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  • 2017/07/09
  • 遠藤正賢

新型レクサスLSに新開発の予防安全技術「レクサスセーフティシステム+A」を搭載!

トヨタ、今秋フルモデルチェンジされる新型「レクサスLS」に搭載予定の予防安全技術を公表

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ステレオカメラを搭載した新型レクサスLS500 Fスポーツ(写真は北米仕様)
トヨタ自動車は6月26日、今秋にフルモデルチェンジを予定しているレクサスのフラッグシップサルーン「LS」に搭載予定の予防安全技術を公表した。
新型レクサスLSの主な予防安全技術
「レクサスセーフティシステム+A」のシステム構成

ミリ波レーダーと単眼カメラで構成される「レクサスセーフティシステム+」に対し、新型LSに採用される「レクサスセーフティシステム+A」は、単眼カメラをステレオカメラに換装。さらに前側方レーダーと後側方レーダーなども追加することで、下記の新機能を追加している。

「レクサスセーフティシステム+A」のプリクラッシュセーフティシステム

【プリクラッシュセーフティ(歩行者注意喚起・アクティブ操舵回避支援)】
警報→ブレーキアシスト→自動ブレーキで衝突の回避と被害軽減をアシストする従来のプリクラッシュセーフティに対し、世界初の「歩行者注意喚起」と「アクティブ操舵回避支援」を追加。

「歩行者注意喚起」では、前方の歩行者と衝突する可能性をクルマが検知すると、大型カラーヘッドアップディスプレイに、歩行者がいる方向をアニメーションで表示する。

「アクティブ操舵回避支援」では、自車線内の歩行者や、ガードレールのような連続した構造物と衝突する可能性が高くなった際、減速するだけでは難しくともステアリング操作によって衝突を回避できるとシステムが判断した場合、警報とブレーキ制御に加え、自動で操舵制御も行うことで衝突を回避、または衝突時の被害を軽減する。

なお、従来からの「プリクラッシュセーフティ」も進化。新たに自転車や夜間の歩行者検知が可能になり、歩行者を検知した際の速度低減量が最大で約2倍の60km/hに拡大された。

「レーントレーシングアシスト(LTA)」の作動イメージ

【レクサスコドライブ】
従来からの「レーダークルーズコントロール」に、新たに「レーントレーシングアシスト(LTA)」と「レーンチェンジアシスト(LCA)」を加えた「レクサスコドライブ」が採用される。なお、「レーンチェンジアシスト(LCA)」は日本仕様にのみ搭載される見込み。

「レーントレーシングアシスト(LTA)」は、通常時はカメラで白線を検知。渋滞で車間が詰まった場合や、車線が薄かったりこすれていたりして車線を認識できない場合でも、先行車の走行軌跡をカメラで検知し追従することで、「レーダークルーズコントロール」および「レーンキーピングアシスト」を継続する。

また、ナビゲーションの地図情報と車速を照らし合わせ、カーブへの進入速度が速い場合には、大型ヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイへ警告を表示し、自動で減速を行う。

「レーンチェンジアシスト(LCA)」の作動イメージ

「レーンチェンジアシスト(LCA)」は、ウィンカーを作動させると、システムが周辺の道路環境を確認、適切なタイミングで自動的に操舵・加減速し車線変更を行う。

さらに、ミリ波レーダーとカメラの検知範囲拡大により、従来からの「レーンディパーチャーアラート」および「レーダークルーズコントロール」も進化。「レーンディパーチャーアラート」はアスファルトと草・土・縁石などの境界を検知し、「レーダークルーズコントロール」はより滑らかに加減速することを可能としている。

これらにより、カーブや渋滞が多い高速道路・自動車専用道路でも、より安全に車線を維持しながら追従走行でき、さらにレーンチェンジも自動で行えるよう進化している。

「ドライバー異常時停車支援システム」の作動イメージ

そして、「レーントレーシングアシスト」連動型の「ドライバー異常時停車支援システム」も搭載される。このシステムでは、「レーントレーシングアシスト」制御中に居眠りや急病などでドライバーの無操作状態が続いた場合、音やディスプレイ表示、緩い減速でドライバーに警告。その後クルマを自動的に自車線内へ減速・停車することで、重大な事故の発生を防ぐ。

また、走行中は自動でハザードランプとホーンを作動させて周囲のクルマへ異常を伝え、停車後はドアロックを解除し「ヘルプネット」へ自動的に接続して救命要請。ドライバーをいち早く救命・救護するよう支援する。

「上下2段式アダプティブハイビームシステム(AHS)」の作動イメージ

【上下2段式アダプティブハイビームシステム(AHS)】
従来の「オートマチックハイビーム」を進化させ、ヘッドランプに片側上段8個、下段16個のLEDを搭載。各LEDの点灯・消灯を制御し、照射・遮光エリアをきめ細かく調整することで、先行車や対向車を眩惑せずにハイビームで走行できる頻度・範囲を拡大する。

【フロントクロストラフィックアラート(FCTA)】
前側方レーダーで前方を交差する車両を検知、接近してくる方向を大型ヘッドアップディスプレイで表示する。それにも関わらず自車が前進しようとした場合は、ブザーやマルチインフォメーションディスプレイなどにより警告することで、交差点での出会い頭事故を防ぐ。

【ロードサインアシスト(RSA)】
カメラやナビゲーションの地図情報から交通標識の情報を取得し、ヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイに表示。交通標識の見落としを減らし、安全運転を促す。


このほか、下記の安全技術が採用されることも発表された。

「パーキングサポートブレーキ」の作動イメージ

【パーキングサポートブレーキ(静止物、後方接近車両、後方歩行者)】
従来からの「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」、「リヤクロストラフィックオートブレーキ(RCTAB)」に加え、「対後方歩行者サポートブレーキ」を採用。リヤカメラで歩行者を検知し、警報およびブレーキ制御を行うことで、車両や人の往来が多い駐車スペースでの事故発生および被害を軽減する。

「サイドクリアランスビュー」の画面イメージ
「コーナリングビュー」の画面イメージ

【パノラミックビューモニター(サイドクリアランスビュー/コーナリングビュー付き)】
真上から自車周辺を見下ろしたような映像を表示し安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」に、新たに「サイドクリアランスビュー」と「コーナリングビュー」を追加する。

「サイドクリアランスビュー」は、車両前側を後ろから見たような映像を12.3インチワイドディスプレイに表示。狭い道でのすれ違いや路肩へ幅寄せをした際に、車両側方の隙間をより直感的に確認できる。

「コーナリングビュー」は、「サイドクリアランスビュー」表示中に、旋回時の運転操作に合わせて自動で車両の斜め後方から見たような映像を表示。狭い道で右左折をする際の安全確認や、車道へ出る際の縁石への乗り上げ防止をサポートする。

【デジタルインナーミラー】
車両後方カメラの映像をルームミラー内のディスプレイに表示。後席の乗員やヘッドレストなどに視界を遮られていない状態の映像で、後方を安全確認できる。さらに、夜間や雨天時の視認性向上、リヤウインドゥサンシェード使用時の視界確保、後席乗員のプライバシー保護にも寄与する。切り替えレバーを操作すれば、デジタルミラーモードと鏡面ミラーモードとを、好みに応じて切り替え可能。

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