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自動車文化に癒させるっていのもアリな時代 【オートモビル・カウンシル 2021】 セダンが光っていた時代に思いを馳せて… フィアット・アバルト131ラリーがあった!

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フィアット・アバルト131ラリー

最新のモデルも魅力的だが、何か忘れてしまったものがあったのでは、と時折思ったりする。その思いを強くさせてくれるのが、オートモビルカウンシル だ。紙面でしか見たことのなかった車や、遠い記憶にある車を目の前に見せてくれる。今回のイベントでちょっと感じたのは、セダンの存在感の強さだった。

四角い車が駆け抜けるラリーの醍醐味

今回のオートモビル・カウンシルの中で個人的に注目したのが、このフィアット131だ。それまでフィアットグループは、完璧なミッドシップ・スポーツカーであったランチア・ストラトスでラリーに参戦していたが、その次期モデルとしてベースに選んだのが、何の変哲もないセダン、フィアット131だった。
 といっても、ラリーの世界ではセダン系のモデルが注目されるっことは一般的なことだった。
 日本でいえば、日産ではブルーバード410や510、そしてバイオレットなども参戦していたし、三菱ギャラン/ランサー、スバル・レガシィ/インプレッサなど。これらのモデルの多くの参戦と輝かしい戦績は有名だ。
ラリーは特殊で、ベースモデルの低重心や重量配分よりも、スペアタイヤや工具を積載して走る利便性や、積載状態でベストな重量バランスが取りやすいという点などでは、むしろセダンボディが有利な面もあったりするようだ。

今回のテーマに併せて出展されたラリーマシン。手前から、日産ブルーバード、日産フェアレディZ、日産バイオレット。日産シルビア240RS。
参考 1976年にモーターファン誌に掲載された、フィアット131ミラフィオーリ。ベースは本当に普通の四角いセダンだ。

そんな事情の中でフィアットが選んだのが、131だった。FRレイアウトながら、基本はリヤサスがリジッドというオーソドックスなレイアウト。
それをベルトーネとアバルトの協力によって仕立てられたモデルだ。2ドアセダンをベースにリヤサスは独立懸架となるなど大掛かりな変更が行われた。エンジンは4バルブ化された2ℓDOHCエンジンを搭載。
1976年半ばより参戦を果たし、77年、78年、80年にメイクスタイトルを獲得した。展示車は77年のモンテカルロで2位となったモデル。アリタリアカラーが身震いするほど決まっている。

参考 1976年モーターファン誌がトリノで取材したモデル。フィアット・アバルト131ラリー・ストラダーレ。ホモロゲーション獲得用に製作されたモデル。(参考資料です。出品されていません)

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