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変革の時を迎えているジャーマン3のプラットフォーム戦略:MFi165「欧州車総点検」

  • 2020/06/11
  • Motor Fan illustrated編集部
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6月15日発売のモーターファン・イラストレーテッドvol.165ではドイツ勢を中心とした欧州車のさまざまな諸元を集計し分析した。ここではエンジン搭載レイアウトやプラットフォーム、サスペンション編についてお伝えしよう。

 メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンの3ブランドをジャーマン3と総称しているが、フォルクスワーゲンとそれ以外のふたつはその立ち位置に大きな違いがある。エンジン横置きのFF車を中心とするいわば総合自動車メーカーであるフォルクスワーゲンに対して、メルセデスとBMWはエンジン縦置きのFR車がメインのプレミアムブランドだ。

 今回はドイツ本国で現在販売されているジャーマン3のモデルを整理/集計し、ラインナップはどのようなエンジン搭載レイアウト/駆動方式のモデルで構成されているのかを分析した。メルセデスとBMWはエンジン縦置きレイアウトのモデルが過半数を超える、現在ではある種、特異な構成となっているのだが、注目されるのは両者のエンジン横置きモデルの増加だ。

 メルセデスではAクラス、Bクラスがエンジン横置きであり、ハッチバック、セダンに加えてワゴンやSUVなどの派生モデルが増えている。BMWでもMINIと基本構成を共用する1シリーズ、2シリーズが存在。こちらもSUVのX1、X2、グランクーペなどバリエーションが増加中だ。

前後重量配分50対50にこだわるBMWのFRプラットフォーム。
とはいえエンジン横置きモデルも現在のBMWでは珍しい存在ではない。

 いっぽうフォルクスワーゲンはグループ内のアウディで小型車はエンジン横置きを共用し、大型車ではエンジン縦置きモデルを設定し、ポルシェと共用のメカニズムを採用するグループ戦略を見せている。いまや、専用プラットフォームを使うというぜいたくなモデルは数少なくなった。

 サスペンション編では、前号vol.164で国産車を集計した際と同様に形式ごとに集計を実施。ジャーマン3に加えて昨年の欧州販売台数TOP50に入ったフランス、イタリア車を加えている。販売台数の面からはフォルクスワーゲンに加えてルノーやPSA、フィアットなどのコンパクト系が採用する前マクファーソンストラット、後トーションビームの組み合わせが多いのだが、モデル数でいえばメルセデスやBMW、アウディが採用するマルチリンクやダブルウィッシュボーンの比率が大きくなる。

 上記のパート以外にもパワートレーン、トランスミッション、モーター&バッテリーなどさまざまな角度から欧州車の諸元を徹底的に分類したモーターファン・イラストレーテッドvol.165。国産車を同様の手法で分析した前号vol.164と合わせて、保存版という名に相応しいデータを掲載した。ぜひご一読いただきたい。

モーターファン・イラストレーテッドvol.165「欧州車総点検」

欧州車全モデル諸元360°分析 見えた「日本車との違い」
・いまやメインストリームは過給エンジン
・BMEP(正味平均有効圧)/電動化の比率のその中身
・0-100km/h加速の実力
・ディメンションの新たな潮流
etc.

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