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  • 2019/04/12
  • MotorFan編集部

ニュルブルクリンク24時間レースに向けて、ニュル耐久レースに参戦している佐々木雅弘選手を直撃!

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VLNの会場に現れたA90スープラGT4。カラーリング無しのレース車両は非常にレア。
TOYOTA GAZOO Racingの一員として、2019年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する予定となっている佐々木雅弘選手。とはいえ、前哨戦となるニュルブルクリンク耐久選手権に出場し、実績を上げてライセンスを獲得しないと24時間レースには出られない。ということで、3月23日にニュルブルクリンクで開催されていたVLN1で佐々木雅弘選手を直撃。現状を伺った。

―初めてニュルのノルドシュライフェを走った感想は?

佐々木:峠小僧の僕でも、このスピードレンジやアップダウン、リアの荷重、ジャンピング等、全てに関して驚きの連続でした。
まず最初はスープラのテストドライバーの矢吹さんに同乗し、インダストリープール枠の時間にレクチャーを受けながらの走行でした。
覚える事が非常に多いのですが、ベテラン矢吹さんのレクチャーは実に的確でした。なおかつ僕が一人で走行する前には「まずは自分で走って感じてみて」と多くを語らずに送り出してくれて、それがかえって良かったと思います。
いまは僕自身がひとつずつニュルを学んでいるところですね。

―6月21~23日に開催されるニュル24時間レース本番を迎えるまでは、どのような準備スケジュールなのでしょうか?

佐々木:まずは本番に参戦できる資格であるニュルライセンスを取得するために、今回のVLNの開幕戦と第2戦はトヨタ86をドライブして勉強をします。
その後、早ければ第3戦目にA90スープラをドライブ出来る事を目標にしています。

―日本では既にGT4のスープラをテストドライブしたのでしょうか?

佐々木:実はまだ一度もGT4スープラをドライブした事はありません。
VLNの3戦目に初めてステアリングを握る予定です。
まずはしっかりとコースを覚えなくてはなりませんね。

―世界中で注目されているスープラのGT4マシンでのニュル24h初参戦。その役目に プレッシャーは感じますか?

佐々木:正直言うともちろんプレッシャーを感じています。でも、元を言えば峠小僧から始まったクルマ人生、そしてレースキャリアです。
カートやフォーミュラのような正統派のキャリア組ではない僕が自分で走って感じたことを、サプライヤーやタイヤメーカーの開発のお手伝いをさせて頂くまでになりました。
その意見が正解なのか、間違っているのか、分かりません。しかし、ユーザー目線でよりクルマを知り、よりよいクルマ作り、パーツ作りへ活かすお手伝いをさせて頂くことに誇りを感じています。

―では、本番の24hレース後には佐々木選手の様々な意見も、量産車のスープラにフィードバックされるのでしょうか?

佐々木:スープラはすでに生産ラインに乗り、発売間近の完成形で素晴らしいクルマですが、ユーザーの皆さんがスープラを手にして、自分スタイルで更に走る楽しみを追求なさるオーナーさん向けに、今後発売されるであろうアフターパーツ類等の開発のお手伝いになれば嬉しいですね。
僕は自分でクルマをいじりながらの走り屋が原点ですので、一般ユーザー目線でクルマのことを良く理解出来ていると思います。
例えばスポーティなドライブフィーリングのその先に、市販車は乗り心地のよいクルマが必要とされるのですが、そうするにはどうしたら良いのだろう?と。
オートマチックの制御やサスペンションのセットアップを行っていくなどの開発のお手伝いをさせていただくうえで、自分でも心掛けています。
電子制御のLSD等を上手く使って、僕が実際にニュルを走って感じ取ったもので、さらにスープラの走りの楽しさを増やしていくお手伝いが出来たらいいなと思っています。

―ニュル24h参戦の目標は?

佐々木:まずは完走を目標としていますが、それ自体もここのニュルでは容易いことではないと感じています。常に先を見据えて、例え失敗をしたとしても、必ずそれは次のレース、翌年のレースへと生かすべきですし、失敗がよいクルマ作りの糧になると考えています。
GT4はジェントルマンドライバーがマシンを購入してレースに参戦して走る楽しみを追求してくれるものだと思っていますので、彼らが安心してスープラを駆ってレースを楽しめるようなマシンづくりのお手伝いが僕の役目だと思います。

―佐々木選手にとって、初めて訪れたニュルの魅力とは?

佐々木:日本から遠く離れたドイツのニュルブルクリンクに来て、レースに出られるという事は極限られた者しかできないと思います。僕の長いレースキャリアの中でニュルに参戦するのは初めて。周りのみんながニュル、ニュルという意味が来て初めて分かりました。
今まで一度も訪れていなかったのが悔いますね。一度来ただけでは深いところまではもちろん理解出来てはいませんが、走ってみて自分に対してもクルマに対してのストレスは半端ないこのコースはチャレンジ精神を煽りますね。
24hレースを終えて、日本に帰った時に一皮むけて自分自身が成長できたらいいなと思います。
プロアマ問わず、このニュルは楽しんで走行するのも良いし、レースに没頭するのもいい! 素晴らしい場所と環境がドイツにはあるな、と実感しました。

佐々木雅弘選手は、今週末4月13日にニュルブルクリンクで開催されるVLN2に参戦。2台のトヨタ86にダブルエントリーしている。これはおそらく、万が一1台がリタイアした場合のリスクヘッジとして、もう一台も完走を狙って走行させ、佐々木雅弘選手のライセンス獲得条件を満たすためのケアーだと考えられる。
2019年6月20日(木)~23日(日)に開催される24時間レースに向けて、佐々木雅弘選手は一歩一歩前進している。

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