770psを発生するV12、驚異の空力、エアロベクタリング、軽量化などなど、トータルで仕上げた走行性能 ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJは5000万円だけど宇宙船より安い? これは摩訶不思議な乗り物だ!
- 2018/09/24
- GENROQ編集部 吉岡 卓朗
車両を統合制御することで生じるマジック

そしてALAでリアを左右別に作動させることによってエアロベクタリング効果を生む。これが前述のロールを伴わないコーナリングの不思議につながっているのかもしれない。ALAはウラカン・ペルフォルマンテでも導入されていたが、これはアヴェンタドールである。ALA以外にも、RWS(リア・ホイール・ステア)、マグネライドなど多岐にわたる技術が導入されている。
そこでSVJは車両統合制御となるLDVA2.0(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・アッティーバ)を搭載している。このLDVAこそが、このクルマの頭脳とも言える部分だ。これが絶妙なコーナリングを生んでいたのだ。
コーナリングではどのような働きをするのか? LDVAはALAだけでなく、4WD、RWSなど連動させる。コーナーの進入時にはリア・ステアがクルマを安定性を高め、同時にALAをオフにすることでダウンフォースを高めて車体を安定させる。そしてコーナリング中はALAのエアロベクタリングでロールを抑制し、4WDシステムの締結力が減少することでスムーズなコーナリングができるようになるという。そしてコーナー出口でアクセルを踏み込むと4WDシステムが前輪にトルクを伝達し、鋭く加速するという仕組みだ。
もちろん物理的な限界は存在するから、常識を大きく外れた旋回性能を示すわけではないし、ALA以外はこれまでにも存在した制御範囲だ。ただALAがそこに存在することによって、ウラカン・ペルフォルマンテを運転した際にも感じた、不思議な旋回性能を示したのは事実だ。
アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは「アヴェンタドールSVJは革新的な車であり、スーパー・スポーツカーの頂点を極めるモデルです。(中略)超高速で卓越した空力性能の事例を求め、宇宙船からジェット戦闘機まで、あらゆるものからインスピレーションを得ています」と述べているが、なるほどアヴェンタドールSVJはこれまでの概念を超える新しい乗り物であった。その価格は余裕の5000万円超えだが、宇宙旅行と較べればもしかすると安いかもしれない。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ
■ボディサイズ:全長4943×全幅2098×全高1136mm ホイールベース:2700mm ■乾燥重量:1525kg ■エンジン:V型12気筒DOHC 総排気量:6498cc ボア×ストローク:95.0×76.4mm 圧縮比:11.8±0.2 最高出力:770ps(566kW)/8500rpm 最大トルク:720Nm(73.4kgm)/6750rpm ■トランスミッション:7速SCT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:F&Rダブルウイッシュボーン ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):F255/30ZR20(9J)R355/25ZR21(13J) ■パフォーマンス 最高速度:350km/h 0→100km/h加速:2.8秒 ■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率19.6ℓ/100km CO2排出量:452g/km ■車両本体価格:5154万8373円
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