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N-BOXは走りと安全装備、スペーシアはデザインが劇的に進化 【ホンダN-BOXvsスズキ・スペーシア試乗インプレ】価格差は税別10万円。だがそれ以上の価値がN-BOXにはある

  • 2018/04/12
  • 遠藤正賢
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スペーシアのスーツケース風デザインは個性的かつ遊び心があり◎

スズキ・スペーシアハイブリッドXのリヤまわり
スズキ・スペーシアハイブリッドXSターボのリヤまわり

デザインは、「先代は没個性的なうえ大きさのアピールが弱かった」とスズキの経営陣・開発陣が自ら認めているだけに、2代目スペーシアにおける最大の進化ポイントとなっている。

スズキ・スペーシアハイブリッドXのサイドビュー

スーツケースをモチーフにしたというそのエクステリアは、特に標準仕様では嫌みがなく、しかも極めて個性的。さらにドアサッシまわりを敢えてボディ同色とした2トーンのボディカラーを選べば、スーツケースのハンドルを立てたようなサイドビューとなるため、その個性がより一層際立つ。

スズキ・スペーシアハイブリッドXの運転席まわり
スズキ・スペーシアハイブリッドXSターボの運転席まわり

このスーツケースのモチーフはインパネアッパーボックスにも用いられており、ディーラーオプションで全6色から好みの色に変えられるというのも、遊び心があって好感が持てるものだ。

ホンダN-BOX G・EXホンダセンシングのリヤまわり
ホンダN-BOXカスタムG・Lターボホンダセンシングのリヤまわり

対するN-BOXのエクステリアは洗練度と存在感こそ上がっているものの、基本的にはキープコンセプト。クルマが乗り手以上に存在感を主張しないという方針は2代目でも変わらない。

【新型ホンダN-BOX詳細・エクステリア】お客様の多様なライフスタイルに馴染んで似合うシンプルなデザインを

ホンダN-BOX G・EXホンダセンシングの運転席まわり
ホンダN-BOXカスタムG・Lターボホンダセンシングの運転席まわり

それはメーターが最上部に移され、収納スペースが拡大したインパネでより明確に打ち出されており、造形はシンプルそのもの。なお、このメーターがフロントガラス下端よりも高い位置にあり、前方視界を少なからず遮っているのは、要改善点として指摘したい。

ホンダN-BOXの新旧パッケージ比較図
スズキ・スペーシアの新旧パッケージ比較図

そして、プラットフォームを一新したおかげもあり、両車ともパッケージングが初代より進化したため、室内空間はいずれも「まだ上があったのかよ」と呆れ半分に感嘆してしまうほど広い。

スズキ・スペーシアハイブリッドXのリヤシート
スズキ・スペーシアハイブリッドXのフロントシート

だが両車を比較すると、スペーシアはホイールベースを35mm延長し2460mmとしてもなお、先代より2520mmという超ロングホイールベースを持ち、さらにセンタータンクレイアウトを採用するN-BOXには室内の広さで及ばない。

ホンダN-BOX G・EXホンダセンシングの「スーパースライドシート」

またN-BOXは、助手席に570mmのロングスライド機構を備えた「スーパースライドシート」を最上級の「G・EX」系グレードに標準装備する。前後席間のアクセスを容易にするだけではなく、この仕様では前席がセパレートシートになるため、ホールド性に優れるのも見逃せないポイントだ。

ホンダN-BOXのラゲッジルーム
スズキ・スペーシアのラゲッジルーム

そのうえラゲッジルームは、荷物の積み下ろしやすさに直結する開口部下端の高さでN-BOXがスペーシアを逆転。スペーシアは初代より25mm下げ510mmとしたのに対し、N-BOXは75mmも下がり480mmとなった。その代償としてN-BOXは、後席格納時に荷室フロアの傾斜が強く段差も大きいため、面積の広いパネルや家電を運ぶ際は注意が必要となる。

このようにN-BOXは、わずか3ヵ月半とはいえ先発ながら、多くの点でスペーシアを上回っているのだが、軽自動車にとって非常に大事な点に留意する必要がある。それは、N-BOXの価格が全体的に高いということだ。

