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  • 2018/10/03
  • Motor Fan illustrated編集部

OKI:車載機器向け「硫黄(S8)ガス腐食試験」サービス開始

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OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(OEG)は、車載機器向け「硫黄(S8)(注1)ガス腐食試験サービス」を10月4日から開始する。長寿命、高温動作時の信頼性の確保が要求されるECU(注2)などの電子機器・部品メーカー向けに提供し、実際のエンジンルームに近い環境での腐食試験により、硫黄ガス対策をサポートする。

 自動車のエンジンルーム内には、エンジンとさまざまな機器との接続ホースや封止材にゴム部品が使用され、それらのゴム部品には、硬化剤として硫黄が含まれている。そのゴム部品は、エンジンルーム内の高熱により、硫黄ガスが発生し、近年増加しているECUの電子部品や回路基板を腐食させ接触不良故障の原因となる。

 このたびOEGでは、エンジンルーム内の環境を模擬した腐食試験方式として、小型電子部品向けの「オイルバス方式」(注3)と、大型のモジュール・ユニット機器向けの「恒温槽方式」(注4)の2つの方式を独自に開発した。2方式を用いることにより、車載・自動車メーカーは、エンジンルーム内に実装される電子部品や回路基板に対し、実環境に近い環境での硫黄ガス耐性を確認し対策を検討することができ、より信頼性の高い製品開発が可能になる。

 さらに、OEGが従来から提供している耐水性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性、耐腐食性など、さまざまな信頼性環境試験の後続試験として組み合わせることが可能。顧客は自社で設備・人的投資をすることなく、自動車搭載部品など電気部品の各種環境試験を一括して効率的に行える。

【販売計画】
標準価格:個別見積もり
販売目標:1億円/2年間
サービス提供開始時期:2018年10月4日

試験温度は、硫黄粉の融点115℃以下で設定。恒温槽方式は75℃~80℃に調整して実施し、オイルバス方式は熱の逃げを考慮し、高めの100℃設定としている。ビーカーやシャーレに入れた硫黄粉をオイルや恒温槽で加熱する独自方式により、硫黄粉が微粉末状で浮遊することを防ぎ、爆発の危険をなくした。

注1 硫黄(S8):硫黄原子が8個の環状分子構造である同素体のこと。
注2 ECU(Electronic Control Unit):センサーなどの情報を基に各システムを制御するコンピューターユニットのこと。
注3 オイルバス方式:試料と硫黄粉を入れたガラス容器を、加温されたシリコンオイルやグリセリン溶媒に浸漬し、硫黄のガスを発生させる方式。
注4 恒温槽方式:試料と硫黄粉を入れたデシケーターを恒温槽に入れて加温し、硫黄のガスを発生させる方式。

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