テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • 2018/05/25
  • Motor Fan illustrated編集部

繊維でダクトをつくるとどうなるか [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]

トヨタ紡織:エアクリーナー用繊維ダクト

このエントリーをはてなブックマークに追加
同じ格好をしているけど、片方が製品然としているのに対して、片方はザラザラしているのがわかる。3Dプリンタでつくったものでもなさそうだ。商品説明には「繊維」と書いてある。お話を担当者に聞いてみた。

 見るからに軽そうな部品が、いかにも従来品という品物とともに飾られている。しかし形状が一部異なるからフェアじゃないんじゃないの、などと思いながら持ち上げると案の定、というより思ったよりもずいぶん軽い。

 従来品はPP(ポリプロピレン)製。フィラーの類は使っていなくて、樹脂のみの構造。対して開発品は繊維でできているという。繊維をフィラーとして何かしらのバインダを混ぜる、いわゆるGFRPのような構造なのかと思ったら、そうではないと担当者はおっしゃる。「繊維を熱成形しているんです」というので、どうやっているんですか、どんな繊維なんですか、と訊いたが「参考出品なので」ということで教えてはもらえなかった。残念。

 熱成形しているということで、耐熱性には問題がなさそう。軽さについては先述のとおり。剛性の確保については、繊維部分のつぶし方でチューニングできるのに加え、繊維だけに形状の工夫を凝らすことも可能だ。さらにもうひとつ通気効果というのも挙げられ、空気を流したときに繊維自身が振動して、音のエネルギーを熱に変換し消音するという。

 形状が違うからフェアじゃないというのは、従来品には備わるレゾネータが開発品では不要になったから。ここでも加えて、軽量化に寄与していたわけである。

奥が従来品、手前が開発品。レゾネータの有無が特徴。

自動車業界の最新情報をお届けします!


自動車業界 特選求人情報|MotorFanTechキャリア

自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ


大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
トラクション係数
トラクション係数は駆動係数とも呼ばれ、タイヤと接地面の駆動力伝達容量を示して...
カウル
ウインドシールド下部、エンジンフード後端部の車体前方パネル。カウルトップある...
インタークーラー付きターボエンジン
排気ターボで圧縮し昇温した空気をインタークーラーで冷却し、エンジンの吸気マニ...

カーライフに関するサービス

オートモーティブジョブズ

ランキング

もっと見る
@motorfan_illustrated