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Mクラスミニバンのベストバイ ホンダ・ステップワゴンをトヨタ・ヴォクシー、日産セレナと徹底比較!「ライバル車比較インプレッション」

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静粛性とトータル性能でステップワゴンがリード

 さて、ここからは3車の走りについて。まずは、フロントドアの重厚で高級感ある開閉感に感心しきりのステップワゴンスパーダHV「G・EXホンダセンシング」。「クールスピリット」と違い16インチタイヤを履くのは、上質さ、上級指向、走りの質感、静粛性の高さを持ち味とするグレードだからと説明される。

 出足は実に滑らかかつほぼ無音で発進。この時点ですでに1.5ℓダウンサイジングターボのガソリン車との違いを見せつける。乗り心地は快適方向にセッティングされた微低速域でよく動くダンパーの採用もあって、17インチタイヤを履く「クールスピリット」と比べソフトでマイルド。段差や荒れた路面を通過した時に生じる振動、音=ハーシュネスの押さえ込みは見事と言うしかなく、ファミリーミニバンにふさわしい、身体に優しいゆったりとしたストローク感ある上質な乗り心地を示してくれる。場面によっては改良前のオデッセイより快適なほどだった! そう書くとフワフワした乗り心地を想像しがちだが、さにあらず。試乗したのは贅沢にも荒れた路面でのビリビリ、ザラザラ感を抑える効果もある前後パフォーマンスダンパーを装備した最上級グレードで、カーブでは自然かつしなやかにロールさせ、曲がりやすさ、弱アンダーステア方向の操縦性を演出したことによる安定感・安心感はクラス最上レベル。しかもステアリングを切った時のスッキリ感(これ、重要です)もライバルを大きく凌ぐのだから運転が楽しい。

 そして、フロントウインドウの遮音ガラスの肉厚化、フェンダー内側の吸音ライナーの追加もあって、加速中、巡行中を問わず、クラスベストな驚異的とも言える室内の静かさをも実現。特に登坂路でエンジン回転が上がり気味のシーンではステップワゴンのガソリン車、セレナに対して、モータートルクの余裕からエンジンが頑張る必要のないこともあり、エンジンの透過ノイズの小ささは圧倒的と断言したい。

 動力性能はモーターアシストが期待できないセレナを圧倒。ヴォクシーHVといい勝負というイメージだ。

 ヴォクシーHV「ZS」は17年7月のMCで内外装、装備をリフレッシュ&充実するとともに、なんとボディ剛性、静粛性、快適性、操縦安定性まで高めたばかり。単体で見ればその向上は明らか。特にトヨタの上級サルーンを思わせる、やや硬めながらダンパー改良による重厚かつ路面からの入力を絶妙にいなす、16インチタイヤによる身体に優しい大人な乗り味、登坂路をものともしない1.8ℓエンジン+モーターによる動力性能のゆとり、そしてクルージング中の静粛性、全高が苦にならない安定感の高さに魅力がある。

 ただし、プリウスα用HVシステムの移植ゆえ、より重いヴォクシーではエンジン主体の走りになりがちで(条件が整えばEV走行を粘り強く行なう場面もあり)、なおかつ改めて気付いたのだが、路面によってザラつきある走行感覚を示し、「モーッ」というエンジンのこもった低音が低中速域で目立つ点が惜しまれた(高速域ではロードノイズ、風切り音にかき消され気にならない)。

 セレナ・ハイウェイスター「Vセレクション」(ダイナミックパッケージ装着車)はS-ハイブリッドを謳うものの走行性能的には2.0ℓのガソリン車であり、全体的に穏やかな動力性能、エンジンを比較的高回転まで使うことによる静粛性で強力なモータートルクを誇るライバル2台にリードされるのは当然。せっかくのプロパイロット、ACCの大人しすぎる!?

