V3ターボ導入予定、ホンダは今後も消費拡充路線を貫く!……BIKES週間ニュースダイジェスト【2025年1月27日〜2月02日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年1月27日〜2月2日に発表されたニュースを紹介する。

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年1月27日〜2月2日に発表されたニュースを紹介する。

世界で必要とされる二輪

本田技研工業(ホンダ)は、2025年1月28日に二輪事業説明会を開催し、執行役の加藤稔と三原大樹が出席した。Hondaにとって二輪事業は創業以来の基幹事業であり、1949年の「ドリームD型」から始まり、世界各地で多様な製品を提供してきた。現在、23の国と地域に37の生産拠点を持ち、年間2000万台以上の生産能力を有する。2024年度の販売台数は約2020万台で、世界シェアの約4割を占め、そのうち85%がアジア市場での販売となっている。

今後、南西アジアやアセアン、中南米などでの需要拡大を見込み、2030年には二輪車市場が6000万台規模に成長すると予測している。この成長に対応するため、競争力の高い製品の投入や電動化を推進し、長期的には世界シェア5割を目指す。特にインド市場では、スクーター「ACTIVA」やライトモーターサイクル「Shine」など、多様な製品ラインアップを強化し、シェアNo.1に迫る勢いで販売を伸ばしている。

欧州市場では、「CB」や「Africa Twin」などの大型FUNモデルの魅力向上に努め、「HORNET」や「TRANSALP」といった歴史あるブランドを復活させている。また、電動過給機を搭載したV型3気筒エンジンの開発を進め、FUNモデルへの適用を予定している。

環境面では、2040年代に全ての二輪製品でカーボンニュートラルを実現することを目指し、電動化を加速させている。2030年までに電動二輪車を30機種投入し、年間販売台数400万台を目指す。2024年には、インドネシアで交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を搭載した「CUV e:」や固定式バッテリーの「ICON e:」を発表し、電動二輪市場への本格参入を開始した。

さらに、電動二輪車の普及に向け、充電・利用環境の整備や総保有コストの低減、バッテリーの二次活用・リサイクルなど、包括的な取り組みを進めている。インドでは、バッテリーシェアリングサービス「Honda e:Swap」を開始し、電動二輪車の利用促進を図っている。

Hondaは、電動化と環境負荷低減の両面から、二輪事業の持続可能な成長を目指し、グローバルでの事業展開を強化している。

最高183PSを誇るネイキッドモンスター

トライアンフは新型スピードトリプル1200RSを発表した。1160cc三気筒エンジンは183PSの出力を誇り、オーリンズ製Smart EC3セミアクティブサスペンションとブレンボ製キャリパーを搭載する。ライダーに合わせてサスペンションの減衰特性を調整可能で、フロントリフトやエンジンブレーキ、ブレーキスライドアシスト機能も新たに追加した。デザインは鋭角でアグレッシブ、軽量199kgのボディがスポーツ性を高める。カラーは3種で、価格は税込222万5000円から。2025年4月より販売開始予定だ。

パイオニアのバイクナビアプリがスマートモニター対応

パイオニア株式会社は、バイク専用ナビゲーションアプリ「MOTTO GO」をアップデートし、「Apple CarPlay」および「Android Auto™」に対応させた。これにより、スマートモニターでの表示・操作が可能となり、ライダーはスマートフォンの落下や水濡れの心配をせずに快適なツーリングを楽しめる。「MOTTO GO」は、バイク向けに最適化されたナビゲーションを提供し、分かりやすい音声案内とシンプルで見やすい画面表示が特徴である。

2025年からはカストロールとともに

ホンダは2025年のMotoGPシーズンに向け、「Honda HRC Castrol」として新たなチーム名で参戦することを発表。インドネシア・ジャカルタで行われたイベントで、カストロールとのパートナーシップを発表し、ジョアン・ミル選手とルカ・マリー二選手の2名体制で挑む。新カラーリングはホンダのトリコロールデザインを採用し、セパン・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテストを経て、タイでの開幕戦に備える。両選手とともにマシン性能の向上を目指す。

2025年も琵琶湖一周しよう!

株式会社ご当地ツーリングは、2025年秋にバイクで琵琶湖を一周する観光ツーリングラリー「CBTR2025」を開催する。参加者はデジタルスタンプを集め、全てのスタンプを取得すると琵琶湖一周踏破証明書が発行される。エントリーは5月14日から開始予定で、ラリー期間は9月20日から11月24日までを予定している。また、グッズ売上の一部は琵琶湖の水質改善への寄付に充てられる。

ムサシ、EVバイクでエチオピアに進出

武蔵精密工業は、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択され、エチオピアでの電動バイク普及に向けた実証事業を開始する。現地のEVスタートアップDodai Group, Incと連携し、首都アジス・アベバで電動二輪車やバッテリー交換ステーション、デジタルサービスを含むエコシステムの構築を目指す。これにより、CO2排出量削減やドライバーの利便性・安全性向上、電動二輪車の普及促進を図る。

横山遥希選手をアンバサダーに

株式会社カスタムジャパンは、全日本モトクロス選手権で活躍した新井宏彰氏を新アンバサダーとして迎え、さらに横山遥希選手とのスポンサーシップを強化することを発表した。新井氏は、331WorkOut Motocrossを運営し、ライダーとしての経験を活かしてカスタムジャパンの製品開発に貢献する。また、同社はMFJ、JEC、JNCCへの協賛を通じて、日本のモータースポーツ業界を積極的にサポートしていく。

2024年リセール首位はカワサキ・Z900RS

バイク未来総研は、2024年9月から11月の期間を対象とした第51回『リセール・プライス』ランキングを発表した。今回、カワサキの『Z900RS SE』が初の首位を獲得し、ホンダの『X-ADV』が僅差で2位となった。ランキング上位5車種が100ポイントを超え、中古バイク市場の活況が伺える結果となった。

ハンターカブを精巧に再現したキーホルダー

フェイスは、HondaのスーパーカブC125を精巧に再現したキーチェーンを、1000個限定で予約販売を開始した。シルバーメッキ仕上げの高級感あるデザインで、型式「C125」の刻印入りプレートが特徴。Hondaのウイングロゴ裏面には「Live to Ride.」の文字が刻まれ、遊び心と高級感を兼ね備えている。各キーチェーンにはシリアルナンバーが刻印され、ボックス入りでギフトにも適している。

エンフィールドのカスタムバイクが三冠

ロイヤルエンフィールドは、SURESHOTが製作したカスタムバイク「SAMURAI」を、2024年12月1日のヨコハマ ホットロッド・カスタムショーで世界初公開し、「Best Motorcycle European」「Michael Lichter’s Pick」「Wheels and Waves’ Pick, France」の3つの賞を受賞した。「SAMURAI」は「SHOTGUN 650」をベースに、ハンドメイドのフレームやアルミ製スイングアーム、865ccのスペシャルエンジンなどを搭載し、伝統と最先端のパフォーマンスを融合させたデザインが特徴である。

Kawasaki Plaza Racingの2025年体制発表

カワサキモータースジャパンは、2025年シーズンの「Kawasaki Plaza Racing Team」体制を発表した。チーム監督に西嶋修を迎え、ライダーとして岩戸亮介と彌榮郡が起用される。参戦クラスは「鈴鹿8時間耐久ロードレースSSTクラス」と「全日本ロードレース選手権ST1000クラス」。マシンはKawasaki Ninja ZX-10Rを使用する。チームは全国のカワサキプラザ店やファンと共に、モータースポーツの感動や喜びを共有することを目指している。

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