スバル・レヴォーグ 輝くのはワインディングロード【連載】クルマに乗って「オイシイモノ」を食べに行こう! ④ スバル・レヴォーグ「モデル末期の現行型、買いか? 待ちか?」アナログ派・ヒトシ君×助手75の言いたい放題本音インプレ
- 2019/10/21
-
生江 凪子
ふたりを乗せたレヴォーグは環八を北上して東名高速道路に向かう。
ヒトシ君:うーん。
助手75:うーん。なんか乗り心地が硬くて上下に揺すられる感じがする。
ヒトシ君:うーん。CVTの悪いところが、やっぱりあるよね。市街地の低速域ではなんだか運転しにくいね。
助手75:これはリニアトロニックってやつでしょ?
ヒトシ君:そう。チェーン式のCVT。アウディもチェーン式を使っていたけど、いまはないから、スバルだけがチェーン式CVTを使っているんだ。さすがに長い時間をかけて熟成してきたから、チェーンの音もしなくなったし、すごくよくなっている。でも、やっぱりCVTなんだよな。
助手75:乗り心地は? これがスポーティってこと?
ヒトシ君:うーん。
東名高速道路はほどよく空いていた。
助手75:そもそもの話、していいですか?
ヒトシ君:アナタのそもそもの話は、だいたい身も蓋もない話なんだよね……まぁ、いいよ。
助手75:これってスポーツワゴンっていうカテゴリーなんですよね? 最近、ずいぶん下火のカテゴリーじゃないですか?
ヒトシ君:お、珍しく比較的マトモな話じゃない。そうだね。トヨタのカルディナとかプリメーラとか、ステージアとかいろいろスポーツワゴンがあったよね。でも、いまやこのレヴォーグくらい。ワゴンといえば、BMWとかメルセデス・ベンツとかアウディとか輸入車ブランドの方が優勢だね。ある意味「スポーツワゴン」って絶滅危惧種なのかも。メルセデスのCのワゴンとかBMWの3のツーリングとかって、スポーツワゴンというより、質実剛健でちゃんと機能性のための「ワゴンボディ」だしね。
助手75:荷物を乗せるための「ワゴン」とスポーツカーみたいに走る「スポーツ」を両立させようと思ったらなんだか中途半端な感じにならないかしら?
ヒトシ君:う、うーん。まだ乗り始めたばかりだから結論めいたこと言うのはやめようよ。
助手75:こうやって100km/h巡航での車内は、まぁまぁ静かね。でも、前後の会話明瞭性はあんまり高くないかも。でも、シートは悪くないわね。これはサイドが本革で座面と背面がアルカンターラね。お尻が滑らないからとってもいい!
ヒトシ君:そうだね。でも、ぶぶー。これはアルカンターラじゃなくて、ウルトラスエードのほう、東レの。
助手75:あぁ、アルカンターラはイタリアのアルカンターラ社が製造するほうか。でも、同じ東レグループじゃん。
ヒトシ君:やっぱり身も蓋もない会話になったか(笑)。確かに、座面は本革よりウルトラスエードの方がいいね。
助手75:で、今日はどこへ行くの? いつの間にか小田厚(小田原厚木道路)に入ってるってことは、さては箱根ね。
ヒトシ君:いや、箱根はいつでも行けるから、今日は海沿いを走って伊東へ行こうと思っているんだ。伊東に「フツーの街の中華屋さん」があって、ここが美味しんだよ。
助手75:やっぱりラーメン……。
レヴォーグは、小田厚から真鶴道路を通り、海沿いの道路を気持ちよく走っていく。
ヒトシ君:んん? こういうところに来ると、俄然いい感じじゃない? 滑らかしなやかな乗り味になってきた。
助手75:んん? なんか乗り心地も良くなってきた。気のせい?
ヒトシ君:市街地だとCVTの悪い面が出たけど、こうやって郊外に出ると、トランスミッションも悪くないね。
助手75:そうそう。街中だと、なんだか前輪より前が長くて、重いものが鼻先に載っているような気がしたけど、こういう道路なら気にならない。
ヒトシ君:うん、前輪より前、つまりフロントのオーバーハングね。水平対向エンジンの宿命なんだよ、フロントのオーバーハングが長くなっちゃうのは。
助手75:こうやってシートに座って前を見ると、ボンネットの孔(エアインテークね)がボディの一番前かと思ったら、その先がずいぶんあるじゃないですか。とはいえ、青い空、青い海、気持ちのいい道路、ってことになるとレヴォーグ、とってもいいですね。
いつになく順調に伊東駅に到着。ヒトシ君の案内で、「広野あかのれん」へ。見るからに街の中華屋さんである。専用駐車場(2台分あり)にクルマをとめ、店舗入り口へ向かうと、んんんんんんんん?!
店内の壁には綺麗な品書きが。とにかく綺麗。美しい。古き良き、街の中華屋さんである。が、雰囲気が新しすぎる……と思ったら、取材当日は、まさに消費税の変更の日。それに合わせて品書きをすべて書き直したとのこと。どうりで。なんだか、開店当初の時代にタイムスリップしたみたい。
「ここは、なんでも美味しいから(なに頼んでも)」というヒトシ君の言葉を信じ、75は大好きなタマゴを堪能できる天津麺、ヒトシ君はワンタン麺(大盛)をチョイス。和やかにランチを食す。
ヒトシ君:あー美味しかった。
助手75:さ、続いてお隣へ河岸を変えますよ。
ヒトシ君:え、本当に入るの?
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
スバル レヴォーグ
STIスポーツ EX ヘッドライトLED 地デジ ETC車載器 アルミホイール AUX PWシー...
中古価格 303万円
スバル レヴォーグ
STIスポーツ EX ヘッドライトLED 地デジ ETC車載器 アルミホイール AUX PWシー...
中古価格 335.2万円
スバル レヴォーグ
1.6STIスポーツアイサイト 後期F型 アイサイトセイフティプラス スマートリヤビューミラー ...
中古価格 249.9万円
スバル レヴォーグ
1.6GTアイサイト Vスポーツ 4WD フルセグ メモリーナビ DVD再生 ミュージックプレイ...
中古価格 224.6万円
スバル レヴォーグ
1.6STIスポーツアイサイト ブラックセレクション 純正8インチSDナビ バックモニター ET...
中古価格 248万円
スバル レヴォーグ
1.6STIスポーツアイサイト ブラックセレクション 1オ-ナ-/禁煙車/4WD/タ-ボ/デジタ...
中古価格 275.2万円