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マツダCX-8で東京から紀伊半島まで1100kmのロングドライブに行ってきた|SUVレビュー

  • 2019/11/16
  • ニューモデル速報
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乗員すべてに、特等席を

 翌日は、東海道47番目の宿場として栄えた関宿を訪れた。江戸時代後期の町並みが約2㎞に渡って保存されており、いにしえに浸りながら甘味を楽しむことができる。

 続いてハンドリングを試すべく、名張市にある青蓮寺湖へ。湖岸沿いのワインディングでは、ハンドリングの気持ち良さが際立つ。操舵応答に過敏感がないので、同乗者の身体を振り回すことなくコーナーにアプローチできる。曲がり始めればダイレクトに舵が効くため、道幅をいっぱいに使って旋回Rを大きくし、横Gを減らしながらペースを維持するという走りもしやすい。ブレーキタッチにもう少し剛性があり、奥までしっかり効くようになったら最高だ。

 目的の取材をひと通り終え、帰路につく。月曜日の日中なので、渋滞の心配はない反面、大型貨物が多い。リミッター走行をしていると見られるトラックが、追い越し車線にふらりと出てくる。こういうシーンでも、レーダークルーズをセットしておけばクルマが対応してくれるが、110㎞ /h区間で大きな攪乱要素になるのは、たぶんこの動きだ。

 運転を編集Mに任せ、2〜3列目シートにも乗ってみる。2列目はもう少しシートクッションが長く、抑揚があったほうがリラックスできそうに思えたが、折り畳み時のフラット化も考慮すると、ちょっと難しいかも知れない。

 3列目に身長181㎝の僕が座ると、天井に頭が当たる。しかし、まったく使えないということはなく、お尻を前にずらしてルーズに座れば、頭は当たらなくなる。問題は足の置き場で、内側の足の正面に、2列目のシートレールが来てしまう。試乗車は2列目センターコンソール仕様だったので、足の置き場に難儀したが、センターコンソールがなければシート間に足を投げ出せるし、ベンチシート仕様でも、もう少し足の置き場に自由度はあるはずだ。

 驚いたのは、3列目の静粛性と快適性だ。1列目席との会話も、距離なりに声を大きくする程度で可能だし、風騒音も極小。濡れた路面で水跳ね音が聞こえるのと、タイヤの真上なりにロードノイズが聞こえる以外、静粛性は高い。

 乗り心地も非常に良く、3列目にありがちな「振り回され感」はない。道路工事の補修跡を通過しても、前後左右に頭が揺すられる動きはほとんど出ず、上下動も一発で収まる。

 約1100㎞走って確認できたのは、まずグランドツーリングカーとして申し分ないこと。シートは腰のホールドが良く、腰痛持ちの僕でも快適だった。2〜3列目の「くつろぎ感」と3列目の乗降性を除けば、快適性もプレミアムミニバンに劣らない。むしろ「多人数で遠くまで移動する道具」として選ぶなら、ミニバンより向いていると評価して良い。

亀山市の関宿(せきじゅく)。約2㎞に渡って200棟以上の伝統家屋が居並び、現在も住居や店舗として使われる。今回は写真撮影のため早朝にクルマで入ったが、観光の際には駐車場にクルマを駐めて徒歩で回るべし。
名張市の青蓮寺湖(しょうれんじこ)。青蓮寺ダムによる塞止湖で、住宅地を抜けたすぐのところにある。写真は県道81号から分岐する青蓮寺橋。東側にはもう一脚、弁天橋と称する赤い橋が架けられている。

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