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ホンダ・スピリットは健在か? ホンダ有志が(ほぼノーマルの)シビック タイプR (FK8)でレースをする理由

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第一ドライバー:望月哲明さん

望月さんはシビック タイプRのインテリアのPL(プロジェクトリーダー)
今日のレースを振り返っていかがでしたか?

「今日はスタートドライバー務めたんですけど、もう最初水温が高くて冷却が厳しくてペース上げられませんでした。そこがちょっとつらかったですけどね。そこが今後の課題かな。ブレーキもちょっと心配して探りながらだったんですけど、ドライバー全員でコントロールできました。もてぎは一番ブレーキにきついサーキットなのでここで問題なければ他のコースでは全然問題ないと思います。今回S耐5時間のレースを戦ったことで、シビック タイプRのポテンシャルがだいぶわかりました。弱いところもわかったので、今後に生かせそうです。どこまでいけるかわかりませんが、夢を捨てずにいきたいと思います」

第二ドライバー:柿沼秀樹さん

柿沼さんはシビック タイプRの開発責任者である。このレース活動が次のタイプRに生かされるか
自分が開発したクルマでレースするのはいかがでしたか?
「最高ですね」

次のタイプRの開発のヒントになったりしますか?
「そうですね。5時間走り切って、クルマの強いところ、そうでもないところとか、いろんなクルマと競い合うから余計にはっきりわかりました」

どうです、レースは楽しめましたか?(柿沼さんは本格的なレースは初めてだった)
「面白かったです。もう、本当に。勉強になるっていうか、マシンによって直線が速かったりコーナーが速かったり、と同じラップでもペースがぜんぜん違います。そういうなかで、駆け引きや攻略方法とかを自分のクルマの状況を確認しながら頭の中で考えながらドライブする。次はじゃあこれをよくしていこうとか、トライしてみようとか、発想力だとか、いろんなことがためになりますね。で、クルマに負担かけないように走らなきゃいけないなかで、タイムをロスしないようにスムーズに走らなきゃだとか……」

タイプRの次のマイナーチェンジ、フルモデルチェンジのテーマをつかめましたか?
「まぁ、そこまでは(笑)。今回のこういうレースで走ると、今後やろうと思っていることの、なんていうか、いまのクルマに対する確認ができました。ぜひ、またレースをやりたいです」

今日のレースは、満点?
「今日のために頑張ってきてくれたみんなには、満点をあげたいですね。ただ、当然、我々がより良いクルマを作っていくうえでは、満点なんかじゃなくて、本当にやらなきゃいけないことやりたいことっていうのが、いっぱいある。そういうものを確かめることができました」

第三ドライバー:瀨在仁志さん

ジャーナリストでN1耐久、S耐のレース経験の豊富な瀨在仁志さん
「率直に言って、ここまでできると思わなかった。ノーマルの状態でよくS耐の規格に合わせて走れたなと思います。やっぱり5時間長いですからね、どうなるかわからなかったけど、みんなちゃんと予定通り走り切っての結果の4位だったので良かったと思います。シビック タイプRの信頼性も証明できたと思う。それが何より大きい」

タイプRのポテンシャルはやはり高い?
「高い。もうちょっと気温が高くなったんで多少抑えてましたけど、常連のライバルマシンとある程度一緒に走れました。エンジンもミッションも問題なし。すごい、ホンダのパワーをね、久しぶりに見た気がします。これがホンダの実力だから、これをね、証明していきたいですね、さらに継続して」

楽しそうでしたね、いいチームだなって感じました。
「そう。みんな、手当てがつかないから残業じゃないけど、休日出勤で頑張って徹夜してまでマシンを作ってくれた。そういうのっておしなべてどっかでボロが出そうだけど、このチームは出なかったのがすごい。チームもクルマも信頼性が高い。良かった。後はホンダの経営者だね。ホンダの経営者がね、このプロジェクトをバックアップするくらいの度量があるかどうかね」

第四ドライバー:木立純一さん

木立さんは、ホンダのニュルブルクリンク検定員。評価ドライバーのスペシャリストだ
今日のレース、いかがでしたか?
「まずグリッドに並べたことがまず、本当に奇跡かなと思います。会社としての活動が今年できなくなって、そこから自己啓発に切り替えました。会社の事情もあるし、我々それをちゃんと受け止めて準備をしてきました。自己啓発ですけど、もちろん会社側からのバックアップが当然あって、クルマは会社のクルマですから、感謝しつつ準備してきました。でも、そうはいっても、やっぱりレースって準備が本当に大変なんです。本当にいろんなサポートをいただくのにも色々本当に大変な思いを……」

感無量なところありますか?
「はい。やっぱり正直なところ時間がなかったってところもあります。なかなかレースに出られなかったんですけど、小野田はじめ、ほかのメンバー一丸となって、とにかくS耐もてぎ戦だけは出たいっていうことでしっかり準備してきました。ですから、さっき申し上げた奇跡ってそこですよね。本当に奇跡だと思います。実際走ってみると、S耐っていうのはプロと混走だし、我々アマチュアと一緒に走るっていうのは、なかなかプロにとってもちょっと邪魔なところも正直あるとは思うんです。我々としては、一緒に走らせてもらうことに本当に感謝していますし、レースフィールドで量産のクルマを走らせてくれたっていうのは、ほんとに主催者にも感謝したいと思います。いろんな奇跡が重なって、いまここでゴールできたのかなっていう思いが……すみません、まとまりはないんですけどもそういう結果でした」

いいチームでしたね
「そうですね、ほんとにいいチームだったと思いますね。今回アドヴィックスさん、ターマックプロさん始め、いろんな方々にサポートいただきました。我々、レースやったことないド素人がこのフィールドで戦えたっていうのは、ほんとサポートの力があってこそです。いろんなことを勉強させてもらいました。プロと一緒に走らせてもらって、それこそいろいろなことを学ばせてもらいましたね」

やっぱり違うんですか?
「違います」

プロのレーシングドライバーは全然違いますか。走っていて違うなって……
「全然違いますね。プロのレーシングドライバーは、コントロール能力が高い。我々はレーシングドライバーを目指すわけではないので、そこまではもちろんいけないんですけど、そういう領域で走ってる姿とかを見てやっぱり勉強になったし、それが自分たちの運転のスキルに繋げられたら繋げたいなというふうにも思いました」

マネジャー:小野田康信さん

「僕はもう、皆さんがのびのびしっかりとできる環境を作るまでが仕事なんで、とにかく走り切るという最大の目標が達成できたことで、僕はもうこれ以上言葉はありません。みんなに感謝しかない。でも、この活動をこれで終わらないように絶対に続けたいと思います。ありがとうございました」

「だって、モータースポーツって本来こういうものでなきゃいけないんです!」

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