 再加速性能にも不満が出がちだ。甘めのブレーキフィール&制動性能、きつい段差などで伝わってくるボディ&フロア振動の大きさも気になる点ではある。

 が、ハイウェイスター専用サスペンション&高性能バルブ採用ダンパーによるフラットな乗り心地、カーブで意外なほど粘る、曲がりやすく安定感安心感抜群のハイレベルなフットワークテイストには改めて驚かされることとなった。

 走りの結論としては、カーブ、山道、高速レーンチェンジなどでの安定感で絶対的な差はなく、全車、家族を乗せて安心してドライブを楽しめることは間違いなし。差がつくのは動力性能と静粛性、乗り心地で、ヴォクシーHVは動力性能、乗り心地面では優秀だが、快適感に直結する静粛性を含めたトータル性能で目を見張らされるのは新型ステップワゴンHVだった。恐らく、実燃費性能も優位に立つに違いない。

NISSAN SERENA Highway STAR V selection

高速道路での同一車線半自動運転システム「プロパイロット」の搭載で話題と人気をさらったのがこのセレナ。アラウンドビューモニターやパーキングアシストなどの先進装備も魅力的だが、見切りの良い良好な視界による運転のしやすさも評価ポイント。HVシステムは、いわゆるマイルドハイブリッドなのが残念。

直列4気筒DOHC+モーター/1997㏄
最高出力:150㎰/6000rpm[モーター:2.6㎰]
最大トルク:20.4㎏m/4400rpm[モーター:4.9㎏m]
JC08モード燃費:16.6㎞/ℓ
車両本体価格:293万4360円

2/3列目シートの掛け心地と居住性も美点

 最後に2/3列目席の居心地について触れれば、2/3列目席ともに圧倒的に静かで、ビリビリした振動がなく、2列目席のシートの掛け心地が上級で、3列目席の掛け心地&広さで褒められるのがステップワゴン。3列目席片側を格納した横に乗車しても、唯一床下格納ゆえ格納側リヤクオーターウインドウの視界が妨げられないところもステップワゴンの優位性である。

 ヴォクシーHVの2列目席はサルーン的な大人っぽい乗り心地を示すものの、路面によってビリビリした振動がフロア、シートに伝わりがち。3列目席のお尻の滑りやすい落ち着き感に欠ける掛け心地も気になった。

 セレナの2/3列目席はシート振動こそ少ないものの、静粛性でライバル2車に劣り、路面によって足まわりのバタつきが伝わる。お尻が滑りやすいシート地、3列目席に座ると2列目席下につま先がまったく入らない点も残念な部分だ。

 新型ステップワゴンHVは運転のしやすさ、HV感の強さ、ライバルを圧倒する全列全席の静かさ、バックドアのサブドアからも楽々快適に乗車できる楽しさ、使い勝手、そしてACCなどの運転支援機能を含め、ミドルクラスミニバンのベストバイになった!……というのが偽らざる結論である。

HONDA STEP WGN SPADA Cool Spirit Honda SENSING

「More DYNAMIC SPADA」のコンセプトのもと、シャープに仕上げられた内外装の変更と先進装備の充実のほか、ガソリン車に基本的な変更はないが、クラスを超えた2.4ℓ車並みの走りを目指して採用された1.5ℓ直噴ターボエンジンは、やはり魅力的。電動ウェイストゲートによる緻密な過給圧制御も相まってスポーティな走りを披露する。

直列4気筒DOHCターボ/1496㏄ 
最高出力:150㎰/5500rpm
最大トルク:20.7㎏m/1600-5000rpm 
JC08モード燃費:15.4㎞/ℓ
車両本体価格:305万1000円

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.561 新型ステップワゴンのすべて

ステップワゴンに待望のハイブリッドが追加。走りのグレードであるスパーダに設定されました。アコード/オデッセイに搭載されているモーターが走行の大部分を担うというスポーツハイブリッドi-MMDシステムを贅沢にもMクラスミニバンに投入しクラストップの低燃費25.0km/Lを実現しています。

また同時に、スパーダはフェイスまわりのデザインを大幅に刷新。LEDヘッドライトや大型のフロントグリルでグッと迫力あるスタイルに変身しています。本誌ではこのスパーダハイブリッドを中心に新型ステップワゴンの詳細を解説しています。

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