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火曜カーデザイン特集:ミツオカ・バディ大注目にみる人気のトレンド なぜ心を動かされる? ミツオカ・バディ

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ここのところの新型車の燃費性能には目を見張るものがある。その技術は、燃焼効率の向上、フリクションロスの低減、アイドリングストップや減速時の燃料カット技術の進化など、様々な技術の複合によるものであることが知られている。その中でももう一つの大きなものが、空力性能の向上だ。しかしそのことが、デザインをある方向に導いてしまって、画一化させてしまっているのではないだろうか?

トレンドとは違う形が注目

現在自動車のデザインは空力特性が重視され、ノーズは低くルーフエンドを切れ長にすることが一つのトレンドとなってきている。つまりは空力性能のいい形ということで、各社ともわりとフォルムは似てきている。またノーズは絞り込まれ、ヘッドライトはサイドに回り込んだ大きなものとなる。おおよそつり目形状になりやすく、冷却面積を増やしたり個性を表現するために、グリルは大きな縦長になりやすい。
こうした全体的傾向の中でも、自動車メーカー各社はよく個性を表現できているな、と思うところではあるがユーザーとしてみれば、もっと個性的なものが欲しいと思う人たちも出てきて当然。

ミツオカ・バディはまさにアメリカンな装い。それも70年代の押し出しある形だ。

そんな中で、ミツオカより発表されるバディ(Buddy)はちょっと注目されている。11月26日に正式発表となるが、一歩先んじてウエブサイトが公開された。ベースとなるのは、トヨタRAV4。なのにスタイルが完全アメリカンというのが、注目のポイントだ。
これまでミツオカは、60年代の英国車の装いにモディファイした国産車を排出してきた。トヨタや日産、マツダなどの最新に車をベースとできる点が強みで、クラシックな存在感を表現。こればかりは、大手の自動車メーカーではできないことだ。
1994年にオリジナルシャシーのスポーツカー、ゼロワンを発表し10番目の乗用車メーカーとなったが、現在はファッションカーという分野に重きを置いている。

ミツオカの直近の話題は、2018年にロックスターというモデルを200台限定で発売、翌年にはすべて完売という人気ぶりを示した。マツダ・ロードスターをベースにしながらも、500万円近いプライスタグにもかかわらずの人気は、コルベット・スティングレーのようなスタイルもさることながら、その車との生活で得られるライフスタイルこそが魅力となったのではないだろうか。

ミツオカ・バディはベースのトヨタRAV4のフロント周りを大幅に改修。ノーズを下げず絞り込まない独特の形状とした。

時代遅れ? だからこそ注目される形に…

そして今回登場したバディは、70年代のシボレー・ブレイザーやフォード・ブロンコ、ダッジ・ラムなどの風合いをまとったモデル。
前述したように、我々はデザインのトレンドに慣れてしまって、それこそコンセプトカーのような車がいきなり市場に出てきても驚かなくなってしまっている。しかし、このバディの登場には、この自動車雑誌業界ですら「おおっ」と唸るほどだった。
フロント周りの大改修は、バンパー&フロントグリル周り、フェンダー、ボンネットに及び、それらを支持するには骨格部分の改修も大掛かりになったものと想像される。またリヤ周りもバンパー&ランプ類、そしてリヤゲートに大幅なリファインがなされている。

RAV4の大きなバンパーを取り替え、またリヤゲートも変更。若干違和感が残るものの、リヤビューの70年代のアメリカンなテイストによってその違和感を許してしまう力技が魅力。

何よりもボディサイドのオリジナルの造形を活かしながらも、古典的な造形をうまくバランスさせてしまった点が驚きだ。しかもそれが繊細に融合されたのではなく、まさに力技で押し切ったあたりが70年代当時のアメリカンな魅力に通じているのではないかと思う。
これらは空力的処理からは程遠く、まず最新のデザインとして自動車メーカーからは登場しない形をしている。だからこそ、最近にないデザインとして注目をひいたのだと思う。もはや、車としての「理想の形」と「欲しい形」が違っている、ということを思い知らされたのである。

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