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固い材料でしか接着できなかった素材にもゴムを接合可能にし加工性をアップ 【人テク2017名古屋】朝日ラバー・分子接着技術

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「フレキシブルペルチェデバイス」を用いたステアリングクーラー&ヒーター

6月28~30日の3日間、ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)で開催された自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2017名古屋」(主催:自動車技術会)。そこでは、名古屋独自の企画展示コーナーのひとつとして、「モノづくりニッポン、進化を支える“知恵・技・匠”」が展開された。日本全国から集結した、独自の“知恵・技・匠”を持つ企業の中から、自動車への応用・普及拡大が期待される技術を紹介する。

分子接着技術を用いてペルチェ素子をシリコーンゴムと放熱ゴムで挟み込んだ「フレキシブルペルチェデバイス」(右)。左は接着剤でペルチェ素子をセラミックで挟んだもの

工業・医療用ゴム製品を製造・販売する朝日ラバーが提案していたのは、接着面をプラズマ処理し分子の手を現出させ、その後加熱圧着して分子の手をつなげることで、接着剤を用いずにゴムと金属・樹脂・セラミックなどを接合する「分子接着技術」。

PPやPEなど接着しにくい材料への共有結合を、被着体の融点より低い温度で可能としたほか、剥離強度と耐熱性、耐熱衝撃性、耐水性をアップ。さらにゴムを介在することで、形状変成や熱膨張による歪みを抑えられるため、寸法誤差を減らしながら接着面の美観を高めることもできる。

会場では、従来はセラミックなどの固い素材としか接合できず、用途が限定されていたペルチェ素子を、柔軟なシリコーンゴムおよび放熱ゴムと組み合わせ、パイプ状に成形した「フレキシブルペルチェデバイス」を用いたステアリングクーラー&ヒーターを参考出品。

直流の電気を流すと熱が移動することで片方の面が冷却され、もう片方の面が加熱されるペルチェ効果と、リム芯金に使われている真鍮の高い放熱性を利用して、夏はグリップを冷やし、冬は逆方向に電気を流して暖めることを可能にしている。

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