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ホンダCRF250L試乗|モトクロッサー“CRF”の名に臆せず、ビギナーにこそ乗って欲しい1台だ。

  • 2020/05/02
  • 佐藤恭央
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CRF250L/Type LD……715,000円

レーシーな鋭角ボディは純粋にカッコいい!

インプレの前に先々代のXR250の話を!

エンジン特性はCBRに近い!? オンロードもノーストレス

フレンドリーなトレールバイクの再提案!

●足つきチェック(ライダー身長182cm)

●ディテール解説

■主要諸元■〔 〕内はCRF250L Type LD

●ライダープロフィール

●ディテール解説

249㏄水冷4ストDOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載。ボア76mm×ストローク55mmは250オフの中でも結構なショートストローク仕様だ。低中速域のトルクを厚くしつつ、高回転までのスムーズさも併せ持つ。フレームはスチール製のツインチューブタイプで、メインフレームは楕円断面形状で車体のスリム化に貢献。最低地上高は255mmを確保している。

ラジエターは重量バランス最適化を考慮して車体左側に配置。導風効果を高めて冷却性能をアップさせるポリプロピレン製のグリルも装備している。

丸断面のテーパーマフラーは、2017年のモデルチェンジで内部構造を3室から2室に変更。若干小型化されるとともに、歯切れの良いサウンドを獲得した。

SHOWA製のφ43mm倒立フォークは250mmのストローク量を確保。ストリートから不整地まで幅広いシチュエーションに対応する。

リヤサスペンショはSHOWA製の倒立加圧シングルチューブ式。モトクロッサーCRFシリーズで熟成されたプロリンクサスペンション構造を採用している。

φ256mmのシングルディスクは軽量でクリーニング性の高いウェーブタイプを採用。2ポットキャリパーとの組み合わせはブレーキタッチのダイレクト感が高い。

φ220mmウェーブディスクと1ポットキャリパーを組み合わせたリヤブレーキは、オフロードバイクとして十分な制動力を発揮。フロントブレーキ同様、コントロール性も重視されている。CRF250R譲りの直張り式のスポークレイアウトは軽量かつ剛性にも優れる。 アルミ一体鋳造のテーパー状スイングアームも適切な強度と適切な剛性バランスを両立させている。

補強ブレース付きの幅広なバーハンドルは、スタンディング時の扱いやすさを考慮した形状だが、モトクロッサーに比べて手前にオフセットされているのでツーリング時などでも極端な違和感はない。ちなみにグリップ形状はCRFシリーズと共通だ。メーターはややコンパクトではあるがシンプルなので見やすい。

2017年のモデルチェンジでフルデジタルメーターのデザインを一新。回転計のメモリが強調されるレーシーなレイアウトとなった。メーター自体はやや小振りだがシンプルなので情報を確認しやすい。

エッジの効いたフロントフェンダーや、モトクロッサーのゼッケンプレートをイメージさせるメーターバイザーなど引き締まった印象のフェイスがグッド! 
2017年のモデルチェンジでテールランプ周りのデサインを変更。斜め後方に跳ね上がるリヤフェンダーとの一体感が増し、よりシャープになった。

オフロードブーツにも合うホールド性の高いステップやシフトペダルも、本格オフローダーらしく可倒式を採用。

マフラーと反対側にあるサイドカバーはキーロック付きのツールボックスになっている。車載工具のほかに小物が収納可。もちろんヘルメットロックも用意!
リヤフェンダーの左右4か所に荷掛けフックを装備。強いテンションにも耐えられ、取り外しもできるボルト式を採用。ツーリング時に活躍間違いなし!

■主要諸元■〔 〕内はCRF250L Type LD

車名・型式:ホンダ・2BK-MD44
全長(mm):2,195〔2,175〕
全幅(mm):815
全高(mm):1,195〔1,150〕
軸距(mm):1,445〔1,430〕
最低地上高(mm):255〔210〕
シート高(mm):875〔830〕
車両重量(kg):144〔143〕
乗車定員(人):2
燃料消費率*1(km/L):
 国土交通省届出値定地燃費値 (km/h)…44.3(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス)…33.1(クラス 2-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.3
エンジン型式:MD38E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量(㎤):249
内径×行程(mm): 76.0×55.0
圧縮比: 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm):18[24]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):23[2.3]/6,750
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):7.8
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…3.333
 2速…2.117
 3速…1.571
 4速…1.304
 5速…1.103
 6速…0.965
減速比(1次/2次):2.807/2.857
キャスター角(度):27° 35′
トレール量(mm):113
タイヤ:
 前…3.00-21 51P
 後…120/80-18M/C 62P
ブレーキ形式:
 前…油圧式ディスク
 後…油圧式ディスク
懸架方式:
 前…テレスコピック式
 後…スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:セミダブルクレードル

■製造事業者/本田技研工業株式会社

●ライダープロフィール

川越 憲
1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集。現在所有するバイクはBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)・NSR250R(MC18)etc.。 趣味は草野球、バレーボール、映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)。

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