実際に、装備内容が最も近いN-BOX「カスタムG・Lターボホンダセンシング」と、スペーシア「ハイブリッドXSターボ」とで比較してみると、ちょうど税別10万円の開きがある。しかしながらN-BOXには、安全装備とパッケージング、そして何より走りにおいて、10万円の価格差を埋めて余りあるほどの価値が確実に備わっている。

だが軽自動車は、最もユーザーの価格受容性が低いと目されるカテゴリー。販売店のマージンも薄く、値引きで価格差を埋めることが難しいため、その点でスペーシアがN-BOXに販売台数争いで勝てる可能性があると予想していたが……実際の結果は下記の通り。さらにN-BOXは、2017年度の登録車を含めた新車販売台数でNo.1の座についた。

【ホンダN-BOX販売台数】
2017年12月 18458台
2018年1月 19309台
2018年2月 22005台
2018年3月 26851台

【スズキ・スペーシア販売台数】
2017年12月 8757台
2018年1月 10399台
2018年2月 13620台
2018年3月 18711台

これは偽らざる本音だが、新型スペーシアも充分に完成度の高いクルマである。ただ、新型N-BOXが凄すぎるだけ。余りにも進化の幅が大きく、そして軽自動車の枠を超越した、遙かなる高みへ辿り着いてしまった。N-BOXと同じく9月に発売された新型シビックともども、昨年からのホンダの覚醒ぶりは大いに目を見張るものがある。

スズキの鈴木俊宏社長は、新型スペーシア発表会の席で、このように語っている。

「N-BOXは本当に強い。我々はチャレンジャー、一歩でも足元に及ぶようになりたい」と。

スペーシアよりも三ヵ月半前に新型となったN-BOXを初めて見た時の胸中は、果たしてどのようなものだったのだろうか。

だが、スペーシアも急激に販売台数を伸ばし始めており、今後の進化と販売戦略次第ではスズキが念願を果たす可能性は充分にある。

あの奇跡そのものの新型スイフトスポーツを生み出したスズキの、これからの巻き返しに心から期待したい。

【Specifications】
<ホンダN-BOX G・EXホンダセンシング(FF・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm ホイールベース:2520mm 車両重量:930kg エンジン形式:直列3気筒DOHC 排気量:658cc ボア×ストローク:60.0×77.6mm 圧縮比:12.0 最高出力:43kW(58ps)/7300rpm 最大トルク:65Nm(6.6kgm)/4800rpm JC08モード燃費:27.0km/L 車両価格:1,596,240円

<スズキ・スペーシアハイブリッドX(FF・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm ホイールベース:2460mm 車両重量:870kg エンジン形式:直列3気筒DOHC 排気量:658cc ボア×ストローク:64.0×68.2mm 圧縮比:11.5 エンジン最高出力:38kW(52ps)/6500rpm エンジン最大トルク:60Nm(6.1kgm)/4000rpm モーター最高出力:2.3kW(3.1ps)/1000rpm モーター最大トルク:50Nm(5.1kgm)/100rpm JC08モード燃費:28.2km/L 車両価格:1,468,800円

<ホンダN-BOXカスタムG・Lターボホンダセンシング(FF・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm ホイールベース:2520mm 車両重量:930kg エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ 排気量:658cc ボア×ストローク:60.0×77.6mm 圧縮比:9.8 最高出力:47kW(64ps)/6000rpm 最大トルク:104Nm(10.6kgm)/2600rpm JC08モード燃費:25.0km/L 車両価格:1,895,400円

<スズキ・スペーシアカスタムハイブリッドXSターボ(FF・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm ホイールベース:2460mm 車両重量:900kg エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ 排気量:658cc ボア×ストローク:64.0×68.2mm 圧縮比:9.1 エンジン最高出力:47kW(64ps)/6000rpm エンジン最大トルク:98Nm(10.0kgm)/3000rpm モーター最高出力:2.3kW(3.1ps)/1000rpm モーター最大トルク:50Nm(5.1kgm)/100rpm JC08モード燃費:25.6km/L 車両価格:1,787,400円

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