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オーナー目線で勝手にインプレッション 連載第9回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』 「新型/歴代ジムニーのすべて」、本日2018年11月14日発売です。 ~新刊告知と新旧比較試乗~

  • 2018/11/14
  • MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
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■ハンドル

 ハンドルの感触もいい。

 新しい軽もシエラも、ずいぶん直進性を重視したようで、街乗りの低中速域で、実験的にハンドルを左右にふって手放し気味にしてもすぐに直進を取り戻し、ハンドルも早々に中立位置につく。

 この動作は他カテゴリーのクルマよりもはっきりしていて、好みの問題だが、なかなかいい感触に思える。

 これは新たに設けられたステアリングダンパーの効果もあろうし、詳しく調べ切れてはいないが、もしかしたら前輪のキャスターアングルを見直しているかも知れない。

 パワーステアリングの方式は、旧型は軽ジムニーが電動パワーステアリング、旧型シエラが油圧式。

 新型はどちらも電動式になっている。

 元来、私は電動式のパワーステアリングが嫌いな人間である。

 しょせんクルマそのものが人工物だが、油圧式と違って操作感が人工的なのが嫌なのと、駐車場操作で致し方なく据え切りをするさい、一気にハンドルをぐるぐる回す途中で顔を出す引っかかり感が不快なのだ。

旧型軽ジムニーのパワステは電動式だった! 写真は旧型ジムニー特別仕様車・ランドベンチャー(2015年7月「歴代ジムニーのすべて」より)。
 実は3年前の2015年刊行「歴代ジムニーのすべて」で旧軽ジムニーの広報車を拝借したさい、コイツの電動パワステにハジをかかされている。

「おっ、さすがオフロードヨンクとなると、電動式よりは実績のある油圧式か。いいねえ。」と思ったのもつかの間、カタログを見たら電動モーター式だったのである。

新型は軽もシエラも電動式になった。軽い、軽い!
 電動式が嫌いなだけに、私はハンドルを握った瞬間から電動式か、油圧式かが聞かなくてもわかる自信がある。

 だが、この旧軽ジムニーのときだけは、油圧式にしか感じられず、カタログを見たときに頭をひっぱたかれた思いがしたものだ。

 軽いとはいえなかったが、据え切り時の引っかかり感もまったくなく、何よりもこの「油圧式」とまちがえたほどの自然なフィーリング・・・これが旧軽ジムニーの好印象な点として残っているのだが、この美点を新型は受け継いでいる。

 ただ、どこのメーカーも、電動パワステのフィーリングは、2000年代初頭の頃よりも格段に向上しており、油圧式なのか電動式なのか即座に判断つかないクルマが増えてきた。

 そろそろ私も電動式への偏見を改めるべきときが来たようだ。


旧シエラは油圧式。油圧式は今後消えてゆく方向なのだろう。
 ついでに旧シエラの油圧パワステについても述べておこう。

 旧シエラの購入検討時、試乗車では重さをさほど感じないつもりでいたのだが、いざ自分のクルマになって半年ばかり使っている間、ずいぶん重いものだったんだなと思うようになってきた。

 車庫から出ての右左折走り始めなどは軽いのだが、駐車場速度や余儀ない据え切り操作では重い。

 ことにバックで後ろ振り向きざま、右腕だけでまわそうとするときなどは、ハンドルとケンカするようなものだ。

 旧型は、軽ジムニーが油圧式かと思えば電動式で、シエラが好みの油圧式と思って握れば「それでパワステ? もうちょい軽くなったら?」といいたくなるほど重い・・・旧型ジムニー兄弟のパワステは、何とも不思議な特性の持ち主だったと思う。

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