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フォルクスワーゲン・パサートTDIハイライン試乗記 from editor's room フォルクスワーゲン・パサートTDIは退屈そうに見えて、実は……

  • 2019/05/05
  • MotorFan編集部 吉岡 卓朗
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フォルクスワーゲン・パサートというと、どこか地味で堅実なサルーンという感じだが、そこに日本では20年ぶりとなるフォルクスワーゲン製ディーゼルが搭載されるとなれば、話はまったく変わってくる。最新ディーゼルと先進運転支援システムを備えたパサートTDIに試乗した。

 もう10年以上前、ドイツに駐在していた友人が「学校の先生が乗るクルマ」と揶揄していたのはスバル・アウトバックだった。まじめだが、どこかつまらない。シンプルな構造とデザインでしっかり走るし故障しないけれど、そこにドライビングプレジャーはない。だから、堅実な人が乗っている──という印象だそうだ。余所でそんな話をあまり聞いたことがないので一般論ではないだろうが、その話を聞いて筆者が思い浮かべたクルマは実はフォルクスワーゲン・パサートだった。
 
 いかにもまじめそうで、欠点もないが、どこか個性に乏しい、80点主義のクルマという印象を持っていた。だが数年ぶりに久々に試乗したパサートは、最近逆風が強く吹くディーゼルエンジンを積んで、どことなく攻めを感じさせる内容になっていた。2015年に発覚したVWディーゼルゲートの際に、日本には未導入だったにもかかわらず、世の反感を買ったのは誠に不遇だったと思うが、昨年、満を持して本邦初上陸となったフォルクスワーゲン久々のディーゼルモデルである。

 すでに日本導入から時間が経っており、街で見かけることも多くなったが、こうして自分で試乗して東京から軽井沢まで来てみると以前抱いていた、まじめだけどつまらないというような印象はあまりなく、水平基調のスタイリングがどちらかといえば美しい。以前あった野暮ったいイメージはない。
 
 あらためて試乗車を紹介するとパサートTDIハイラインは、2.0ℓ直4ディーゼルターボエンジンに6速DCTが組み合わされる、DセグメントのFWDサルーンである。試乗時点で登録から1年未満にもかかわらず、すでに1万4000km以上を走行した個体でメディアに取り上げられる機会が多かったのか、あるいは良好な燃費でついつい足が伸びてしまったのだろうか、いろいろ想像してしまう。

 トルキーなディーゼルエンジンは、アクセルを踏もうという動作がなくても、ペダルに足を載せているだけで加速する印象だ。まるで4.0ℓV8エンジン車を走らせているかの、豊かな気持ちにさせてくれる。それでいて燃費はJC08で20.6km/ℓと優れているのだから結果を期待したいところだったが、先に結論をお伝えすると今回の軽井沢往復は3名乗車で1泊分の荷物をトランクに積み込んで15.5km/ℓだった。関越道の途中で距離計の誤差を測ると、0.3%トリップメータのほうが実距離よりも多かったので正確には15.5km/ℓをやや下回るだろう。
 
 だが、400Nmの大トルクでゆるゆる走りながら、時に寄り道したり、渋滞に巻き込まれた末の数字なので、個人的な期待には充分答えてくれたという印象だ。詳細な燃費計測データは、下記の燃費計測記事に詳しいのでご覧いただきたい。

これが最新クリーンディーゼルの本当の燃費だ〈VWパサートTDIで1200km長距離テスト〉

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