CF MOTOが発表したV型4気筒のコンセプトエンジンは、大いに話題となった。CF MOTOはKTMとジョイントベンチャーを起ち上げ、中国におけるKTMブランドの販売を請け負うと同時に、両社の車両を製造する工場を中国で稼働。エンジンを含むバイク開発の知識や技術を共有し、新規車両開発を行っている。事実、KTMやハスクバーナの並列2気筒エンジンはCF MOTO製で、モデルによっては車体組立もCF MOTOが担当している。そんなブランドが造り上げた排気量1000ccのV型4気筒エンジンは、話題となって当然だ。


スーパースポーツ300世界選手権や、ダカールをはじめとするラリーにおいて存在感を高めているKOVE(コーヴェ)も、市販車に搭載している多彩なエンジンを単体で展示していた。小排気量スポーツモデルや競争力の高いラリーのホモロゲーションモデルには高性能な単気筒エンジンを搭載しているが、大型アドベンチャーモデル用の並列2気筒エンジンのほか、中間排気量のスーパースポーツや、それとプラットフォームを共有するストリートファイターのために並列4気筒エンジンも開発している。



↑KOVEのエンジンラインナップ。最高出力44.7kw/9500rpm、最大トルク50Nm/7500rpmを発揮する排気量449.9cc単気筒DOCHエンジン。最高出力52kw/13000rpm、最大トルク39Nm/9000rpmを発揮する排気量442.9cc並列4気筒DOCHエンジン。最高出力32kw/11000rpm、最大トルク32Nm/9000rpmを発揮する排気量344cc並列2気筒DOCHエンジンを展示した
Loncine(ロンシン)はVOGE(ヴォージ)というモデル群を欧州向けブランドとして独立させ、アドベンチャーからスーパースポーツまで、さまざまなモデルを展開している。LoncineはBMW Motorradの並列2気筒エンジンシリーズ/Fシリーズのエンジンを長く開発および製造してきた実績も持っている。

