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  • 2017/11/04
  • Motor Fan illustrated編集部

東邦テナックスのルーフカバーがトヨタの燃料電池バス「SORA」に採用

帝人グループは、2020年に向けてマルチマテリアルで量産バスに対応

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トヨタが開発する燃料電池バス「SORA」。東京モーターショーに出展されている。
帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開している東邦テナックス株式会社が製造したルーフカバーが、量産バスとして世界で初めて販売予定のトヨタ自動車の燃料電池バス(以下「FCバス」)に採用された。

トヨタが東京モーターショーにも出展した燃料電池バスのコンセプトモデル「SORA」をベースとした市販型は、2018年の発売を予定している。2020年の東京オリンピックに向けて東京都を中心に100台以上のSORAが導入される見込みだ。

そのルーフカバーを開発したのが帝人グループの東邦テナックスだ。


世界的な環境規制の強化が進むなか、自動車の軽量化は不可避なニーズとして顕在化している。なかでも車両上部を軽量化することで、燃費効率に加え、車両の安定走行に寄与するとされている。特にバスの場合、その構造上、車体上部の軽量化が求められている。

こうしたなかで東邦テナックスは、帝人グループでコンポジット製品の設計・成形加工を手掛けるジーエイチクラフトと基礎設計の段階から協業し、東邦テナックスの高機能炭素繊維と量産ノウハウ、およびジーエイチクラフトの成形技術を融合することにより、外観性が高く、形状が複雑な大型一体部品であるルーフカバーの製造において、量産化を目指すトヨタ自動車のFCバスプロジェクトに参画した。

そして東邦テナックスは、CFRP(熱硬化性炭素繊維強化プラスチック)に加え、アルミや軽量エンジニアリングプラスチックなどを使用するマルチマテリアル化で対応し、高外観性、複雑形状、量産という顧客ニーズを満たす大型一体部品の製造に成功した。


帝人グループは、今年1月に米国CSP社(Continental Structural Plastics Holdings Corporation)を買収し、Tier1サプライヤーとして、素材選定から部品設計に至るまでの提案力の強化を図るとともに、マルチマテリアル化に対応したソリューションプロバイダーとなることを目指している。このたびのFCバスへのルーフカバーの採用を契機として、グループ内での協業を加速するとともに、自動車業界においてTier1サプライヤーとしてのプレゼンスの拡大を図っていく。

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