ニュル24時間レースとスーパーGTを語る 井口卓人×山内英輝 インタビュー~戦友、ときどきライバル~
- 2017/07/25
- HYPER REV編集部

スーパーGTシリーズではスバルBRZに乗るチームメイト。
ニュルブルクリンク24時間レースでは、山内英輝はWRX STIに乗り3連覇を狙い
井口卓人はTOYOTA GAZOO Racing RC Fで昨年の雪辱に燃えていた。
そんな2人に今年のレースについて語っていただいた。
山内「全然ないですね。やってる方は楽しかったですよ。井口選手はTOYOTA GAZOO RACINGを代表して走っていて、僕はスバルを代表して走っている。メーカーは違えど、お互い本気でやっていますから、どっちが勝っても、それが後に残ったりすることはありません」
井口「今年はそれが気持ち良かったですね。お互いに国内の開発ではひとりしか乗っていないんですよ。WRX STIは山内選手が実質的にクルマを作り上げて、ニュルに持ち込んだ。僕は今年先輩たちがいなくて、開発からやらせてもらいました。SUPER GTでは一緒に戦いながら、24時間に向けてはいろんな人の力を借りつつ、それぞれのクルマをちょっとずつ作っていって、24時間で対決したわけです。それがすごく楽しかった」
山内「井口選手はスバルも長いですから、こちらの手の内は色々バレてるんだろうなあと(笑)。ただ、こちらは手を抜いたりすることはないですし、それも知っているでしょうから、素直に戦えたと思います。これまではマルセルやカルロが予選アタックを務めていましたが、今年は自分で予選を走りたいという気持ちが大きかったですね。それはたぶん井口選手が来たからだったと思います」
山内「リタイア後の中継では、ちゃんと顔を見せて話をするべきだったと思います。スタッフの人が気を遣って(中継があることを)言わないでいたのかもしれませんが、日曜の夜にわざわざ来てくれたファンのみなさんに申し訳ないことをしてしまったと思っています。リタイア直後ですから、もちろん悔しかった気持ちもありますが、それはファンの方も同じですし」
井口「スバルのファンってそうやって楽しみながら応援してくれる人が多いですよね。とにかく温かい」
山内「井口選手がライバルとして戦っていても温かいもんね。文句言う人なんていないし、『できればワンツーで、1位がスバル、2位が井口選手』とか、井口選手を個人で応援している人は、『井口選手が1位で、2位がスバル』みたいな」
井口「僕は『日本では体験できない過酷な道を走ってクルマを開発する』ことにおいて、ドライバーとしての幅が、すごく広がりました。ニュルって、走って得たことをチームに伝えるという行為が、国内のサーキットよりもすごく大変です。180個近くコーナーがありますから、どこのコーナーがどう、という話ではないんです。全体的に乗りやすく、トータルにセッティングを決めていかなきゃいけない。そういう幅は間違いなく広がっていますね。ミーティングでコメントする時にも、順序立てて理論的にコメントしなきゃいけませんから、すごーく緊張するんです(笑)。でもしっかり通じるように言えば、すごく分かってくれる。だからコメントひとつにしても、ちょっと考えて分かりやすく言い直したり、というようなことをニュルに行ってからできるようになりました。それがたぶんSUPER GTにもつながっている。そこが僕は一番ですかね」
山内「色々と先を考えて発言できるようになったのが大きいですね。たとえばパドルシフトにしても、耐久性も24時間走り切ってから取り入れてくださいとか、当たり前かもしれませんが、そういう話を自分から発言できるようになりました。そこはすごく成長している部分だなと思います。あとはドライビングとか適応能力、判断能力についても、『路面コンディションがこう変わっているからこういう挙動になる』とか予測がつく。そういう点は、自分でも頭の回転が良くなっているなと感じます」
『SUBARUのすべて』 ニュルブルクリンクチャレンジ 10周年記念号
★当記事全文は、7月26日(水)発売の、SUBARU SPIRIT特別編集「SUBARUのすべて」のなかのスペシャルインタビュー「井口卓人×山内英輝 戦友、ときどきライバル」に収録されています。
当インタビューをはじめ、スバル/STIチームのニュルチャレンジの歴史、そして新井敏弘選手による新型WRX STI全開インプレッションなどなど、スバルファン必読の内容となっています!
<主な内容>
SUBARUの神髄、ここに極まる
特集 “NBR”への飽くなき挑戦
SUBARUモータースポーツ最前線
特別インタビュー 井口卓人×山内英輝
新型WRX STI 最速インプレッション
SUBARU 100年のあゆみ
中島飛行機からSUBARUへと至る道
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