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内燃機関超基礎講座 | 国産各社のエンジン型式命名規則を探る

  • 2020/10/19
  • Motor Fan illustrated編集部
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記号の羅列であるエンジン型式名。しかし詳しい人はこともなげにすらすらと次々とエンジンの名前を語る。そこにはどのような法則性があるのだろうか。各社の事情を調べてみた。
*本記事は2010年10月に執筆したものです

エンジン型式命名規則 トヨタの場合

原則として最初の記号または数字は開発順序を、次の記号はエンジン系列を示す。たとえば「4GR」の場合「、4番目に開発されたGR型」という意味となる。3番目以後にも記号が続く場合は、最初の2ケタの記号の後にハイフンの区切りが入る。ハイフン以後に続く記号は、そのエンジンに含まれる技術要素を表し、最大3文字までとされる。現行のエンジンで使用されている主な技術要素記号は下記の通り。

G:高性能広角ツインカム(おおむねバルブ挟み角50°以上の高圧縮比・高回転のDOHC)
F:省燃費狭角ツインカムもしくは高効率エンジン(コンパクトツインカム)(いわゆる「ハイメカツインカム」=狭角4バルブDOHC)
P:LPG仕様
N:CNG仕様
B:エタノール仕様
T:ターボ過給
Z:スーパーチャージャー過給
X:アトキンソンサイクル仕様
H:高圧縮比もしくは高圧過給仕様
A:連続可変バルブリフト機構採用
E:電子制御式燃料供給
S:D-4(筒内直噴燃料噴射装置)装備
V:コモンレール式燃料噴射装置装備(ディーゼルのみ)

たとえば「4GR-FSE」は「4番目に開発されたGR型のうち狭角4バルブDOHC、D-4装備、電子制御式燃料供給方式のエンジン」という意味になる。

エンジン型式命名規則 日産の場合

基本的には頭の1~2ケタのアルファベットはエンジンのシリーズ(系列)名、その後の数字は排気量(単位はcc)の100cc未満を四捨五入し、100で割った値を2ケタで示す。たとえば「VQ35」ならば「VQ型エンジンの3.5l仕様」という意味。尚、1000ccに満たない場合は最初のケタは「09」のように
「0」となる。

エンジンのシリーズ名でV型エンジンには慣例的に「V」、ディーゼルエンジンには「D」のアルファベットが最初の1ケタ目に付与されている。2ケタの排気量数字に続くアルファベットはエンジンに含まれる機械要素の組み合わせを示す。機械要素はバルブ形式、燃料供給方式または使用燃料、過給方式の順に並べられる。ただし「VQ37HR」の「HR」のような例外も存在し「、HR」は高応答・高回転を表す。

1)バルブ形式
 D:DOHC
 V:可変バルブリフトタイミング
2)燃料供給方式または使用燃料
 D:直噴
 E:電子制御式燃料噴射
 P:LPG仕様
 N:CNG仕様

3)過給方式-1
 T:シングルターボ過給
 TT:ツインターボ過給
 R:スーパーチャージャー過給
4)過給方式-2
 
i:インタークーラー装備

エンジン型式命名規則 ホンダの場合

1985年登場のA型以後のホンダのエンジンは、最初のアルファベットがエンジンのシリーズ(型式系列)名、その後の数字は排気量(単位はcc)の100cc未満を四捨五入し、100で割った値を2ケタで示す。たとえば「K20」ならば「K型エンジンの2ℓ仕様」という意味。最後のアルファベットはAから順に開発順序を示す。「K20A」の場合「K型の最初に開発された2ℓ仕様エンジン」という意味になる。

なお、ハイブリッド・システム(IMA)に使用されるエンジンは現状、アルファベット3文字で表されるが、MFiの過去の関係者インタビューによれば、これも基本的には前記同様。最初のアルファベットはそのハイブリッド・システムに使用されているエンジンのシリーズ(型式系列)名、次のアルファベットはエンジンの開発順序、最後のアルファベットはハイブリッド・システム用としての開発順序となる。たとえば「LEA」の場合「5番目に開発されたL型エンジンを用いた最初のハイブリッド・システム用」という意味になる。2番目のアルファベットは4番目の開発順序を示す「D」から始まっているが、これは過去の先例から、純粋に内燃機関として開発されたエンジンが最長でも3番目、すなわち「C」までしか続いておらず(例外的に海外仕様などでは「Z」が存在する)「“D”は絶対にない」ということからだという。

またディーゼルエンジンには最後に英小文字でディーゼルの頭文字である「di」が付与され、識別点としている。

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