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小型空冷式ガソリンエンジン事業を三菱重工から分社化 三菱重工メイキエンジン株式会社」が10月1日に発足

  • 2017/09/16
  • Motor Fan illustrated編集部
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三菱重工業は、小型空冷式ガソリンエンジンであるメイキエンジンの事業を分社化し、10月1日付で新会社「三菱重工メイキエンジン株式会社」(英文社名:Mitsubishi Heavy Industries Meiki Engines Co., Ltd.)を発足させる。

今回、三菱重工から分社化し、三菱重工メイキエンジン株式会社を発足するのは、スバルが汎用エンジンから撤退するなど、日本で製造されていた汎用ガソリンエンジンの多くが海外生産に移行するなど空洞化が顕著になるなか、専業会社化により長い歴史を有する国産ブランドとしての価値を確保しながら利益を追求していくのが狙いです。


新会社は、三菱重工業の100%出資子会社である三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス株式会社(M-FET)が100%出資する三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET)からメイキエンジンの技術開発に関わる機能と、MHIETの100%子会社である三菱重工エンジンシステム株式会社(MHIES)からメイキエンジンの製造および販売・サービスに係る機能を、MHIETが100%出資によりすでに設立している準備会社に吸収分割により移管して発足するものだ。発足時の資本金は3億円で、名古屋市内に本社を置き、社長にはMHIESメイキエンジン製造部長の杉田 宏氏が就任する。

メイキエンジンは、1940年に米国から導入したエンジンをベースとして、1946年に現在の岩塚工場(名古屋市中村区)である当時の名古屋機器製作所で製造を開始したもので、製造事業所の社内略称である“名機”をブランド名として現在も岩塚工場で製造している。多品種少量の製品ラインアップが求められる農業機械分野で高い支持を獲得しており、汎用ガソリンエンジンの海外生産移転が進む近年は、国内市場向けのOEM供給でも多くの実績を上げている。

新会社は、専業会社への移行を弾みとして事業運営の効率化と経営判断の迅速化に取り組み、技術力向上、納期短縮ならびに品質向上を通じた国産小型空冷式ガソリンエンジンとしてのブランド価値をさらに高めていく。

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