目次
本田技研工業(ホンダ)は、大型ロードスポーツ「CB1300・ファイナルエディション」のティザーサイトを公開した。ファイナルエディションが登場するということは、いよいよをもってCB1300シリーズの終焉を意味する。
BIG-1、いよいよお別れ

ホンダの大型ロードスポーツモデル「CB1300」は、「プロジェクトビッグ1」として1998年に初代モデルが登場して以来進化を続けてきた。大型ネイキッドを象徴するデザインとパワーで、多くのライダーから支持を受けている。
ティザーサイトでは現在、タンクの一部の写真カットとともに3つの動画が公開されている。ファイナルエディションの続報は入り次第お届けする。
あらゆるライダーが自然に乗れるリッターオーバーを

「CB1300シリーズ」は、水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒1284ccエンジンを搭載し、113PSの最高出力と11.4kgmの最大トルクを発揮する。このエンジンは、低・中回転域でのリニアなトルク特性と高回転域での出力向上を追求し、直列4気筒らしい伸びのある走りを実現している。
車体は、デュアルバックボーンを備えるダブルクレードル・フレームを採用し、しなやかさと安定感を両立させている。これにより、軽快なスポーツライディングと高速走行時の安定性を追求している。
また、スロットルバイワイヤシステムを採用し、ライダーの感性に響くスムーズかつダイレクトで力強い走りを実現している。さらに、3つのライディングモード(SPORT、STANDARD、RAIN)を搭載し、様々な走行シーンに応じた走りを提供する。
熟成極まるデザインと気品


デザイン面では、ネイキッドスタイルの「CB1300 SUPER FOUR」と、ハーフカウルを装備した「CB1300 SUPER BOL D’OR」がラインナップされている。どちらも迫力のある車格と高い質感を持ち、所有する喜びを提供している。
さらに、SP(Special)モデルでは、ÖHLINS製のサスペンションやBrembo製のブレーキキャリパーなど、厳選された専用装備を採用し、より上質な走りを追求している。
主要装備としては、LEDヘッドライトやグリップヒーター、USBソケットなど、快適性と利便性を高める装備が充実している。また、ETC2.0車載器やエマージェンシーストップシグナルなど、安全性にも配慮した装備が備わっている。
終焉か次世代への転機か

「CB1300シリーズ」は、その圧倒的かつ気品あふれる存在感と高い走行性能で、多くのライダーに感動を提供し続けている。その進化は止まることなく、常にライダーの期待を超える走りを追求してきた。
ホンダを代表するバイクとして熟成を極めてきたビッグ1が終焉を迎えるのは寂しい限り。しかし同時に、ホンダの新世代が始まる予感もする。「CB1300」の後継車種は出るのか、はたまた完全新規のモデルが控えているのか、今後の展開に注目したい。
主要諸元
※【】内はSP仕様
車名・型式:ホンダ・8BL-SC54
全長(mm):2,200
全幅(mm):795(SF)/825(SB)
全高(mm):1,125【1,135】(SF)/1,205【1,215】(SB)
軸距(mm):1,520
最低地上高(mm): 130【140】
シート高(mm):780【790】
車両重量(kg):266(SF)/272(SB)
乗車定員(人):2
燃料消費率:17.2km/L(MWTC値)
最小回転半径(m):2.7
エンジン型式:SC54E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量(cm³):1,284
内径×行程(mm):78.0×67.2
圧縮比:9.6
最高出力(kW[PS]/rpm):83[113]/7,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):112[11.4]/6,250
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):21
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比
1速:3.083
2速:1.941
3速:1.478
4速:1.240
5速:1.074
6速:0.967
減速比(1次★/2次):1.652/2.222
キャスター角(度):25゜00′
トレール量(mm): 99
タイヤ
前:120/70ZR17M/C(58W)
後 180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式
前:油圧式ダブルディスク
後:油圧式ディスク
懸架方式
前:テレスコピック式
後:スイングアーム式
フレーム形式:ダブルクレードル
画像ギャラリー











