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【最高に運転が楽しいクルマ|フォルクスワーゲン・ルポGTI】豪雨の150km/hクルージングも余裕の小さな巨人!(河村康彦)

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ポルシェなどハイパフォーマンスマシンの試乗経験も豊富な河村康彦さんが選んだ「運転が楽しいクルマ」は、意外にもどれも200ps以下の自然吸気エンジン搭載モデル。第1位のフォルクスワーゲン・ルポGTIに至っては、125psでしかない。運転の楽しさは必ずしもパワーと比例するわけではない、ということがよく分かるセレクトだ。

TEXT●河村康彦(KAWAMURA Yasuhiko)

周囲を見渡せば、オーバー500psといったパワーを誇るモデルすら珍しくない今の時代。けれども、「運転が楽しかった」という条件付きで振り返ってみると、そんな”パワーエリート”たちは不思議と上位には入ってこない。

しかし考えてみればそれもそのはずで、そんな秘めたパワーを開放出来る環境はなかなか見当たらないし、そもそも自分の場合、残念ながら怒涛の出力を完全に御する腕も持ち合わせていない...というわけで、気がつけばここに挙げた3台は皆、うっかりすれば「非力」というタイトルで紹介をされかねない、アンダー200psの自然吸気エンジンを搭載したものばかりとなった。

第3位:トヨタMR2(AW11・初期NAモデル)「ミッドシップならではの新鮮な走りの感覚!」

3位の初代初期型トヨタMR2は、実は自分でも所有経験のあるモデル。"AE86"でも絶賛されたビュンビュン回る4A-Gエンジンも確かに気持ち良かったけれど、それよりも感動したのはミッドシップならではのハンドリングの感覚。

言うなれば「FFカローラ用のランニング・コンポーネンツをシート背後に移植しただけ」に過ぎなかったのに、それがあれほど新鮮な走りの感覚を味わわせてくれるとは! ちなみに、自分は「走りが良いとカッコも良く見えてしまうタチ」なので、冷静に見つめると"パキパキと平板的でヘンなカタチ"のスタイリングも、当時は全然気にならなかったもの(笑)。

カローラ系のパワートレインを利用することでコストを抑えながらミッドシップを実現したトヨタMR2(AW11)。1984-85日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。86年にはマイナーチェンジを行い、スーパーチャージャーエンジン(4A-GZ)が追加設定された。

第2位:ホンダ・シビック タイプR(EK9)「こんなにシンプルに気持ち良いエンジンはもう出てこない!?」

そして第2位は「某"すべて本"の取材のためにホンダの北海道テストコースで乗って、一瞬で恋に落ちてしまった」という1台。

先行で発売された初代のインテグラ タイプRに比べると、こちらシビックRは特に高速コーナーでのスタビリティが明確に高く、エンジンが200cc小さい分パワーが控えめなこともあって、「能力を使い切っている」という感覚をより強く味わえることが印象的だった。

いずれにしても自然吸気時代のタイプRは、どれに乗ってもエンジンのフィーリングこそが最大の魅力の根源であったもの。あぁ、もうあのような「シンプルにエンジンが気持ち良いクルマ」は出てこないのか...。

1997年に登場したシビック タイプR(EK9)。199万8000円という価格は、内容を考えるとバーゲンとしか言いようのないもの。写真は98年にマイナーチェンジしてバンパー形状などが新しくなったモデル。

第1位:フォルクスワーゲン・ルポGTI「アウトバーンからニュルブルクリンクまで全開で走り回った」

そして堂々の第1位は、こちらも自身で手に入れて乗っていたルポGTIというモデル。

実はこれ、フォルクスワーゲンの”自動車テーマパーク”である『アウトシュタット』にある納車センターに新車を引き取りに行き、フランクフルト空港近くに地下ガレージを借りて置き去りにしていたもの。そんなわけで、アウトバーンを全開走行したりニュルブルクリンクの旧コースを走り回ったりという「ドイツならでは」の思い出も濃厚。

「当時のベーシックカーであるルポに、ゴルフから拝借した1.6リッター・エンジンを押し込んだだけ」とも思えるものの、実はフードやドアをアルミ化して軽量化に勤しんだり、太いタイヤを収めるべくリアフェンダーを拡幅したりと外板はほぼ専用。さらに、バイキセノン式のヘッドライトが奢られたり、メーターも専用デザインだったりと、冷静に考えればとんでもない高コスト体質。きっと、当時まだ絶大な権力を握っていたフェルディナント・ピエヒさんが、金に糸目を付けることもなく「作りたいの作っちゃった」のではないか、と(笑)。

面白いのはスペック上では205km/hの最高速が、アウトバーンでGPS計測すると、「平たん路でも下り坂でもピタリ212km/h」だったこと。実はこれ、6速ギアでレブリミッターに当たった時に出る値。

そして大雨の中、150km/hでアウトバーンを走っていてもペットボトルの飲みものを飲む気になれるスタビリティにも驚愕...と、そんなこんなで随所に"ピエヒさんの理想"が感じられたこのモデルのドライビングは、乗るたびに楽しさと驚きに溢れていたのである。

2003年から日本で発売が始まったフォルクスワーゲン・ルポGTI。
フォルクスワーゲン・ルポGTIのエンジンは125psの1.6L、トランスミッションは6速マニュアル。

『運転が楽しいクルマ・ベスト3』は毎日更新です!

クルマ好きにとって、クルマ選びの際に大きな基準となるのは、
「運転が楽しいかどうか」ではないでしょうか。

とはいえ、何をもって運転が楽しいと思うかは、人それぞれ。「とにかく速い」「速くないけど、エンジンが気持ち良い」「足周りが絶品」などなど、運転を楽しく感じさせる要素は様々です。

本企画では、自動車評論家・業界関係者の方々に、これまで試乗したクルマの中から「運転が楽しかった!」と思うクルマのベスト3を挙げてもらいます。

どんなクルマが楽しかったか。なぜ楽しいと感じたのか。それぞれの見解をご堪能ください。

明日の更新もお楽しみに!

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