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日産フェアレディZ(1969)衝撃的魅力で登場、絶対欲しいクルマ【週刊モーターファン ・アーカイブ】

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未だかつてない長いノーズ。リヤタイヤに近いシートは、これまでの国産車とはまったく異なるドライブフィール。

国産スポーツカーのイメージを一変させたクルマがフェアレディZ。北米市場でも「Zカー」として爆発的に売れ、初代モデルは今でも人気者だ。

週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していく。

解説●渡辺 陽一郎(60年代国産車のすべて より 2012年刊)

日本車では見たことのないような、低いノーズ。夢かと思うようなカタチに多くの若者が心を踊らせた。

 いよいよ日本にも本格的なスポーツカーの時代が到来した1969年、フェアレディZの登場を報じる朝刊を読んだ時の感動は忘れられない。目が釘付けになったのは、小さく掲載された外観写真。ボンネットの長い砲弾型のボディが実にカッコイイ。フロントマスクは、当時のジャガーEタイプを連想させた。

 全長は4115mm、全幅は1630mm。今日のコンパクトカーと同程度だが、全高が1290mmと低いこともあり、外観をいかにもスポーツカーらしく見せている。

スポーツを意識し、なだらかなハッチゲートを持つ。Zはこのパッケージによって、新たなライフスタイルまで提案した。

 エンジンは直列6気筒の2ℓ。3種類のグレードが設定され、ZとZ-LはL20型エンジンにSU型ツインキャブレターを装着したタイプを積む。最高出力は130ps(6000rpm)、最大トルクは17.5kgm(4400rpm)だ。

 一方、最上級のN432(4バルブ・3キャブレター・2カムの意味)は、スカイラインGT-Rと同じS20型を搭載。最高出力は160ps(7000rpm)、最大トルクは18kgm(5600rpm)と飛躍的に高まる。スカイラインGT-Rに比べて空力特性が優れ、車両重量も80kg軽いため、メーカーが公表した最高速度は10km/h上まわる210km/h、停車状態から400mまでの発進加速タイムは0.8秒短い15.8秒であった。

心躍るのはデザインばかりではない。Z432には、スカイラインGT-Rのあのエンジンが搭載されるなんて!

 東京地区の店頭売り渡し価格は、Zが93万円、Z-Lが108万円、Z432は185万円だ。同じ年に発売されたスカイラインGT-Rが150万円だから、Z432はイメージリーダー的な存在であった。

 サスペンションは4輪ともにストラットの独立式。ダイレクト感の強いラック&ピニオン式のステアリングも当時では新しかった。ラットの独立式。ダイレクト感の強いラック&ピニオン式のステアリングも当時では新しかった。

 80年代に入って箪者が運転したのは、初代フェアレディZでも排ガス規制を受けた76年式。動力性能は緩慢だったが、長いボンネットが機敏に向きを変える。着座位置が後輪に近く、ドライバーを中心に車両が旋回する感覚は実に新鮮だった。

低いアイポイントと眼下に並ぶメーター類。手を少しのばすだけで扱える、様々な操作系。 ポテンシャルの高い走りをさらに演出する、秀逸なインテリア・デザイン。

フェアレディZは北米にも輸出され、好調な販売を記録している。この時に北米日産の社長を務めていたのが片山豊氏だ。今でも「Zカー」の育ての親、「ミスターK」として親しまれている。「70年に販売を開始したが、価格が欧州製スポーツカーの3分の1とあって大人気。4カ月のバックオーダーを抱えてしまったんだ」という話をうかがったことがある。

1969年の第16回束京モーターショ ーに展示された、Z。60年代は日本車の躍進の年だったが、とりわけスポーツモデルは大きく進化した。

SPECIFICATIONS(Fairlady Z432 1969)

〈寸法重量〉
全長×全幅×全高:4115×1630×1290mm
ホイールベース:2305mm
トレッド前/後:1355/1345mm
車両重量:1040kg
乗車定員:2人
〈エンジン〉
S20型 直列6気筒DOHC
ボア×ストローク:82.0×62.8mm
総排気量:1989cc
圧縮比:9.5
最高出力:160ps/7000rpm
最大トルク:18.0kgm/5600rpm
〈トランスミッション〉
5MT
〈駆動方式〉
RWD
〈ステアリング型式〉
ラック&ピニオン式
〈サスペンション〉
前・ストラット式、後・ストラット式
〈ブレーキ〉
前・ティスク、後・リ ーディングトレーリング式ドラム
〈タイヤサイズ〉
6.45-14-4PR
〈最高速度〉
210km/h
〈価格・当時〉
185.0万円(東海道地域店頭渡し)

モーターファン別冊 その他のシリーズ 60年代国産車のすべて

「00年代国産車のすべて」「90年代国産車のすべて」「80年代国産車のすべて」「70年代国産車のすべて」と10年刻みで製作してきた雑誌ですが、いよいよ60年代版の刊行です。60年代とは日本車がオリジナルに目覚めた時代といってもいいでしょう。トヨタ2000GTを頂点として、いすゞ117クーペや日産スカイラインGT-R、日野コンテッサ、日産ブルーバード410,510そして2代目、3代目コロナと、様々な名が生まれたのも60年代です。これらのクルマを60年代のモーターファン誌の写真と記事をベースとして紹介しています。知らなかった事実に出会えるかもしれません。

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