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〈メルセデス・ベンツGLB海外試乗記〉新たなキャラクターでRAV4、CR-V、エクストレイルを狙い撃ち|コンパクトSUVインプレッション

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容赦ないオフロードコースを頼もしく突き進む

 長いホイールベースや高い重心もあってか、ハンドリングは今日びのメルセデスとしてはスローな部類に入るだろう。とはいえ歯がゆくなるほどのものではなく、個人的にはこのくらいのゆったりした応答感の方がSUVには向いているとも思う。

 コーナリングでは負荷に対するロール量の推移も努めて比例的で、誰もが安心して運転できる設えになっている。また、ブレーキのバランスやタッチにも速度域を問わず、変な癖は感じられない。

 なによりGLBクラスで驚かされたのは、オフロードでの走破性が望外に高かったことだ。最低地上高は200mmながらロングホイールベースが災いしてランプブレークオーバーアングルは13.9度と小さいものの、前後オーバーハングが短い分アプローチやデパーチャーアングルは18度台と今日びのSUVとしては中の上。総合的には平凡なスペックと片付けられそうなところだが、これが実に頼もしくグイグイと難所を走り切る。

 もちろん試乗セクションはメルセデスの側が選んだものだから走れないわけはないのだが、その設定は容赦なく、ヤワなSUVでは腹底を擦ったりバンパーを落としたりしそうな起伏が随所に設えられていた。

 その試乗コースで乗ったのは、オフロードエンジニアリングパッケージを装着した200d 4マチックだ。とはいえサブギアや車高調整などを持つわけではなく、主に駆動制御を駆使して走破性を高めるオフロードモードがドライブモードに加わるくらいのものだ。

 だが、その制御は至極適切に各輪をコントロールしており、特にモーグル走行のように片輪が浮いてしまうセクションではサスストロークの短さをカバーしながらしっかりと走り切った。そして30度を超えるキャンバー走行でさえ上質さを感じさせてくれたのが、やはり強い捻れ負荷が掛かれどミシリとも言わないボディ剛性の高さだった。

 先ごろ発表されたGLAクラスがいかにもシティクロスオーバー的なテイストで纏められているのに対して、GLBクラスは実直なタフな道具というキャラクターを強く打ち出している。SUVのニーズにワイドレンジで応えてユーザーを囲い込もうというわけだ。日本への上陸はまだ未定だが、20年内にはその姿を路上で見かけることも出来るだろう。

GLB250 4MATIC
全長×全幅×全高:4634×1834×1659mm
ホイールベース:2829mm
車両重量:1670g
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
排気量:1991cc
圧縮比:10.5
最高出力:165kw〈224ps〉/5500-6100rpm
最大トルク:350Nm/1800-4000rpm
燃料タンク容量:60L
トランスミッション:8速DCT
駆動方式(エンジン・駆動輪):F・4WD
サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
ブレーキ:Ⓕベンチレーテッドディスク Ⓡドラム
タイヤサイズ:215/65R17
WLTCモード燃費:13.5km/L
0-100km/h加速:6.9秒
最高速度:236km/h

なぜ我々はGクラスに心惹かれてしまうのか? 最新ディーゼル搭載モデルに試乗して、SUVにはない本物感を再認識する〈メルセデス・ベンツG350d〉

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