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日産スカイラインGT-R(1969)峠の番長は決まった!【週刊モーターファン ・アーカイブ】

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69年に発表されたのは4ドアセダンのみ。2ドアハードトップは70年の発表となる。通常のモデルと外観上異なる点は、リヤフェンダーのサーフラインを無視したホイールアーチの新造形程度。これが「羊の皮を被った狼」の所以でもある。

日本の名車は何かと問われた時、多くの人がスカイラインGT-Rを思い浮かべると思う。レーシングマシン「R380」のエンジンを移植したスパルタンな高性能車であった。

週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していく。

解説●渡辺 陽一郎(60年代国産車のすべて より 2012年刊)

前ヒンジ式のボンネットフードは、この時代にはわりと多くの車が採用していた。写真を見るとロングノーズ化した効果はよく出ていて、長い6気筒はその重心を前車軸より後方に位置させていることがわかる。

 スカイラインは国産GTカーの草分け的な存在。2代目は63年に登場し、64年には直列6気筒エンジンを搭載するロングノーズボディの2000GTを加えた。68年には3代目に発展。66年にスカイラインを生み出したプリンス自動車が日産と合併したのを受け、2000GTが搭載する直列6気筒エンジンも日産製のL型になった。

 ここまでは一般的な流れだが、69年に際立ったスポーツモデルが加わる。それがスカイラインGT-Rだ。搭載されたS20型エンジンは、プリンス自動車の手掛けたレーシングマシン「R380」用に開発され、市販車向けに変更を施したタイプ。「レーシングマシンのエンジンを積んでいる」というだけで、クルマ好きの関心度は一気に高まった。

ハコスカには、先代の丸テールは採用されなかった。このモデルは1969年の発表当初の仕様だが、当時一般的な小さく控えめなテールランプが印象的だ。
高いホールド性を示すバケットシートを採用。現代でも魅了されてしまうインテリアの出来は、目的に特化したモデルの明確な方向性からくるのだろうか。

 直列6気筒の2ℓDOHCは、性能をさらに高める4バルプのヘッドを持ち、キャブレターは三国製の3連装。最高出力は160ps(7000rpm)、最大トルクは18kgm(5600rpm)を誇る。この時点のスカイライン2000GTのエンジン性能は、120ps/17kgmだったから、最高出力は実に40psの上乗せだった。

 そのほかのメカニズムも充実しており、トランスミッションはポルシェタイプの5速フルシンクロ。LSD(リミテッド・スリップ・デフ)を備え、フロントブレーキはディスクタイプになる。サスペンションはベースの2000GTと同じくフロント側がストラット、リヤ側がセミトレーリングアームの4輪独立懸架だが、専用のチューニングを受けた。

R380用から生まれたエンジンは、当時唯一の4バルブ式DOHCで、トランジスター式点火装置を装備。シリンダーブロックは、軽量・高剛性のサイドボルト方式を採用した。エンジン単体はL810×W720×H630mm、整備重量は199kgだった。

 内装ではウッドのステアリングホイール、バケットタイプのシートが目を引く。その一方で快適装備は徹底的に省き、ヒーターや時計もオプション設定だ。凝った機能を採用しながら、車両重量はベースの2000GTと30kgしか違わない。わずか1120kgに抑えられ、硬派なスポーッセダンに仕上げた。

 外観は高性能車では地味な仕上がり。ただし14インチタイヤを収めるためにホイールハウスは拡大され、リヤフェンダー部分の「サーフィンライン」と呼ばれる造形は途中でカットされている。一見すると普通のスカイラインセダンだが、高性能車のオーラは存分に放たれていた。

 「羊の皮を被った狼」は、2代目スカイライン2000GTで用いられたフレーズだが、GT-Rにこそ相応しいように思う。

【2000GT】こちらはGT-R登場の前年に発表された2000GT。先代の轍を踏み4気筒モデルに対してロングノーズ化された。リヤフェンダーラインは他のスカイラインと同様だが、リヤサスはセミトレーリングアーム式独立懸架となった。

SPECIFICATIONS(Skyline GT-R 1969)

〈寸法重量〉
全長×全幅×全高:4395×1610×1385mm
ホイールベース:2640mm
トレッド前/後:1370/1365mm
車両重量:1120kg
乗車定員:5人
〈エンジン〉
S20型 直列6気筒DOHC
ボア×ストローク:82.0×62.8mm
総排気量:1989cc
圧縮比:9.5
最高出力:160ps/7000rpm
最大トルク:18.0kgm/5600rpm
燃料供給装置:ソレックスN40PHH 3装
〈トランスミッション〉
5MT
〈駆動方式〉
RWD
〈ステアリング型式〉
ボールナット式
〈サスペンション〉
前・ストラット式、後・セミトレーニングアーム式
〈ブレーキ〉
前・ティスク、後・リ ーディングトレーリング式ドラム
〈タイヤサイズ〉
6.45(Hタイプ)-14-4PR
〈価格・当時〉
150.0万円(東海道地域店頭渡し)

2代目スカイラインに追加された2000GT

1965年2月に発表された2代目初期モデルのGT

プリンスでは初代スカイラインを上級モデルに位置づけていたが、車種拡大で上級位置をグロリアに譲った。そのため2代目は小型化され、1.5ℓ4気筒エンジンを搭載。しかしレース参戦を踏まえ直6エンジンが搭載できるように、ロングノーズ化が図られたのが2000GT。このときからスカGは直6、といった暗黙の認識ができていった。ちなみに80年代、R30に搭載されたディーゼルエンジンも6気筒であったためにGTを名乗っていた。

モーターファン別冊 その他のシリーズ 60年代国産車のすべて

「00年代国産車のすべて」「90年代国産車のすべて」「80年代国産車のすべて」「70年代国産車のすべて」と10年刻みで製作してきた雑誌ですが、いよいよ60年代版の刊行です。60年代とは日本車がオリジナルに目覚めた時代といってもいいでしょう。トヨタ2000GTを頂点として、いすゞ117クーペや日産スカイラインGT-R、日野コンテッサ、日産ブルーバード410,510そして2代目、3代目コロナと、様々な名が生まれたのも60年代です。これらのクルマを60年代のモーターファン誌の写真と記事をベースとして紹介しています。知らなかった事実に出会えるかもしれません。

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