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「ハスラー」「アルト」それから「ジムニー」……なぜスズキはヒットに恵まれるのか?

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バリエーションが豊かな「アルト」シリーズ

アルト
 それ以降、スズキは覚醒した。低価格一筋という印象が強かった「アルト」は新骨格『HERTECT(ハーテクト)』で基礎を鍛えなおしただけでなく、毎日見ても飽きない個性的なデザインを纏っていたし、女性チームが開発をリードした「アルト ラパン」や、走りにステータスを全振りした「アルト ワークス」といった、長所を際立たせたモデルも生み出した。

アルト ラパン
アルト ワークス

クルマのキャラクターがひと目で伝わるデザイン

 直近では大空間がウリの「スペーシア」をスーツケースに見立てて内外装の至る部分にそれっぽく見せる工夫が凝らされている。そして、極めつけはジムニーだ。いずれのクルマもコンセプトが明確な上に、その魅せ方が次第に巧妙になっている。

 低燃費競争が苛烈だった時代は、0.1km/Lでも多く稼げとプレッシャーを掛けられた結果、魔法の力でクラストップの低燃費を叶えてもらうようなクルマさえ登場した。後に見破られたが、あの一件以来、消費者マインドは誤魔化しが効く数値よりも感性を重視する方向へ変わった気がする。

 そんな変化を見据えていたかは不明だが、スズキのクルマづくりがピタリと噛み合ったのは間違いない。実際、全国軽自動車協会連合会が発表したランキング(2018年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報)では、スペーシア(2位)、ワゴンR(7位)、アルト(8位)、ハスラー(9位)、ジムニー(14位)と軒並みランクインしている。

 この流れを大切にしてほしい。カーシェアやレンタカーの普及が進めば、仕事で必要でもない限りクルマを所有する意味はなくなっていくだろう。それでもあえて所有するクルマには、これまで以上に強いクセが欲しい。さらに、働き方も変わり始めた。これからは“生涯掛けて熱中できる何か”を見つけた者が最後に笑う。そのとき、“クルマの開発”を志すかは、きっと現在のクルマづくりに懸っているのだから。

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