Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. ニューモデル

車重318kg×排気量2500cc=トルクがヤバイヤバイ。|トライアンフ・ロケット3R試乗レポート

このエントリーをはてなブックマークに追加

ディテール解説

伝承された特徴的な丸型ツインヘッドランプ。もちろんウインカーも含めて光源はLED式。レンズ中央にはブランドマークが誇らしげである。
Showa製フロントフォークのインナーチューブ径は極太のφ47mm。左が伸び側、右側で圧側の減衰力調節ができる。ブレンボ製のダブルディスクブレーキは、φ330mmのフローティングローターにモノブロックの対向4ピストン油圧キャリパーを装備。
何と言っても量産バイク世界最大の排気量とそこから発揮されるハイパフォーマンスは強烈。3気筒エンジンの全容が丸見えとなるフォルムも圧巻である。
エキゾ-ストパイプから右側ツインマフラーに連続するフォルムは実に格好良い。他のどのバイクをも凌ぐ迫力がある。
縦置き直列3気筒エンジンの吸気側。後輪を駆動するドライブシャフトが通るリヤアームの下にもマフラーが出されている。
大胆かつ斬新なデザインのひとつ。リヤアクスル部から伸びたツインパイプステーでナンバーとフェンダーが支持されている。
片持ち式スイングアームにはボトムリンクを介し、やや右側にオフセットされてShowa製フルアジャスタブル式モノショックを採用。プリロード調節は油圧リモコン式だ。
240幅50扁平極太のZR16インチAVON製COBRA CHROMEタイヤを履く。アルミキャストの20本スポークホイールは5本のボルトで固定される片支持タイプ。
ホイールの内側に押しやられたシングルディスクはφ300mm。ブレンボ製対向4ピストンのモノブロック油圧キャリパーを装備。オイルラインには膨張の少ないエアロクイップタイプを採用。
僅かにアップしながら手前に引かれた黒いパイプバーハンドル。バーエンドミラーの採用が特徴的だが、全体にオーソドックスなデザインだ。
右側と同様、全てのスイッチ内部にイルミネーションが採用されており、絵文字等が浮き上がる。各スイッチは、上から順にクルーズコントロール、MODEボタン、ウインカー、ジョグスティック、赤いのがホーンボタン。人差し指で扱う前方の赤いスイッチはディマースイッチだ。
スマートキーの存在を検知していれば、赤いシーソースイッチの上を押せばイグニッションスイッチがON状態になり、下のセルスイッチを押せば始動する。上の赤いスイッチはハザード用。向こう側の見えない位置にステアリングロック用のグレーボタンがある。手前下のグレースイッチはHOMEボタンでメーターのメインメニューが開ける。
「テーマ」と「クロノス」2種類の表示デザインが選べるマルチファンクションディスプレイ。写真はクロノス表示。実に24種もの情報表示が成されている。アナログ風表示はタコメーターでレッドゾーンは6,500rpmからだ。
鞍型の大きなメインシートとやや高い位置に連なる後席シートは一体式。車体左側のキーロックを解錠すると、簡単に脱着できる。
メインシート下にはバッテリーが縦に収納されている。後席下は工具入れやETC機器搭載に使える収納スペースが空いている。
車体左側のアルミキャップを取ると、ドライサンプ用オイル量(油面高)を確認する事ができる。サイドスタンドを立て冷間時に1分程始動し、エンジン停止後3分後にチェックするのが基本。
写真のオイルゲージを抜き、付着オイルを一旦綺麗に拭き取って戻す。再度抜き取り、オイルがゲージ先端に示す下限と上限マークの間にあればOKである。
短くカットされたテールエンドのカウル内に綺麗に埋め込まれたテールランプ。もちろんLED方式。ウインカーやライセンスプレートは別の専用ステーで取り付けられている。
大きなタンクに隠された直列3気筒エンジン。その塊そのものに跨るような感覚になれる乗り味も異色である。

◼️主要諸元◼️

エンジン形式:水冷直列3気筒/DOHC 12バルブ
排気量:2458cc
ボア・ストローク:110.2×85.9mm
圧縮比:10.8:1
最高出力:167PS(123kW)/6,000rpm
最大トルク:221Nm/4,000rpm
吸気システム:ライドバイワイヤ式燃料噴射
排気システム:ステンレス製3-INTO-1ヘッダーシステム(ARROW製3本出しサイレンサー)
駆動方式:シャフト、ベベルボックス
クラッチ:油圧、トルクアシスト
トランスミッション:6速
一次減速比:1,246(71/57)
二次減速比:2.846(37/13)
ギヤ比
 1速:2,389(43/18)
 2速:1,840(46/25)
 3速:1,414(41/29)
 4速:1,121(37/33)
 5速:0,972(35/36)
 6速:0,838(31/37)
フレーム:フルアルミニウムフレーム
スイングアーム:アルミキャスト製片持ち式
ホイール(前/後):アルミキャスト17x3.5インチ/同16x7.5インチ
タイヤ(前/後):150/80 R17 V / 240/50 R16 V
サスペンション(前/後):Showa製φ47mmカートリッジ式倒立式フォーク(コンプレッション及びリバウンド調整可能 )/ Showa製フルアジャスタブルピギーバックリザーバーRSU(油圧式リモートプリロードアジャスター)
トラベル量(前/後):120mm / 107mm
ブレーキ(前/後):φ320mmダブルディスク、Brembo製M4.30 Stylema 4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、コーナリングABS / φ300mmシングルディスク、Brembo製M4.32 4ピストンモノブロックキャリパー、コーナリングABS

全幅:889mm
全高:1065mm (除くミラー)
シート高:773 mm
ホイールベース:1677mm
キャスターアングル:27.9 º
トレール:134.9mm
車両重量(乾燥):318kg(291kg)
燃料タンク容量:18L
燃料消費率:6.82L/100km(14.7km/L)

⚫️試乗後の一言!

凄い!アクセルひと開けで得られる怒涛の加速力、壮絶な勢いに圧倒される。

おすすめのバックナンバー

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