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A90 New Toyota Supra & BMW Z4 トヨタ新型スープラ(A90)とBMW Z4はどこまで同じか? エンジンルームをじっくり眺めてみる

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 では、細かいところも見ていこう。

こちらはZ4のバルクヘッド
こちらはA90スープラのバルクヘッド

 見ていただければおわかりのように、バルクヘッドの形状はまったく同じ。ボンネットフードのヒンジも、それを支えるダンパーの形状も同じ。ワイパーも同一部品だと思われる。

Z4のサスタワー。
A90新型スープラのサスタワー

 ボディ構造のキモの部分であるフロントのサスペンションタワーもまったく同一だ。おそらくアルミ合金の鋳造で、軽量でありながら高い強度を実現するためにリブがたててある。この形状も同じ。
 エアの取り入れ口の形状もまったく同じ。
 Z4では補強のためのバーがサスタワーから前方に伸びているが、これは補強のためというよりラジエーターサポートを吊るための構造だと思われる。つまりボディ剛性アップには特に貢献しないと推測される。Z4ではサスタワーから前方に伸びたバーの受けにあたる部分をA90スープラではレース仕様ゆえ、ボンネットピンの受けに使っている。
 

BMW640iグランツーリスモのサスタワー

 ちなみに、こちらはBMW640iグランツーリスモもサスタワー。こちらもアルミ合金の鋳造で仕上がりも美しい。

BMW640iグランツーリスモのB58エンジン
新型A90スープラのB58エンジン

 B58型直6ターボエンジンは、矢印の位置に水冷インタークーラーを搭載する。表面の形状は640iとは違うが、搭載位置は同じだ。

 こうしてエンジンルームの写真から推測してみたが、新型スープラとBMW Z4は、少なくともボディ前半、エンジンコンパートメントはまったく同じと言っていい。もちろん、いわゆるプラットフォームも共有するから当然と言えば当然なのだが、想像以上に部品の共通化、搭載位置の共通化が徹底されている印象だ。
 生産は、BMW Z4、トヨタ・スープラともにマグナ・シュタイアーのグラーツ工場(オーストリア)が担当する。おそらく同じ生産ラインを流れることになるのだろうから、新型スープラとZ4は、兄弟車というより双子車と言う方が、より正確なのかもしれない。
 とはいえ、クルマの正確を決めるのはサスペンション形式よりもセッティング。エンジンやトランスミッションの型式よりも制御ソフトウェアの組み立て方にある。オープンボディのZ4に対して、クーペボディのスープラの方がボディ剛性が高いのは容易に想像できる。その走り味も大きく違うと期待できる。

 

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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