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SUBARU FORESTER Advance(2.0ℓe-BOXER) スバル・フォレスターAdvance(2.0ℓe-BOXER):e-BOXERは、応答遅れ解消ツール……だけじゃない

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車重1660kg 前軸軸重:960kg 後軸軸重:700kg

 内燃機関を動力として使用する限り、応答遅れの呪縛から逃れることはできない。ドライバーが「もっと力が欲しい」と思ってアクセルペダルをそれまでより深く踏み込むと、車載ECUは「あ、ドライバーはもっと力が欲しいと思っているな」と判断する。ここまでは電気信号のやりとりなので速い。

 もっと力を出そうと判断したECUは、燃料をたくさん噴いて燃やそうと考え指令を出す。指令に従ってスロットルバルブの開度が大きくなり、多く噴く燃料に見合った量の空気をシリンダーに導く。燃料を噴き、よく混ざったところで点火。発生した圧力を回転運動に置き換え、タイヤから路面に力が伝わってドライバーは初めて「力が出た」と感じる。

 内燃機関が力を出すには多くの行程を経る必要があるが、モーターなら電気信号をやりとりすれば済む。だから、反応が速い。その反応の速さを利用して内燃機関の性質上どうしても避けることのできない(トランスミッションの応答遅れもある)反応の鈍さを解消しようというのが、e-BOXERにおけるモーターの使い方だ。

ラゲッジスペースは、コンベ版からなにも犠牲にしていない。
奥に見えるのがリチウムイオン電池だ。
製造は三菱電機が担当している。

後席左側には、バッテリー冷却のためのエア取り入れ口がある。
「レスポンスの面でモーターを使えば、メリハリのあるおもしろい2.0ℓになるんじゃないかという考えです」

 レスポンスを考え、それまでスバルのハイブリッドで使っていたニッケル水素バッテリーではなく、e-BOXERではリチウムイオンバッテリーを採用した。容量は0.6kWh、電圧は118Vである。

「(エネルギーを出し入れする性能の指標である)出力密度の部分で、リチウムイオンバッテリーを選択しました」と語るのは、e-BOXERの開発に携わる稲葉之人氏だ。「コストは高いのですが、(エネルギー密度も高いので)小さくできるし、温度に依存するバッテリーの劣化具合の点でもリチウムのほうが優れています」

 e-BOXERのレスポンスの良さを存分に味わえるのは、箱根の急峻な山道を駆け上がるような状況よりもむしろ、市街地を周囲の流れに乗って走るような状況だ。なにしろ、アクセルペダルを踏み込んだときの反応がいい。このときのモーターの役割を表現すれば「パワーアシスト」になるのだが、エンジンのパワーにモーターのパワーを上乗せするパワーアシストではなく、応答遅れを解消するためのパワーアシストである。e-BOXERは、主に応答遅れ解消ツールとしてモーターを使っている。

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