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カワサキモータースジャパンは、2025年モデルの「ニンジャ H2SX SE」を発表した。価格は税込312万4000円。
新色はライムグリーンを強調

2025年モデルは新色の追加のみが変更点となる。新たに設定されたのは「エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック」で、フロントカウルの50%以上がグリーンに塗装されているのが特徴。カワサキらしいグリーンのイメージが高まったカラーと言える。
このモデルは、スーパーチャージャーエンジンを搭載し高いパフォーマンスとツーリング向けの機能や安全性・快適性を兼ね備えたバイクである。
搭載される998cc水冷直列4気筒DOHCスーパーチャージドエンジンは、最高出力147kW (200PS) / 11,000rpm【ラムエア加圧時:154kW (210PS) / 11,000rpm】・最大トルク137N・m (14.0kgf・m) / 8,500rpmを発生する。
このエンジンは、サーキットからツーリングや長距離走行にも対応するように設計されており、ライダーは幅広い走行シーンでその性能を実感できるだろう。
走行性能においても、バランスの取れたシャシー設計が特徴的だ。改良されたサスペンションシステムとダイナミックな走行安定性が、ライダーに高い操縦性を提供し、コーナリングや高速走行時でも安心して走行することができる。
ツーリングにもスポーツ走行にも対応

特に、サスペンションの設計は、路面の状況や走行環境に応じて最適な性能を発揮するように調整されており、ツーリングや長距離走行においても快適さを保ちつつ、スポーツ走行時の安定性を損なわない。
最新の電子制御システムも搭載されており、ライダーの安全性を高めるとともに、走行性能を最大化する。複数のライディングモード、トラクションコントロール、ABS、クイックシフターなどが一体化されており、ライダーは自分の走行スタイルや走行条件に合わせてモードを選択できる。ライディングモードには、スポーツ走行、ツーリング、雨天走行モードがある。
NINJA H2 SXは、快適性にも配慮された設計が施されており、ライダーの体への負担を軽減するエルゴノミクスデザインが採用されている。長時間のライディングでも疲れにくいシート形状やハンドル位置が調整可能で、さまざまな体格のライダーに適応する。シートは振動の吸収性にも優れており、長距離ツーリング時でも快適なライディングが楽しめる。加えて、調整可能なウィンドシールドや風切り音の低減を意識したフルフェアリングが採用され、ライダーは風圧や騒音を最小限に抑え、快適な走行を続けることができる。
さらに、NINJA H2 SXには高解像度のカラーTFTディスプレイが搭載されており、必要な情報をライダーに提供する。走行速度やエンジンの状態、ライディングモード、トラクションコントロールの設定など、ライダーが必要とする情報が視覚的にわかりやすく表示される。これにより、走行中の情報を瞬時に把握でき、走行に集中できるようになる。
デザイン面でも、NINJA H2 SXはカワサキのスポーツバイクとしてのアイデンティティを持ちながら、ツーリングバイクとしての実用性を追求したデザインが施されている。流線型の外観と鋭いラインは、風切り音の低減と空気の流れを最適化し、走行中の安定性を向上させる。フルフェアリングやエアロダイナミクスに配慮したデザインが、NINJA H2 SXのパフォーマンスを引き立てる。
NINJA H2 SXは、スーパーチャージャーエンジンによる圧倒的な走行性能と、ツーリングバイクとしての高い快適性、安全性を兼ね備えたモデルであり、カワサキの技術が詰め込まれた一台だ。走行性能と実用性の両立を目指すライダーにとって、NINJA H2 SXは魅力的な選択肢となるだろう。
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