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  • 2017/08/14
  • 「東新宿交通取締情報局」

注目! オービスよりも怖いスピード取り締まりの新兵器、着々、準備中!【交通取締情報】

警察から身に覚えのない呼び出し通知が来たら、あなたはどうする?

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写真はイメージです。
2017年6月20日、警察庁が「速度違反自動取締装置について」という資料を開示。非定置式速度取り締まり(いわゆるネズミ捕り)へのオービス(無人速度取締機/可搬式)導入の概要が明らかにされた。すでに2014年頃から機器の試験的な運用が始まり、一部マスコミ等で報道はされていたのだが、今回、初めて一般に公開されたということは「いよいよ本格的にやっちゃうよ!」ということです。

国内導入予定のスウェーデンの計測器メーカー、Sensys Gatso Groupが開発、生産する可搬式自動速度取締機、SENSYS MSSS。小型&軽量なうえ三脚に設置するだけという手軽さで、取り締まり効率が大幅にアップすることは間違いない。

定置式速度取り締まり、いわゆるオービスによる検挙数は、実は速度取り締まりによる総検挙数のわずか3%(1,611,238件中約48,000件/平成28年度)に過ぎない。残りの97%はネズミ捕りやパトカー等の追尾による非定置式速度取り締まりによるもの、つまり罰金や反則金の稼ぎ頭は実はネズミ捕りと追尾であり、ドライバーにとってはオービスとは比べ物にならないくらいヤバイ取り締まりであると言えるのだ。

ただし、機器を設置しさえすれば勝手に検挙してくれるオービスに比べて、ネズミ捕りや追尾は当然、人手と費用と手間がかかるもの。特にネズミ捕りは計測係、誘導係、取り調べ係、逃げた違反者を追いかける追跡係等、10名程度の警察官が駆り出され、さらに検挙したクルマを呼び入れ切符にサインさせる場所も必要だし機器の設置にも時間がかかる(レーダー機器を使う場合無線従事者の資格も必要)。さらに、雨の日や視界の悪い夜間は人員不足、受傷事故防止などの観点から原則的に実施不能と、実はけっこう大変、なんです。

こちらはLHシステムの製造メーカーでもある東京航空計器㈱が開発した可搬式速度自動取締機。速度の計測をレーダーではなくレーザースキャンによって行うため、レーダー探知機は無効だ。

そこで、警察庁がネズミ捕りの取り締まり効率を上げようと考えたのが、可搬式自動速度取締機(移動オービス)の導入だ。今でもハイエースなどの1BOXの荷台にレーダー式のオービスを積んで、路肩などで取り締まりをやっているが、その重量や機動性の悪さ、コスト等がネックとなり、思ったような成果があげられていないというのが実情。

が、新型の簡易型オービスなら価格も安く(1台1,000~2,000万円)従来型よりも持ち運びが自由で、路肩などに設置(三脚にセット)するだけ。だから必要スペースも最小限で済み、違反者を後日、呼び出すことでサイン会場も不要といいことずくめ。もちろん、人員も最小限で済む。

とは言え、定置式オービスのように置きっぱなしで勝手に撮影するわけにはいかないので、現認係が必要だ。これは、「青切符」レベルの反則行為の検挙には警察官の現認が必要という基準に基づいたもの。事実、定置式オービスの速度違反検挙は無人取り締まり機による違反者の撮影が許される犯罪行為=「赤切符」以上の速度違反に限定されている。

ただし、撮影行為そのものに関しては、1969年に最高裁小法廷が出した、警察官(無人機器もそれに準ずる)による被疑者の撮影は、「犯罪が現に行われ」「証拠を確保する必要性があり」「方法が合理的である」ときに限るという判例があり、定置式オービスによる撮影は犯罪行為ということでクリアしているのだが、果たして、裁判所が反則行為を犯罪行為とみなし、写真の証拠能力を認めるかどうかは微妙なところ。この辺は、将来的に生活道路に設置予定の固定式オービス(SENSYS SSS / 通称センシス)の運営方法にも関わってくる。警察の動向から目が離せないところだ。

いずれにしても、我々ドライバーにしてみればたまったもんじゃない。レーダー探知機は無効だし、もし撮影されたことに気づけなかった場合、後日、身に覚えのない呼出状が届くということになる。ほとんど記憶にないわけだから弁明すらできないはず。これは明らかに防禦権の侵害とも言えるだろう。

ちなみに現在、ネズミ捕りで可搬式オービスが試験運用されているのは埼玉県(2台)、富山県(1台)、愛知県(2台)、これらに続いて今年、岩手県、秋田県、神奈川県、山梨県、長野県、島根県に各1台ずつ導入される予定だ。まだ実際に検挙されたという話は聞いていないため、まだ試験の段階であると思われるが、条件さえ整えば、一斉に実稼働がスタートする可能性は大。当情報局は今後も情報収集に努め、正確な情報をお伝えしていくつもりです!!

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