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川崎重工、関西電力、RITEが「CO2分離回収技術の研究開発事業」に参画 川崎重工、省エネルギー型二酸化炭素分離・回収システムの実用化試験を関西電力舞鶴発電所で実施

  • 2017/09/20
  • Motor Fan illustrated編集部
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実用化試験が実施される関西電力舞鶴発電所(PHOTO:関西電力)

公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)、川崎重工業株式会社、関西電力株式会社は、経済産業省の「CO2分離回収技術の研究開発事業」に参画し、省エネルギー型二酸化炭素分離・回収システムの実用化試験を関西電力舞鶴発電所内で実施することを9月19日に発表した。
(以下プレスリリースより)

実用化試験設備(40トン―CO2/日プラント)のイメージ。大きさ:縦 約23m×横 約53m×高さ 約40m
火力発電所などから排出される排ガス中の二酸化炭素の分離・回収は、これからの低炭素社会を実現する上で非常に重要な技術である。しかし、分離・回収時のエネルギー消費量低減が課題となっている。

RITEおよび川崎重工はこの課題を解決するために、これまで「省エネルギー型二酸化炭素分離・回収システム」の研究開発に取り組んでおり、CO2用固体吸収材やKCC(Kawasaki CO2 Capture)移動層システムを新たに開発した。これにより、未利用エネルギーである低温排熱を用いたCO2の分離・回収が可能になったことで、従来の方式と比べて、大幅な省エネルギー化を実現した

関西電力は2016年度から本事業へ参画し、試験地点の検討を行なってきたが、今回、関西電力舞鶴発電所内に、国内初となる固体吸収材を用いた40トン―CO2/日規模の実用化試験設備を設置することとなり、2019年度以降に実用化試験を実施する予定だ。

本事業を通じて確立される二酸化炭素の分離・回収技術は、地球温暖化防止に関するパリ協定が目指す温室効果ガスの削減を、従来活用していた技術よりも省エネルギーで実現できるため、CO2削減にかかるエネルギー負担およびCO2分離・回収コストの低減に繋がり、経済性と環境保全の両立に寄与するものである。

[実用化試験の概要]
事業名称:経済産業省「CO2分離・回収技術の研究開発事業」
・事業期間:平成27年度~(実用化試験は平成31年以降)
・実施者:RITE(固体吸収材の開発担当)
川崎重工(分離・回収システムの開発担当)
関西電力(分離・回収システムの評価担当)
・装置構成:発電所の煙道から排出ガスを抜き取り、川崎重工が開発したKCC移動層システムによりCO2を分離・回収する。KCC移動層システムにはRITEが開発したCO2 用固体吸収材を活用する。

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