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Mazda3:人間の持つ身体能力を最大限に発揮できる マツダ3 SKYACTIV ビークルアーキテクチャー具現化のために生まれたボディ

  • 2019/07/25
  • Motor Fan illustrated編集部
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「個々のシステムよりもクルマ全体のコーディネートを重視」して開発したというMAZDA3のビークルダイナミクス。ドライバーだけでなく、後席の乗員もロールやピッチが少なく感じられるのが印象的だった。

人の歩行運動は、無意識のうちに複雑な動きを連続させながら行なっている。このバランス保持能力を生かすことができる車体を目指して開発されたのがMAZDA3だ。カギとなるのは力が路面から乗員まで、いかに滑らかに繋がるか、だった。

TEXT:松井亜希彦(MFi) PHOTO&FIGURE:MAZDA/MFi

 従来からドライバーの意志とクルマの動きが一致し、安全・安心に、そして意のままに走る「人馬一体」を車両開発のキーワードとしてきたマツダ。第七世代商品群のトップを切って販売が開始されたMAZDA3では、その人間中心の思想をさらに深く突き詰めて生み出された新技術が導入されている。基幹となっているのは、人の身体の動きや特性などの徹底した研究と、それに導かれた車体づくりの新たな方向性だ。その具体的な解説と、実際の車両挙動の体感を目的としたMAZDA3の試乗会が公道ではなくテストコースで行なわれた。

 すでに市販が開始されているにもかかわらず、テストコースを舞台に試乗会を実施したのは、クランク路やS字カーブ、そしてETCゲートを通り抜けるようなシーンを設定し、比較的低速で走行することでMAZDA3の素性をしっかりと感じ取ってほしいという考えから。人間は歩いたり走ったりしても、その振動や揺れで酔ったりすることはない。無意識のうちに動きのバランスを取り、頭部の揺れを抑えるという能力があるからだが、MAZDA3はこの点に注目し開発。脊椎がS字カーブを保つように骨盤を立てて座れるシートなどがすでに説明されてきたが、今回は路面からの力を滑らかに伝えるボディについての説明に時間を割いていた。

 MAZDA3のボディは剛性も高められているが、エネルギーの伝達効率と振動の減衰特性もより向上させている。環状構造を用いてカウルサイドや前後ダンパー取り付け部をしっかりと固める手法は従来から使われていたが、今回は車体の前後方向にも骨格を連続させた構造を採用。この多方向の環状構造により、荷重の伝達遅れを低減させた。

 こうしたボディの特性により、人間が本来持っているバランス感覚が乗車時に自然に発揮できるようになる、とマツダは説明している。操作に対する挙動の自然さ、人並みをかわしながら自由に歩いていくような運転感覚が得られるクルマが、第七世代商品群に属するモデル。今秋にMAZDA3に追加設定される予定の注目の新ユニット、ガソリンエンジンで圧縮着火を制御する独自のSKYACTIV-Xを含む、すべてのパワートレーンでこうした運転感覚が味わえるように造り込んでいる、ということだ。

心地よい車内空間を実現するための各部の構造

歪みのエネルギーが集まる部位に減衰接着剤を適用し、捻り変形が大きい断面には後述する減衰節を設定することで、効率的に振動を低減させている。減衰接着剤の適用部位は、ボディ全体で7.5mに達した。

力の伝達を遅れなくするための構造

従来の「上下左右の環状構造が連続」という考え方から、新型では「前後の骨格を繋ぐ多方向の環状構造」へと進化。サスペンションに加わる力が伝わる経路の骨格がさらに強固になっている。この新構造により剛性アップだけでなく、対角線上に位置するフロント部分からリヤ部分への入力遅れ時間が、およそ30%短縮された。

減衰節という新たな考え方

上の写真で左の部品にふたつ組み合わされている黒い部品が、振動エネルギーを集めて吸収する減衰接着部。ほかの3面のスポット溶接部とは異なり、わずかに動くことによって変形を許容し、この部分に歪みを集中させることができる。MAZDA3ではBピラー上部やフロア、リヤエンドパネルなど、合計10ヵ所に採用されている。

きれいな路面から荒れた路面への音の時間変化

人間研究の成果から、人間が感じる音には「大きさ」「時間的な変化」「到来方向」という3つの性質があることに着目。大きさには従来から留意してきたが、MAZDA3では車内に入ってきた音の変化と方向をコントロール。上のグラフが示すように音圧がリニアかつ穏やかに変化するようになり、質の高い静粛性を実現した。

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