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アプリリアレーシング、ハイパーネイキッドTuono V4の特別バージョンを発表

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トゥオノV4はレーストラックを最高に楽しむために開発された、221馬力で166kgとパワフルで軽量なハイパーネイキッド。レーシングテクノロジーから生まれ、MotoGPで得たソリューションを採用して限定生産された。

アプリリア トゥオーノ V4 X(テン)……約4,380,000円

 アプリリアレーシングの本拠地であるノアーレから送り出されたスーパースポーツバイクのスペシャルエディションで、RSV4史上最もパワフルで軽量であり、限定生産された10台がたった数時間で完売したAprilia RSV4 Xに続き、ハイパーネイキッドTuono V4の特別バージョンを発表した。

 54の世界タイトル、その内の7つのタイトルをスーパーバイク世界選手権において、ナローV4エンジンで勝ち取っているアプリリアレーシングが直接開発及び組み立てを行い、シリアル番号入りで限定生産される“スーパートゥオーノ”アプリリア トゥオーノV4 X(テン)を紹介する。
 アプリリアレーシングが丹念に開発したモーターサイクル技術開発用のピアッジオグループプラットフォームによって、最も要求の厳しいユーザーにも最高のライディング体験とスリルを提供するアップハンドルレースバイクであるトゥオーノV4 Xが生まれた。

ロレンツォ・サヴァドーリのコメント

 2011年以来、トゥオーノV4がサーキットで最高のハイパーネイキッドとみなされているという事実を考慮すれば、開発中にアプリリアのライダーであるロレンツォ・サヴァドーリがイモラサーキットで1ラップ1’50”というタイムをたたき出したトゥオーノV4Xの性能がどれほどのものか想像できるだろう。
「これは私がライディングした中で最も楽しいバイクだね。快適性と性能を両立させている点がユニークですね。信じられないほど優れたエンジンはエキスパートでもビギナーでも簡単にコントロールできるし、空気力学に配慮したデザインによってハイパーネイキッドとは思えない安定感があるよね。トゥオーノV4Xは再び新しい基準を打ち立てたと思いますよ」

アレイシ・エスパルガロのコメント

 トゥオーノV4 Xが提供する性能とスリルは、オーストリアのレッドブルリンクでテスト走行を行ったアプリリアレーシングチームMotoGPライダーであるアレイシ・エスパルガロをも熱狂させた。
「トゥオーノV4Xはこの世の物とは思えないね。私はハイハンドルバイクのテスト走行をサーキットで行ったことはなかったけど、その安定感には驚いたね。エンジンは信じられないほど性能が高いし、シャーシの剛性も素晴らしく、ライディングポジションと電子制御のおかげでとても楽しくライディングできたよ。クリーンなライディングが可能でありながら、ドリフトも可能だし、これは凶暴な一面を持った純粋なスポーツバイクだね」

 ノアーレのレース部門がトップカテゴリーで得た経験がアプリリアトゥオーノV4 Xの開発に生かされている。
 
 このタイプのバイクで初めてとなる、MotoGPでアプリリアRS-GPに取り付けられたものから着想を得たカーボン製のフロントウィングが導入された。この選択によってハイスピード時、そして減速及び加速中の高い安定性が実現した。
 この特別なトゥオーノをレーストラック専用のハイハンドルバーレーシングバイクとして開発するという目標は、MotoGPプロトタイプの仕様に近い乾燥重量166kg軽量化技術によって達成された。
 全てのフェアリングはカーボン製であり、2006年の伝説的なフランスの耐久レースに参加したアプリリアRSV 1000 Rファクトリーにインスピレーションを受けた専用の “ボルドール”グラフィックをあしらっている。燃料タンクはオリジナルと同じ形状だが、より軽量化されている。もう1つの特別な要素がトゥオーノV4Xのメイン電子制御デバイスの調整を行うためのレースパネルだ。クラッチレバー、ブレーキレバーガード、エンジンクランクケースガード、調整可能なフットレスト、そして燃料キャップなど多数のビレットアルミニウム部品によって軽量化を実現している。レース用スリックタイヤを採用する鍛造マグネシウム製のマルケジーニホイールによって、フェアリングで覆われたスーパースポーツバイクでも実現できないハンドリングという付加価値を提供する。

比類なきパフォーマンスを持つアプリリアV4

 エンジンはRSV4 1100ファクトリーで成功を収めたユニットが開発している。アクラポビッチエキゾーストシステムはチタン製マニホールドとカーボン製アウトレットを採用し、エアフィルターは市場で最高の通気性(及び耐水性)を提供し、 MotoGPでアプリリアレーシングが使用したものと同じユニットであるスプリントフィルターを使用。
 電子制御デバイスの細かなセッティングはECUによって制御され、ロジック、機能の面で刷新されており、アプリリアレーシングが開発したエンジン制御及び車体力学マップを採用している。
 エンジンマップは全て「フルパワー」であり、レース用エキゾーストシステム向けに最適化されています。エンジンブレーキ、トラクションコントロール、そしてアンチウィリーレベルはサーキットを念頭に置いて設計されている。電子制御シフター(ダウンシフトを含む)そして内蔵GPSセンサーを用いるラップタイム表示機能をプログラミングされたカラーTFT ディスプレイを標準搭載している。ノアーレ製V4エンジンの最大出力は、ファクトリーユニットの217馬力から221馬力まで向上している。250ccクラスにおいて143のグランプリで18ものタイトルを獲得したチームが開発するフレーム、そしてオーリンズ製のSmart EC 2.0セミアクティブサスペンションシステムによって性能をフルに引き出すことが可能だ。
 ブレンボブレーキシステムもT-Drive技術によって2枚のスチールディスクをグリップし、ビレットアルミニウム製の19x16ラジアルマスターシリンダーによって制御される洗練され、極めて効果的なGP4-MSビレットアルミニウムキャリパーを使用することで完全なレース対応となっている。
 34,900ユーロ(約438万円)の価格で販売されるアプリリアトゥオーノV4 Xは、既にアプリリアウェブサイト
https://www.aprilia.com/en_EN/aprilia-tuono-v4-x/からオンラインで予約を開始し、数時間で最初の1ロットである10台を完売したため、新たに追加オーダーの受付を開始。購入者はアプリリアレーシングから直接商品を受け取ると同時にノアーレ のレース部門を特別に見学し、バイクのグラフィックにインスピレーションを得た専用のKYT NXレースヘルメットを入手できる。

 トゥオーノV4 Xはアプリリアレーシングが立ち上げたファクトリーワークスプログラムの一環である。これは世界でも類を見ない試みであり、レースの世界で開発された技術をファクトリーチームが参加する選手権への参加を目指す人々やレース用に最適化されたRSV4もしくはトゥオーノV4を望む人々に提供する。

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