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HONDA/MONKEY チューニング大解剖 【モンキー】49ccのままで125km/h!! 驚速エンジンの”秘密のレシピ”を教えます

  • 2018/10/27
  • モト・チャンプ編集部
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シリンダー:冷却効率を高めるジェット加工

シリンダーは12Vモンキー純正。これにドリルで1.2㎜の穴を貫通させ、ピストンの裏側にオイルを直接散布して冷却効果を高めるオイルジェット加工を施している。ピストンが高温になるチューンエンジンや耐久レースなどではトラブルを未然に防ぐためメジャーな手法であり、「レースの際、焼き付いてもここからオイルが潤滑するので、一時的にでも持ちこたえられるようにしました。これには何度か助けられていますね!」と並木さん。

プラグ:ロングリーチ+スペーサー

NGKレーシングプラグロングリーチ(9番)を使用。これにワンオフのアダプターを追加し、この高さによって任意に点火時期を遅角させることも。今回の仕様では、デイトナ製CDIで点火時期を35度に設定し、プラグアダプターで-2度(33度)に変更。

カムシャフト:カムプロファイルでチョイス

左:12Vモンキー用 右:SP武川製ハイカム

ハイカムシャフトはSP武川製のモトラ用(写真右)を使う。モンキー用とはベアリングの支持部の形状が大きく異なるのが特徴。カムはサージングに大きく影響するため、このハイカムのカムプロファイルが、自身が目指す耐久性とパワーアップを両立したエンジン特性に合致していたので採用した。

左:モトラ純正 右:SP武川製

SP武川製のモトラ用ハイカムはリフト量がIN5.0㎜/EX5.9㎜、バルブ作用角はIN226度/EX236度の設計。リフトカーブはなだらかに大きく、バルブが開いている時間が長いためオーバーラップに優れる。

バルブ:モトラ純正は改造に最適!?

バルブもモトラ純正でこちらはモンキーRと同じ。モンキー純正品よりも吸気、排気バルブともに1㎜大きく改造ベースに適している。ウエスト加工して5㎜から4㎜にスリム化し、流入抵抗を低減。なおバルブフェイス角は45度のまま変更なし。

ロッカーアーム:6V用で耐久性を重視

左:12V用 右:6V用

高回転を狙うならロッカーアームは軽量化がセオリーだが、あえてカムとの接触面が大きい6V系の純正品(写真右)を使用する。面圧を軽減することでカム山の摩耗を抑える耐久性重視のセレクトだ。これを12Vモンキー純正と同等程度(約36g)まで削り、アジャストスクリューをチタンナットで組み付けてスムーズに回るように仕上げている。

バルブスプリング:スペーサーで張力をコントロール

社外、純正問わず状況に適した様々なバルブスプリングを使用し、今回は荷重24kgのものを装着。ポイントはスプリングのセット長を任意に変更できるように、何通りもの高さのスペーサーを自作していること。エンジンによって入れ替え、適正なテンションが掛けられるようにしている。リテーナーは軽量化し、高回転域での追従性をアップする。

バルブスプリングの選別は自作のテスターで判断する。セット圧+フルリフト時の圧力を計測でき、装着時を想定してテストできるのだ。

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