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ホンダNSX2019年バージョン 生まれ変わったホンダNSXはどこがどう変わったのか? 電子制御SH-AWDだけではない改良点をリポートする

  • 2019/01/27
  • GENROQ編集部
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2016年に独自の3モーターハイブリッドシステムを纏い、登場した2代目NSX。久しぶりとなる日本発スーパースポーツの誕生に世界中が沸いた瞬間だった。そして、さらなる進化を遂げたNSXの2019年モデルが登場した。ドライバビリティの向上&SH-AWD制御の最適化を施した2019年モデルの性能を探った。
REPORT◉大谷達也(OTANI Tatsuya) PHOTO◉神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

 もともとホンダNSXは欲張りなスーパースポーツだった。

 1990年にデビューした初代NSXは快適な乗り心地、広々とした視界、運転のしやすさ、余裕ある居住スペースを確保したうえで、軽量・高剛性なアルミボディによりコンパクトなV6エンジンでも世界トップクラスの動力性能とハンドリングを実現。これほど数多くの要素を高い次元でバランスさせたスポーツカーは他に例がなく、世界中の名だたるスポーツカーメーカーがその影響を受けてクルマ造りを改めたことは歴史が証明している。

 2代目NSXの開発に際して、ホンダは同様の方針を貫いた。つまり「どこまでも欲張りなスポーツカー」を現代に蘇らせることにしたのだ。そこで初代が持つ美点を維持しつつ、21世のスポーツカーに相応しいテクノロジーを盛り込む決断を下した。それが、左右の前輪をモーターで個別制御して状況に応じたハンドリングを生み出すスポーツハイブリッドSH-AWDだった。
 

曲線を活かして筋肉の隆起を想起させるホンダNSXのインテリア。
走行シーンに応じて車両特性を変更できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モード制御が最適化された。

 ヨーのコントロールこそはスポーツドライビングにおける究極の醍醐味であろう。それを電気仕掛けで行ってしまうのだから、まさに革新的技術といって間違いない。ちなみに、2014年に5代目レジェンドとともに世に出たこの技術を搭載するスーパースポーツカーは、世界中を見渡しても2代目NSXをおいてほかにない。

 しかし、SH-AWDの採用によってホンダの技術者たちは重量増という新たな課題に取り組まなければならなくなった。ちなみに新型NSXの車重は1800㎏。これは同クラスのスポーツカーに比べて200㎏ほども重い数値だ。

写真のレッドカラーのセミニアンフルレザーシートはMY19から選択可能となった。

 ここでホンダが下した結論が「SH-AWDで軽快なハンドリングを実現する」というものだった。これだったら、アメリカ人好みの柔らかめな足まわりでもSH-AWDで強制的にヨーを立ち上げて俊敏なコーナリングを演出できる。この考え方をベ
ースに足まわりやSH-AWDをチューニングしたのがデビュー当時の2代目NSXだったと私は推測している。

 一方で、こうした味付けに対して違和感を唱える向きも一部にあったらしい。つまり、柔らかい足でレスポンスのいい挙動を目指した影響で、SH-AWDの作動が敏感過ぎるとの指摘を受けたのだ。この辺は「好みの問題」でもあるが、メーカーとしてはユーザーの声に耳を傾けないわけにはいかないし、なによりも開発陣のなかに「自分たちの目指すNSXを造ろう」という機運が高かったと、今回登場したマイナーチェンジ版(以下MY19と呼ぶ)の開発を指揮したホンダの水上 聡LPLは教えてくれた。

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