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【ベスパレストア計画】頑固でガビガビになったエンジンのオイル汚れを灯油で洗ってみた。

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ボディからエンジンを分離した。一見キレイそうに見えたのだが……。

前回、サンドブラストしたら穴が開いてしまったセンタースタンドは新品を調達した。ではスタンドを取り付けて自立させたいところだが、その前にエンジンをボディに組まなければならない。でも肝心のエンジンが油汚れだらけだった。

ガチョ〜ン、オイルが吹き出て砂や汚れを吸い込み、原型がわからなくなったエンジン。

 前回までにサビだらけだったフロアを自己流ながら補修することができた。では、センタースタンドを取り付けてボディを自立させたいのだが、スタンドだけよりリヤタイヤもつけた状態にして安定させたい。ベスパP125Xはエンジンに直接リヤタイヤを装着する構造なので、つまりはエンジンを載せなければならないということ。だが、そのエンジンの惨状をご覧いただきたい。
 以前に下ろした時は左側面しか見えていなかったエンジンだが、なんと右側(ボディの内側)はオイルによる汚れがものすごい勢いで堆積していた! これをそのままにしておくほどズボラでも無神経でもない。ここはひとつ、エンジンの汚れを落としてスッキリさせよう。

最も汚れがブ厚いのはインテーク付近だろうか。
吹き出たオイルはエンジンを流れ落ち、汚れとともに固まっている。

スクレーパーで汚れをこそげ落とせ!
 それにしても汚い……。ここまで汚いとパーツクリーナーを使う前に、汚れをスクレーパーなどで地道に剥がさなければ先へ進めそうにない。ということでスクレーパー片手に作業開始だ!
 このガンコそうな汚れ、オイルを吸っているので意外にもラクに剥がれてくれる。ゴシゴシとスクレーパーを入れていけば、ベロンと剥がれてくれるのだ。ただ、凹凸部に溜まった汚れは細めのマイナスドライバーなどを駆使しなければならない。

汚れの塊を落としたら洗油で洗っていこう。
 スクレーパーで落とせるのはブ厚い層になった汚れなど。さらに落とすのなら、ガソリンや灯油をつけたワイヤーブラシでゴシゴシするのが手っ取り早い。洗油+ワイヤーブラシ攻撃には、ガンコそうな汚れもイチコロだ。
 ある程度キレイになったかな、というタイミングで洗油を拭いてみよう。するとキレイなエンジンの表面が現れてくる。ただ、凹んだ部分や拭き取れないくらい狭い部分には汚れが残っている。そこでパーツクリーナーを吹いて一気に汚れどもを駆逐していこう。

地道に2時間くらいかけて汚れを落としたエンジンだ!

下側も汚れを落としておけば気分スッキリ!
 汚れをここまで落とすのにかかった時間は2時間くらいだろうか。まぁ筆者のようなヒマ人にはアッという間のことなので、エンジンの汚れに悩まされているなら試していただきたい。エンジンを立たせた状態で作業しているので、パーツクリーナーなどで落とした汚れはどうしても下側に残ってしまう。そこでエンジンを倒して下側も同様に作業しておきたい。なぜならベスパはクラッチやシフト、さらにはブレーキワイヤーなどがエンジンの下側を通るから。ワイヤーのメンテナンス時に手を汚さないためにも、下側は念入りに行いたい。

ブレーキドラムが汚いままなので、ここからは分解整備だ!

割りピンとナットを外せばドラムが外れてくれるぞ。
 え、ブレーキドラムが汚いままじゃないかって? はい、ドラムはあえて放置していたのだ。というのも、いずれブレーキは整備しなければダメだろう。だったらドラムを外してからキレイにすればいいのだ。ということで、早速ブレーキドラムを外すぞ。
 まずドラム中央のメッキされているフタを外す。マイナスドライバーをハンマーで叩けばカンタンなはず。すると内部にアクスルナットが割りピンとともに締められている。ただこの割りピン、どうみても割りピンじゃないような……。
 とはいえ、どちらも外せばドラムは手で引っこ抜ける。

ドラムを抜いたら裏側の状態を確認すること。
 ドラムを外すとドラムとアクスルナットの間に入っていたカラーが落ちてくるので、紛失に要注意。取り出して汚れを落とし保管しておこう。外したドラムは内部にシューが削れて出る汚れが溜まっているはず。吸い込むと体に悪いので、これまた注意しよう。
 内側の汚れを簡単に落としたら、必ずシューとの当たり面を確認しておきたい。というのも、過去にシューがなくなっているのにブレーキングして当たり面を傷つけてしまっている場合があるからだ。今回は問題なさそうなので一安心。
 次回はシューを外してドラム本体とプレートの清掃、さらにはシューを組み直すところまで進める予定だ。

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