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ひと漕ぎあたりの距離を最小0.1倍~最大2倍まで実現! 電動アシスト車いす「片流れ制御」世界初搭載&「アシスト距離制御」改良【ヤマハ】

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車いす用電動アシストユニット「JWX-2」(左)と電動アシスト車いす「JWスウィング」

電動アシスト自転車PASの技術「パワー・アシスト・システム」を使用した車いす用電動アシストユニット「JWX-2」と、電動アシスト車いす「JWスウィング」に、「片流れ制御」の世界初搭載と、「アシスト距離制御」の改良を加えたモデルを9月29日から新たに発売した。

ヤマハ発動機株式会社は、車いす用電動アシストユニット「JWX-2(ジェイダブリュエックス・ツー)」と電動アシスト車いす「JWスウィング」に、世界初※1の電動アシスト片流れ制御※2を搭載した。それにより、横に傾斜している道でも片流れを抑止しながら真っ直ぐに走行可能に※3。

また今回新たにアシスト距離制御※4を改良し、使用者の身体の状態や使用環境に合わせて、ひと漕ぎあたりのアシスト走行距離をより短く、あるいはより長く、細かな調整ができるようになった。従来モデル比で最小0.1倍、最大では2倍を実現している。さらに、ハンドリムを漕ぐ力が弱い方でもアシストが反応する※5ように制御を改良し、より多くの方に利用いただけるようになった。

「JWX-2」は、電動アシスト自転車PASの技術「パワー・アシスト・システム」を応用し、車いすのハンドリム操作の負荷に応じて電動の補助力がはたらく車いす用電動アシストユニット。「JWスウィング」は「JWX-2」を装着した電動アシスト車いすとなっている。

なお、上記機能を搭載した「JWX-2」と「JWスウィング」は、9月29日より発売されます。メーカー希望小売価格は据え置き。

※1:当社調べ(2017年9月現在) ※2:国立大学法人東京大学先端エネルギー工学専攻堀洋一研究室と共同開発
※3:路面状況や漕ぎ方、片流れ制御パラメータの調整状態等によって、真っ直ぐ走行できない場合もあります
※4:福祉技術研究所株式会社 代表取締役 市川洌氏と共同開発 
※5:独立行政法人国立病院機構八雲病院とアクティブバランスシーティング研究会 代表 西村重男氏と共同開発

●JWX-2 2017年9月29日 353,160円〜 (本体価格 327,000円/消費税 26,160円)
●JWスウィング 363,000円(非課税)〜

■開発の背景
ヤマハ発動機株式会社では、健康・福祉分野や高齢化社会対応の一環として、1995年に車いす用電動ユニット「JW-I(ジェイダブリュ・ワン)」を発売して以来、独自の高度な制御技術や駆動技術などを応用し、使用者の快適性・利便性に加え、介助者の負担軽減などを追求した電動車いす製品を提供している。

今回新たに搭載した「片流れ制御」や「アシスト距離制御」の機能は、2013年に発売した車いす用電動アシストユニット「JWX-2」に寄せられた要望を織り込んだもの。パソコン専用ソフト「JW Smart Tune(ジェイダブリュ・スマート・チューン)」※を用い、使用者の状態や使用場面に合わせて、より適した設定が細かく行える。

【新しい機能】
■横に傾斜している道も真っ直ぐに走行可能な「片流れ制御」

通常車いすは、道が横方向に傾斜している場合、傾斜によるトルクが発生し傾斜方向に曲がっていく(ピンクのライン)。
「片流れ制御」は、両輪に入力された漕ぐ力の強さと、走行している車いすの車輪の回転数などから計算した打消しトルクを発生し、傾斜方向に曲がらないように直進することが可能(ブルーのライン)。

■アシスト走行距離の調整が可能な「アシスト距離制御」
ハンドリムを漕いで手を離したあとに進む、ひと漕ぎあたりのアシスト走行距離を、使用者の身体の状態や使用環境に合わせてより短く、あるいはより長く、細かな調整ができるようになった。従来モデル比で最小0.1倍、最大では2倍を実現する。

9つのアシスト走行距離の中から、「JW Smart Tune」※を使って、最適な2つを選択します。使用時は手元のモード切替スイッチで選択した2つのアシスト走行距離を切り替えながら走行できる。

【今回の共同開発について】
■福祉技術研究所株式会社 代表取締役 市川洌氏コメント
「健常な高齢者であっても車いすを駆動することはとても大変なことです。また、片手片足で駆動することは大変な労力を要する作業です。この動作によって筋緊張を高め、このことが関節変形の遠因になっています。電動アシスト車いすを利用すれば、障害を有する高齢者であっても容易に、筋緊張を高めることなく、駆動することができます。速度や加速度、そして今回のアシスト距離制御が特にポイントですが、一人一人に合わせて調節すれば、高齢者施設内等で使用しても、ご本人の自立促進はもとより、施設職員などの介助負担軽減含め、周りも安心して見守ることができるなどの利用効果が分かってきました」

■独立行政法人国立病院機構八雲病院 理学療法室長 三浦利彦氏コメント
「筋ジストロフィーなどの神経筋疾患では、歩行能力消失後の活動量の低下は疾患の進行を早め、脊柱変形などの二次的な障害の要因となります。このような患者様にとって、電動アシスト車いすは適度な運動量を保証し、日常的なリハビリテーションを可能にします。個人の身体機能に合わせたアシスト制御設定が可能になり、努力性の代償運動を抑制して、より良質な身体運動を引き出すことが可能になります。安全で快適な移動手段として日常生活で使用することで、身体的・精神的な効果が期待されます」

■アクティブバランスシーティング研究会 代表 西村重男氏コメント
「JWシリーズは脳性まひや筋疾患ユーザーの生活の道具として大きな希望を与えてくれる存在です。JW-ⅡからJWX-2へのモデルチェンジの際に大幅な変更を受けましたが、残念ながら力の弱いユーザーにとって利用しにくい状況が続いていました。これらの問題解決のために、JWX-2とユーザーの特性の解析をお手伝いし、この度JWX-2の本来もつ能力を十分に発揮できるようになりました。新しい機能により多くの人の操作が容易になること、電動アシスト車いす使用による日常生活の移動運動が、身体機能の維持につながることを大いに期待しております」

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