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火曜カーデザイン特集:プジョーがブランドマークを刷新 プジョーがブランドアイデンティティを刷新! 動物を企業ブランドロゴに組み込む意図

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プジョーがブランドアイデンティティを刷新した。これまで左を向いたライオンが立ち上がる姿を全身で表現したものだったが、左向きの顔だけとなった。実はこの顔だけの表現は、かつて1960年と、それをリファインする形で1968年から1975年の2回用いられているのだ。

強さを示すライオンマークを継承

左右対象の安定した盾の中にある横顔のライオン。PEUGEOTの文字も盾の上辺に合わせた造形に。

歴代のマークを見ていくと、いずれにしてもドラスティックな変化はさせずに、アイデンティティを継承した「進化」を基本としている。その中でも1960年の顔だけとした改革は、大きな転機を示したものだ。特にこのマークは当初は、企業イメージの確立に用いられたものだったようだ。車のエンブレムと共通化されたりされなかったりと、ちょっと曖昧な経緯を辿っていたようだ。

動物をモチーフにする例は、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどに見られる。ポルシェはシュツットガルトの紋章を象っているという事情はあるものの、フェラーリとともに駿馬を用いることで、速さとともに優美さなども表現している。ランボルギーニは、創始者のフェルッチオ・ランボルギーニがおうし座であり、雄牛の強さ、決意などを示していると言われる。フェラーリに打ち勝つ決意がここに示されたとも言われる。

歴代のプジョーマーク

プジョーはもともと製鉄業から始まり、コーヒーミルや自転車、傘そしてクリノリン(かつての女性のドレスで、スカート部分を大きく広げる器具)を製造。その、強さや信頼性といった、最高品質をライオンマークの付与によって示していたことから始まっている。

動物を用いるのは、そのキャラクターが広く一般に浸透していることから、知らない人にとっても車としての性格がわかりやすいというメリットがある。

ところでジャガーは、リヤエンドにネコ科のジャガーが跳躍する形をマークとして用いているが、これはかつて用いていたボンネットのジャガーマスコットの名残を残したものでもある。ボンネットのマスコットは、安全上の理由から廃止された経緯がある。継承されるマークは、フロントグリルに設置されたジャガーの正面からの顔だ。

ジャガーXJのエンブレム。企業マークとしては、リヤエンド(上)の跳躍するジャガーを用いているが、車の顔となるラジエターグリル(左)には、ジャガーの正面顔が用いられる。

改めてプジョーの新しいマークを見てみると、60年代のオマージュでもあり、どこかクラシカルな雰囲気も感じられる。しかしさらにシンプルになって、高級さ、上質さも狙ったものだ。
そして気がつくのが、黒字に文字や造形を白抜きとしている点で、ハーフトーンが使われていない。これは白い部分を発光させる意図があると見られ、これから登場する新型モデルは、フロントのマークもほのかに光るのではないだろうか。

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