⬛️

車名・型式:ホンダ・8BL-SC80
全長(mm):2,120
全幅(mm):790
全高(mm):1,090
軸距(mm):1,455
最低地上高(mm):135
シート高(mm):830
車両重量(kg):213
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):23.0(60km/h)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):17.2〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):3.0
エンジン型式:SC80E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒
総排気量(cm3):998
内径×行程(mm):75.0×56.5
圧縮比:11.6:1
最高出力(kW[PS]/rpm):107[145]/10,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):104[10.6]/8,250
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):16
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速 2.538
 2速 1.941
 3速 1.578
 4速 1.363
 5速 1.217
 6速 1.115
減速比(1次/2次):1.604/2.933
キャスター角(度):25゜00′
トレール量(mm):100
タイヤ(前/後):120/70ZR-17M/C 58W / 190/55ZR-17M/C 75W
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式(倒立サスペンション) / スイングアーム式(プロアーム)
フレーム形式:ダイヤモンド

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