ホンダ青山ビル建て替え前 最後の「カフェカブミーティングin青山」、大盛況でした!

27回目となるカフェカブミーティングが10月19日(土)、20日(日)の2日間に渡って行われました。カブの聖地でもあるホンダ青山本社での開催は今回で終了。社屋建て替えのため2025年の春には解体されることになり、来年以後の開催は未定とのこと。カフェカブパーティ、カフェカブミーティングは現在、北海道から九州まで全国各地で開催されていますが、東京青山での開催は歴史も長くやはり特別なイベントです。というわけで今回も、各日250台のエントリーはすぐに埋まりました。青山最後のカフェカブミーティングの第1日目を様子を覗いてみました。

写真:徳永茂
東京南青山にあるホンダ青山ビルを取り囲むように、200台以上のカブがズラリと並ぶ光景は、まさに圧巻!

半世紀以上前のカブを大切に乗るユーザーが多く参加

全国各地で行われているカフェカブミーティングの中で最大のイベントといえるのがホンダ青山本社で開催されるカフェカブミーティングin青山です。毎年参加希望者が多く、2日間に渡って行われるイベントには、各日250台を上限に募集。今年も募集と同時に参加希望が殺到し、瞬く間に募集台数に達してしまいました。そんな人気のカフェカブミーティングin青山の第1日目に行ってみました。
なんとか天候が回復したミーティング初日、受付開始の9時からウエルカムプラザ青山前には続々と参加するカブが集まってきました。10時の段階ではビルを取り巻くようにカブが並び、例年どおりとはいえ、その光景は圧巻です。そして1958年型のC100など初期のスーパーカブから最新のC125、さらにクロスカブ、ハンターカブなど、カブシリーズが勢ぞろいしている点もいつもと変わらぬ風景です。思い思いにカスタムされたそれらのカブを眺めているだけでも楽しいひとときですが、合間に参加者それぞれが人気投票するモデルの選定にも余念がありません。
200台以上ものカブがズラリと並んだ様に加えて、オーナーたちがあちらこちらでカブ談議に花を咲かせているのですから、青山通りを行き交う人々も興味津々といった面持ちで足を止めています。中にはカスタムカブを前にオーナーに話しかける外国人観光客の姿もあって、カブがグローバルモデルであることを再認識します。
午後にはウエルカムプラザ内でバイクフォーラムが開催。今回はノンフィクション作家の中部博さんと、自らもスーパーカブ110ユーザーである女優の小野木里奈さんによるトークショーが行われ、おもにスーパーカブの歴史にまつわるエピソードが披露されました。その後は協賛各社の表彰や、参加者による人気投票結果などが発表され、最後は恒例の豪華景品争奪大じゃんけん大会が繰り広げられました。
こうして第27回カフェカブミーティングin青山の初日は無事に終了しました。翌20日も同様の内容でイベントが開催され、たくさんのカブファンで盛り上がりました。ホンダ青山ビルの新社屋が完成するのはいまのところ2030年の予定です。再びこの地でカフェカブミーティングが開催されるかは未定ですが、伝統あるイベントだけになんとか続いてほしいというのが、多くのカブファンたちの願いではないでしょうか。
ウエルカムプラザ内のメインステージには、歴代のピンバッジデザインがあしらわれていた
最新のスーパーカブ110とともに過去26回分のカフェカブパーティのスナップ写真が飾られた
エコマイレッジチャレンジ2024の出場マシンが展示
トークショーではカブの歴史について語られた
カフェカブミーティングin青山の会場として親しまれたホンダ青山ビル
ノンフィクション作家の中部博さんと女優の小野木里奈さんによるトークショー
大型自動二輪免許を持つ女優の小野木里奈さん。愛車はスーパーカブ110

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著者プロフィール

栗栖国安 近影

栗栖国安

TV局や新聞社のプレスライダー、メーカー広告のモデルライダー経験を持つバイクジャーナリスト。およそ40…