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本田技研工業(ホンダ)は、2025年モデルの「ヴィジョン110」をヨーロッパで発表した。このスクーターは、日常の移動手段としての利便性と経済性を追求し、都市部での快適な走行を提供することを目指している。
日常の使いやすさを強化した軽量スクーター


エンジンは、空冷SOHC 2バルブの109.5cc単気筒「eSP」エンジンを搭載。最高出力6.4kW(8.7PS)/7,500rpm、最大トルク9.0Nm/5,750rpmを発揮する。燃料供給にはPGM-FI電子燃料噴射システムを採用し、燃費性能はWMTCモードで52.6km/Lを実現している。
車体は、軽量なアンダーボーンフレームを採用し、車両重量は100kgに抑えられている。ホイールベースは1,280mm、シート高は785mmで、取り回しのしやすさと快適な乗車姿勢を提供する。前輪には220mmのディスクブレーキ、後輪には130mmのドラムブレーキを装備し、コンビブレーキシステム(CBS)により安定した制動力を確保している。
燃料タンク容量は4.9リットルで、理論上の航続距離は約257kmとなる。タイヤサイズは、前輪80/90-16、後輪90/90-14を採用し、16インチのフロントホイールにより安定した走行性能を実現している。
シート下ラゲッジは約18Lを確保


デザイン面では、シャープでモダンなスタイリングを採用し、LEDヘッドライトやデジタルメーターを装備している。シート下には17.7Lの収納スペースを備え、日常の荷物やヘルメットの収納が可能である。また、スマートキーシステムを採用し、利便性を向上させている。
サスペンションは、フロントにテレスコピックフォーク、リアにユニットスイングを採用し、快適な乗り心地を提供する。カラーオプションとして、パールジャスミンホワイト、マットギャラクシーブラックメタリック、キャンディーノーブルレッドの3色が用意されている。
「ヴィジョン110」は、都市での機動性と経済性を重視した設計で、日常の移動をより快適にすることを目指している。その軽量な車体と効率的なエンジンにより、扱いやすさと優れた燃費性能を両立している。
主要諸元
エンジンタイプ:空冷2バルブOHC単気筒
エンジン排気量:109cc
ボア×ストローク(mm):47.0mm×63.1mm
圧縮比:10.0:1
最大出力:6.4kW/7,500rpm
最大トルク:9.0Nm/5,750rpm
定常騒音レベル (dB):79デシベル
最高速度:時速89キロ
オイル容量:0.8リットル
燃料タンク容量:4.9リットル
クラッチタイプ・自動遠心クラッチ乾式
トランスミッションタイプ:CVT
フレームタイプ・プレス鋼アンダーボーン
寸法(長さ×幅×高さ):1,925mm×686mm×1,125mm
ホイールベース:1,280ミリメートル
キャスター角:26.5°
トレイル:71ミリメートル
シート高:785ミリメートル
地上高:175ミリメートル
車両重量:100キロ
サスペンション フロント:31 mm テレスコピックフォーク 90 mm トラベル
サスペンション リア:ユニットスイングアーム 85 mmトラベル
ホイールフロント:16M/C×MT1.85
後輪:14M/C×MT1.85
タイヤ フロント:80/90-16 MC43P
タイヤ リア:90/90-14 マック46P
ブレーキ フロント:シングルピストンキャリパー・シングル220mmディスク
ブレーキ リア:130mmドラムブレーキ
USB:USB-C