テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • 2018/02/09
  • Motor Fan illustrated編集部

ロールス・ロイス、ALECSys希薄燃焼エンジンの初試験に成功

このエントリーをはてなブックマークに追加
ロールス・ロイスが希薄燃焼・低排出エンジンの最適化を目的としたデモエンジンの初試験に成功した。将来的には同社のジェットエンジンにシステムが応用されるとのことだ。
Advance3デモンストレーターエンジン

ALECSys (Advanced Low Emissions Combustion System)と名付けられたシステムを搭載したデモエンジンはイギリス ダービーの試験施設において初試験に臨んだ。同システムはロールス・ロイスのAdvance3やUltraFanにも応用されている。

希薄燃焼システムは点火前の燃料と空気の混合を向上させる。よく混ざることで混合気の完全燃焼の割合が増え、結果として有害なNOxなどの排出量が低下する。今後さらに成長が進み利用者が増える航空機産業には経済的にも環境的にも必要不可欠な性能だ。ロールス・ロイスがコンセプトとして掲げている「インテリジェント・エンジン」の実現にはこのALECSysシステムは大きな役割を果たすだろう。
同社のALECSysの開発はEUのクリーン・スカイSAGE (Sustainable And Green Engine)プログラムから資金を支援されている。

ロールス・ロイス UltraFanプログラムのチーフエンジニアAndy Geer氏は
「このALECSysシステムがやっと実現できて非常に誇らしい。このデモエンジンの改良をさらに進めることによって、さまざまなメリットを我々のカスタマーに提供することができる。非常に楽しみだ」
とコメントした。
今回のALECSysの初試験はロールス・ロイスが「キー・テクノロジー・マイルストーン」として掲げているふたつの技術が成功のカギとなった。

これがロールス・ロイスのパワーギヤボックスだ。

・昨年11月に初試験に成功したAdvance3試作エンジン。これはロールス・ロイスが開発を進めているUltraFanと同じコア構造を持っている。
・昨年9月に70,000hpの記録を達成したパワーギヤボックス。これによりUltraFanは高いバイパス比を保ったまま出力向上が期待できる。

UltraFanはワイドボディ、ナローボディ機両方に対応でき、第一世代のロールス・ロイス Trentエンジンに対して25%の燃料効率の向上が期待されている。

今回の試験ではALECSysシステムを取り入れたTrent 1000エンジンにて試運転がされた。

自動車業界の最新情報をお届けします!


自動車業界 特選求人情報|MotorFanTechキャリア

自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ


大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
粒界酸化
炭素鋼、低合金鋼、ステンレス、ニッケル合金などの熱処理工程において、金属製品...
電子制御式燃料噴射
燃料に圧力をかけておき、電磁弁が開いている時間によりエンジンへの燃料供給量を...
層流
流体力学において、圧力分布が一様で層状になった流れのこと。レーシングカーの場...

カーライフに関するサービス

オートモーティブジョブズ

ランキング

もっと見る