内燃機関超基礎講座 | NA時代のタイプRが搭載していた2.0ℓエンジン[ホンダ・K20A型]
- 2020/08/09
- Motor Fan illustrated編集部

ホンダの至宝、TYPE R自然吸気版K20A型。登場から歴代搭載機種を振り返ってみる。
■ K20A
シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1998cc
内径×行程 86.0×86.0mm
圧縮比 11.5
最高出力 158kW/8000rpm
最大トルク 202Nm/7000rpm
給気方式 自然給気
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 PFI
VVT/VVL In/◯
(EP3 シビック TYPE R)
K型エンジンは、それ以前のB型、F型に代わって2〜2.5ℓ級をカバーする直4で、「高知能エンジンiシリーズ」の第1弾。K20A型の初搭載は2000年10月発表の初代ストリームだ。
アルミダイカストブロックを採用し、前方吸気・後方排気レイアウトを持つ。ボアピッチは旧モデルのF型エンジンと同じ94mmだが、補機類の配置を見直したことなどでエンジン長を短縮。ロアブロック構造として回転系を高剛性化している。駆動系は、低回転域では吸気側2バルブのうち1つのバルブをほぼ休止状態とするカム切換型可変バルブタイミングVTECと、連続的にバルブタイミングの位相を変化させるVTCを組み合わせた「DOHC i-VTEC」を採用した。カム位相を可変化してバルブオーバーラップ量を変化させることでEGR効果で燃費を向上させたり、吸気慣性効果を得るよう吸気バルブの閉じ角を制御することなどが可能に。高出力版や直噴版(K20B)など、派生エンジンも多い。




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